楽しい双子育児のために

どうして私の乳児期(0歳、1歳、2歳)の双子育児が大変だったか。
振り返ってみると、2点にまとめられました。
1. 双子育児のリアルを知らなかった
2. 私の甘える力がなかった

双子育児のリアルを知る


多胎児家庭とは、
・人口のわずか1%程度
・乳児期(0歳、1歳、2歳)は余裕がない
・成長に合わせた多胎児ならではの困難がある
そんなご家庭です。単胎妊婦のように潤沢な情報はなく、ケース・バイ・ケースの振り幅の広い多胎育児は、当事者が超積極的に探さないとリアルは見えてきません。できることは全部準備したと思っていた、あの時の私を殴りたい。
なんとなく、本当になんとなくやっていく自信はある...ような気持ちで出産し、誰もが「まさか私が」と思うことのリスクが、多胎児親の場合は急激に高くなることを知りませんでした。うつ、ノイローゼ、虐待は「私は大丈夫」と思っている人こそ、当事者になりやすい。
出産は助産師や医者、看護師が、その知識と経験の全てを使って助けてくれます。まだ余裕のあった妊婦期間、後悔しない程度に出産に関する知識を得たあとは、出産本よりも育児本を読み、双子育児の経験者の声を未来の自分の声として重ねて、もっと注意深く備えていればよかったと思います。

甘える力をつける


努力や我慢の筋力はずいぶん鍛えてきたけれど、甘える練習はしてきませんでした。
報道後に多くの友人から「気づかなくてごめんね。」と言葉をかけてもらいました。でも、私から積極的にネガティブな発言をすることは避け、辛いことを伝えていなかったから気づかないのは当然です。報道を知ってとても驚いたと思います。ごめんね。
ほんの少しの人に甘えるだけでよかった。信頼できる人には曜日を決めて通ってもらい、遠くに住む親友には週一で電話をかけてもらうような、相手に寄りかかるくらいの甘えができていれば。そして、臆することなく乳児院や児童相談所などの専門家に悩みを打ち明けていたら、状況は全く違っていたでしょう。
独りよがり、もとい、夫婦よがりの努力や忍耐でしのいだ「しわ寄せ」の先を想像してください。「しわ寄せ」はいつだって弱い者のところへ行きます。赤ちゃんは何もできない最弱の生き物です。
双子育児の大敵である睡眠不足と孤独を避けるためにも、乳児期は周りの人にべったり甘えてくださいね。

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