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信頼は98%、あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておく

人を信じる、信頼するって、とっても難しい。

タイトルに据えたのは、私がいつも心に留めている作家の渡辺和子さんの言葉です。

「100%信じてるから、裏切らないでね!」って言うのはとても簡単。

でももし逆の立場で相手にそれを言われたとしたら、私は100%の信頼を背負えるだろうか。
そう考えたとき、覚悟はあっても「絶対大丈夫」とは言い切れないなと思ったんですよね。

もちろん、大切なひとの信頼を裏切りたくないという気持ちは100%ですよ。

ただ、人間なので時に選択を間違ったりミスしたりすることもあると思います。

相手に完璧を求められ隙を許されない状況を、私自身は辛いと感じてしまうし、完璧じゃない自分を受け入れてくれたからこそ夫と結婚しました。

だから夫に対しても、そういう心持ちでありたいと思うのです。


信頼を98%に留めておくのは自分のためでもある

昨日フタリノのインスタ投稿でこの考え方について触れたとき、「浮気も不倫も許すのか」というコメントを頂きました。

浮気や不倫をどう考えるか、それは状況にもよるし人によって考え方も様々。私自身も万が一そうなった時に自分がどう決断するのか、なってみないと正直わかりません。

あ、もちろん夫には「許してもらえるかも」なんて思われたくないので、不倫は1発アウト!って伝えてますよ。

でも、浮気も不倫も状況が様々ですし、もしそうなった時に許すか許さないかを今ここで想像して決めることはできません。

人それぞれ場面が違えばいろんな決断があるし、どちらを選んだとしても間違いじゃないと思います。


私が伝えたかったのは「何でもかんでも許す」ということではありません。

浮気や不倫を肯定する意図も、微塵もありません。

ただ、万が一そうなった時のことを考えると、最初から2%の余白を受け入れておいた方が自分自身がラクだろうな、と思っているんですよね。

もし2%の余白を持っていなければ、そもそも「許す」という選択肢はなくなってしまうから。

不倫で言えば、それまでの二人の歴史や子供のこと、これから先のことを踏まえていろんな選択が頭をよぎると思います。

その時もし「別れない」という選択肢が1ミリでもあるとしたら、
二人でもう一度やり直したいという思いが芽生えたとしたら、
「2%の余白」を持っていた方がきっと自分自身が救われるのではないでしょうか。

どれだけ相手が悪かったとしても、「恨み」に支配されると自分の心になかなか折り合いをつけることができません。責任をすべて相手に押し付けることしかできなくなります。

だから、最初から2%の余白を引き受けて、「許し」を選択肢として持っておくほうがラクだな、と思えたんですよね。


二人で背負う

一緒に生きていくと決めた以上、二人の間に起きたことは自分にも責任があると私は思っています。

相手を一方的に責めずに済むように、2%の余白を残し、許す覚悟を持つ。
そう決めてから、気持ちがスッと楽になったんです。

繰り返しになりますが、これは私自身の考え方であり、皆そうあるべきだと言いたい訳ではありません。

実際、私も昔は相手に完璧を求めていたし、「100%約束してくれなきゃ無理だ」と思っていたので、その気持ちもすごくわかります。

そういう考え方も否定はしないし、二人が同じ気持ちで求めあえるなら、それはそれで幸せなことだと思います。


私が完璧主義から今の考え方にシフトしたのは、相手のためではなく自分のためです。

今は「98%の信頼」と「2%の余白」が私にとってちょうどいいバランス。

そういう考え方もあるんだな、と受け取ってもらえたら嬉しいです。


あみい

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