045話:ロシアンカーフで遊んでみた
見出し画像

045話:ロシアンカーフで遊んでみた

前回に紹介したロシアンカーフ。231年前に沈没船から引き揚げられた革で市場に殆ど出ておらず大変高価な革です。通常は、そんな革は素の素材感を楽しむべきなのですが、ZinRyu独自の悪いクセが出てしまい、何か加工して遊んでみたくなりました。下手したらウン十万円パァな遊びです。笑

◆具体的に何して遊んだの?

黒桟革製造元の坂本商店さんに、また無茶なお願いをして、漆加工してもらい、ロシアンカーフを黒桟革化しました。

こんな感じに。

◆なんでこんなことしようと思ったの?

学生時代に、漆塗りが盛んな地域に住んでいたことがあります。漆器がよく売られていましたが、昔から使っていた木のお椀がヒビ割れてきた時に、漆を塗って修理して、また使用するといったことも行われていました。

その時の記憶から、漆には長年使い込んだことによる、内部の劣化をリペアして強靭にする効果があるのではないかと思い立ったことによります。

226年間(当時は2013年だったので)の劣化を漆でリペアしようと思ったわけです。見た目はあまり考えていなかったのですが、精悍な表情を見せてくれるようになりました。

(以下、three2fourさんに、革小物に仕立ててもらおうと送った時の感想)

◆実際の効果はどうだったか?

4年ほど(2013-2018)かけて検証しました。具体的にはthree2fourさんに時計ベルトに仕立ててもらいました。

それを3日に1回つけて、劣化具合を検証してみようというもの。一番痛む箇所をアップで写した結果がこちら。

左が漆を施したロシアンカーフ、右が無加工のロシアンカーフです。実は左のほうが使用期間が5年と1年長いのですが、右にくらべひび割れていないことがわかります。(縫製はthree2fourさんの手縫いでどちらもガタつかないのです)

ちなみに漆ロシアンカーフで、財布も作っていただきました。

こちらも、今も大切(というよりラフに)使っていますが、まったくヘタれません。このように、漆が入ることで革が強くなり、長く愛用できる。そんな黒桟革の良さが実感できた試みでした。

ZinRyuのツイッターはこちら。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
ZinRyu

気軽にカジュアルに履く方も作る方も革靴を楽しんでいただきたいので、有益な靴や革の情報を基本的には無償で公開していきたいと思います。 皆様のスキやサポートのおかげもあり、何とか続けてこれました。今後とも応援していただければ嬉しいです!何卒よろしくお願い致します!

靴を作る活動もしっかり行っていきます!
◆一般企業に勤めながら趣味で靴木型を設計◆ふつーの勤め人が、プロの職人さんと競り勝ってアマチュア初のジャパンレザーアワードグランプリを受賞◆製作側の立場で、雑誌にはない靴情報を書いていきます◆世界一の靴を作る!◆記事一覧まとめ https://goo.gl/DHPJbq