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【XYのふたりごとVol.17: XYができるまで⑶- 迷走編 -】

 みなさまこんばんは!ふたりごとに遊びに来ていただきありがとうございます。またまた更新まで想像以上に時間が経ってしまいました。APT Womenでの講義やメンタリングのおかげで様々な課題と向き合い、宿題をこなしながら日々を過ごしていたらあっという間に時間が経っておりました。(笑)
 インターン採用についても、今回はたくさんのご応募をいただきまして、面談も残り1名となりました。みなさん素敵な方達ばかりで、全員と一緒に仕事ができたらどんなにいいだろうと思いつつ、苦渋の決断に迫られております。年内に新たなメンバーを迎え、来年はさらに勝負の年にできるように真っ直ぐ前に進むのみ!今後のふたりごとでは、インターンスタッフも参加することがあるかもしれません。どんなブレストになるのか、今からとても楽しみです。

 さて、「XYができるまで」第3回は【迷走編】です。やっと法人登記が終わり、いよいよ1stコレクションを創るためのスタートラインに立てた・・・はずが案の定次から次へと断られる日々。そんな最中、大阪からキャリーケース1つで現れたOEMの社長さんによって事態が好転していきます。


◆ 「納期」は破られて当たり前

 やっと見つけたOEMは関西方面で家族経営の会社でした。私たちにとっては藁にもすがる思いで見つけた委託先。これでやっと製品が作れる・・・!と小躍りしながら黙々とコレクション作りを進めていきました。デザインはすでに決まっていたので、デザイナーであるせいなさんがパターンを引き、それを大阪のOEMさんへ渡し、資材を揃えて投入し、まずはサンプルを作ってもらう。やっと「Albâge」が物理的なカタチとなって手で触れられた時の喜びは一入。早速サンプルを持って懇意にしていただいたセレクトショップのバイヤーさんの元へ行き、友人知人を集めて試着会を開催。皆が口を揃えて絶賛してくれて、本当に嬉しい瞬間でした。
 様々な調整を経て、いよいよ生産へ。あとは設定した納期に向けて販売戦略を立てて、展示会を開催して・・・と順調そのものだったはずが、委託先から突然「納期に間に合いません」との連絡。ここで私たちは再び洗礼を受けました。そもそも製造数が少なかったAlbâgeは大手メーカーや製造数の多いブランドさんを最優先にされてしまい、いとも簡単に後回しにされてしまう。今思えば、仕方ないよなと理解できるのだけど、当時の我々にとっては少なくない費用を先払いして、1日でも早く販売を開始したいのに「間に合いません、すみません」とサラッと流されてしまうことが全く理解できず。かといって、やっとの思いで見つけたOEM先と揉めるようなこともしたくない。「納期は納期なんだから守ってください」と言う言葉を泣く泣く飲み込むことしかできず、なんとかコミュニケーションをとりながら、スケジュールは後ろ倒しになったものの納品まで焦る気持ちを耐える日々を過ごしたのでした。
 この経験を経て、とにかく早め早めの行動でOEMさんと話をすると言うことを学びました。基本的に「納期は破られて当たり前」と念頭において、2回くらい納期を破られても間に合うくらい前倒しで動くようになりました。(笑)

◆ Albâgeにとって、最強の通訳現る

 ブランド設立から1年が過ぎた頃。相変わらずの納期遅れに耐えながら縫製などの製造面から見てもより良い委託先を探したいということになり、再び委託先探しの旅へ(ネットでひたすらリサーチ)。とある老舗OEMさんの担当者の方とお話しさせていただく機会を得て、アトリエで打ち合わせ。ブランドの現状をお話ししながら、Albâgeに可能性を感じていただいたものの当時の規模感では取引が難しいという結果に。この時の担当さんが素敵な方で「取引できません」で終わらせず、仕事の域を超えてフリーランスでOEMをやられているパタンナーの男性をご紹介くださることに。

 数日後、弊社アトリエにてフリーランスでOEMをされているMさんにお会いすると、すぐにAlbâgeのクリエイティブに共感してくださり、とんとん拍子で製造委託が決定。私たちよりも大先輩ではありますが、オープンマインドな感覚で決して業界の慣習を押し付けたりもせず、デザイナー高崎聖渚の言語を誰よりも理解してくれる。その上でAlbâgeにとって最善の選択肢も提供してくれる。製造先の工場さんと直接対話をするとなると、共通言語を探すところから始まるけれど、Mさんが間に立ってくれるおかげで、Albâgeのクリエイティブを損わずに、工場さんにとっても効率的に作業を進められる。いいとこ尽くめの「最強の通訳」に出会った気分でした。この頃から、納期遅れについて以前よりはハンドリングしやすくなったのは言うまでもありません。

◆ 急がば迷走?!

 安定した製造ができるようになってきた。でも売り上げは想定していたよりも芳しくない。ブランド設立から2年ほどたった頃。嬉しいことに他社さんとの協業にお声がけいただく機会は増えていました。今でもこの頃を思い出すと胃が痛くなるくらいしんどい時期なのですが、自社製品が新規顧客にアプローチできていない。クリエイションには自信がある。コアなお客様は喜んでくれている。では、どうしたらもっとたくさんの人に届けられるか。日々思考を巡らせていました。
 そこから様々な商品展開を始めました。美しいレースが余っているのがもったいない。有効活用できる方法はないかと考え、当時トレンドだった「チョーカー」をハンドメイドで製造。

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チョーカーならランジェリーよりも安価に、上質なレースを体験していただける機会になるよね、と販売を開始してみると、コアなお客様に加え、新規の方にもご購入いただけるように。また、不定期コレクションとして「気まぐれコレクション」(現PG-18コレクション)を発表。通常のコレクションでは出さない、よりエッヂの効いたデザインのランジェリーを数量限定販売しました。こちらも幸いなことに好評を得て即完売。

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そこからさらに、不定期コレクションを展開させて、セルフ・プレジャーを啓蒙する目的の「PG-18コレクション」としてリニューアルさせ、ランジェリーとアダルトトーイをセット販売する企画を発表。あえて、18禁表示がサイトに出るようにして、大人の女性にこそ楽しんでもらえるような仕掛けを演出しました。

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 この企画は特に好評で、販売開始後あっという間に完売。Albâge史上最速でした。
 こうして、本筋のコレクションとは別に様々な企画にチャレンジしながらAlbâgeというブランドの根幹を強化していったことが、お客様へAlbâgeがどんなブランドなのか、を知っていただいたキッカケになったような気がします。創業当初からランジェリーを通して女性をエンパワメントすることが目的だった我々にとっては真っ直ぐ道を進んでいたつもりなのですが、一見すると「Albâgeどこに向かっているわけ?」と迷走しているようにも見えたはず。(笑)ですが、新しいお客様を増やすために闇雲に広告を出したり、インフルエンサーにお金を払ってなんとかしてもらうよりも私たちの性に合っていた気がします。遠回りかもしれないけど、こうしてXYらしさ、Albâgeらしさを追求し、プロダクトに落とし込むことこそ、私たちにできること。当時はそれを感覚的にこなしていたけれど、こうして時間が経って振り返ると改めて私たちにできることそのものだったのだと、分かるような気がします。

 最短距離で走るのもいいけど、ブランド理念がしっかりあるなら、その中で迷走するのも悪くない。急がば回れ、ならぬ「急がば迷走」あっての今のAlbâgeなのでした。


◆ 堂々と生きる、わたしの戦友「Albâge」

 こうして、ブランド設立から4年。今期からAlbâgeのブランドコンセプト・メッセージをアップデートいたしました。

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 現代では、何事も世間の価値観、周りの評価を気にせずには生きられない。SNSはいまや暮らしの一部だし、人間関係においても多大な影響を及ぼすものになっている。世間の価値観に縛られずに生きたいと思っても、勝手に情報が自分の中へ流れてきてしまう。気づけば、社会の渦の中で、多数の意見に乗っかってしまう自分もいたりする。忙しない現代、つい忘れてしまう「私らしさ」。そんな人々が、背筋を伸ばして、前を向き"堂々と「わたし」を生きる"ために背中を押せる存在でありたい。時には、横に並んで世間の価値観や周りの評価とも一緒に戦ってやる!そんなガッツを与える存在にもなりたい。Albâgeによって、女と自覚するすべての人たちがエンパワメントされますように。そんな願いと決意を込めて紡ぎ出したコンセプトです。2020年は、このメッセージを抱いてさらにAlbâgeやXYを展開させていきたいと思っています。

 「XYができるまで」ここには書ききれない様々なことがありました。なんなら今この時点でXYが「完成」したとも思ってないので、XYができた!ともいえない気がしますが。(笑)
 
 3回にわたって(間めちゃくちゃ空いてますがw)お読みいただきありがとうございました。そして、これから仲間になるかもしれない皆さま。なんとなくでもXYやAlbâgeのことをお分かりいただけたでしょうか?まだまだこちらには書ききれていないAlgesso(アンダーウェア)のこともありますが...そちらはいつかまた紹介させてください。

 と、いうわけで!次回からは通常回としてブレストの様子をお届けいたします。(無理やり〆に入ったw)

 次回は【XYのふたりごとVol.18: 良いお父さんこそ要注意!?善意に潜むジェンダー差別】をお届けいたします。

※インターン募集は多数のお申し込みがあったため、面談にお時間をいただいており、一時的に締め切らせていただいております。

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わたしたちもスキです(〃ノ∇ノ)
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都内で「Albage Lingerie」「Algesso Underwear」を運営する株式会社XYのブログ。何者でもない「ワタシ」を生きるアラサー経営者2人の独り言のぶつかり合いのような会話を「ふたりごと」として、つらつらと書き連ねています。