新型ラッカドラグナーの解説
はじめに
ご無沙汰してます。Bushiです。
唐突ですが皆さん…
ドラグナー、してますか?
自分はここ数週間、全てのCSをドラグナーで臨んできました。
ハムカツ型とラッカ型、それぞれの型を握る中で、ここ2週間特に好感触だった構築を紹介できればと思います。
デッキの原案を身内よりいただき、それを元に数週間身内内で調整した本構築ですが、今後の環境に少しでも影響を与えることができれば幸いです。
※注意※
本構築のコンセプトは、2020/11/19の総合ゲームルール変更に伴い、既に崩壊しております。
誤って購入した場合、返金の対応は致しかねますため、購入される際はご確認ください。
戦績
【集計期間】
2020/10/17~25まで
【CS】
🥇優勝×1
🥈準優勝×1
・best8(プロモ獲得時のみ集計)×2
【某オンライン大会】
🥈準優勝×1
・best4×2
【追記】購入者の方々の戦績報告
初稿を公開してから今日までで、多くの方にこの記事を読んでいただけました、誠にありがとうございます。
実際に戦果をあげている方も出始めたので、掲載の許可が下りたものに関しては、この項にてまとめていきます。
大会の規模などによっては、全部の戦績を掲載することは補償できませんが、ぜひTwitterなど一度お声がけいただけますと幸いです。
※CS best8はプロモ獲得時のみ掲載
2020/11/1 トレカマーケットCS 3位(ザックさん)
2020/11/15 すまいるキング安城CS 優勝(朱美さん)
2020/11/15 ババロコCS best8(サバ缶さん)
2020/11/15 ババロコCS 優勝(ココア豆さん)
※多少アレンジ込み
その他、公認大会優勝やCS予選突破報告多数。
構築の経緯
【既存のラッカドラグナーに対する不満】
少し遡って9月中旬の話。
当時、東北の強豪プレイヤーたちが手がけた構築を回していた自分たちは、ドラグナーに捲る以外の可能性を示してくれた彼らに敬意を払うとともに、あるひとつの共通した不満を抱えていました。
《Code:1059》が、弱い。
1枚場に出るだけで、高確率でバトライ閣をバトライ武神まで龍解させ、仮に外してしまったとしても《ブルンランブル》による6000火力や《全能ゼンノー》による相手の妨害など、タダでは転ばないこのカード。
独自の能力「DL-Sys」も強力で、総じて高いシナジーを持っていることは間違いありませんでした。
しかし、5マナというコストは、当時の環境では比較的重い部類に入っており、マナブーストの手段を持たないこのデッキでは、狙って場に出すころには、既にゲームの結末が決まっていることが多いというジレンマを抱えていました。
加えて、青という色そのものがイマイチ噛み合わず、使いたいカードの8割以上が赤か白で構成されているこのデッキでは、元々の多色の多さも相まって「色の都合でプレイの幅を狭めざるをえない」という事象が度々発生していました。
そこで自分たちは、「青ではない、もっと前のめりに攻められるカードはないか」という考えを念頭に、1059に代わるカードを探し始めました。
【懐かしき、”赤いネズミ”との再会】
1059に代わるカードを探し始めてから1~2週間程度が経過し、様々なカードを試していく過程で、少しずつ自分たちが求めているカードの条件が明確になっていきました。具体的な条件は以下の通りです。
・コストは4以下(特定の条件で4以下になるカードも可)
・1枚でバトライ武神までの龍解を狙うことができる
・デッキのマナ基盤を濁さない(赤か白)
条件を明確に定め、これを満たすカードがないか様々な媒体から情報収集を行っていると、とある1枚のカードに辿り着きました。
かつて「チュリスバスター」という異次元の強さで環境を風靡し、そのまま日本の頂点にまで昇り詰めた1匹の"ネズミ"
《"龍装" チュリス》との再会でした。
このカードを採用したことにより、3tでの閣ループ突入をより現実的なものへと昇華させ、それが刺さらない対面に対しては、従来の戦術である「デッドマン侵略からの大量展開」と絡めて使うことで、3-4tの間にボードを制圧してリーサルを狙うアグロスタイルのゲームプランを確立することができました。
このゲームプランが思いのほかハムカツ型やメタビート系統(赤白バイクやリースヴァイカーなど)への通りが良く、今日までの大会の通算戦績を振り返ると、ハムカツ型には9勝3敗、メタビート系統には9勝4敗となかなかの好戦績を出すことができています。
そのような経験から「アグロプランはもっと押し出しても良い」ということに気づいた自分たちは、チュリスを手札に戻して再利用&より確実にドラゴンカウントを稼げるように、革命チェンジ持ちカードの枚数を5枚→6枚に増量したり、その過程でアグロプランには直接関係しない《龍世界 ~龍の降臨する地~》 や《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》を思い切って抜いてみたりと、所謂テンプレと呼ばれている構築に対して大幅な変更を加えていきました。
また1059やクローチェが抜けたことにより、赤と白の比率を合わせて9割以上確保することができ、先述の不満の一つでもあった色事故のリスクを緩和することができました。
こうして数多の調整を行い続け、それでもなお2枠の自由枠を残し、このデッキは完成しました。
デッキレシピ
※GRはブラフのため、試合中は使いません
採用カード解説 ~確定枠~
確定枠
前提条件として、下記カードは全て4枚搭載されているものとします。
数多の調整を行いましたが、この部分を削るという話は口の端にも上りませんでした。
・《爆龍覇 リンクウッド/「お前の相手はオレだ、ザ=デッドマン!」》
・《ヘブンズ・フォース》
・《爆龍覇 ヒビキ》
・《龍覇 ラブエース》
・《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》
また超次元ゾーンに関しても下記のカードは確定枠という前提です。
・《熱血剣 グリージーホーン/熱血龍 リトルビッグホーン》
・《無敵剣 プロト・ギガハート/最強龍 オウギンガ・ゼロ》
・《革命槍 ジャンヌ・ミゼル/聖槍の精霊龍 ダルク・アン・シエル》
・《始まりの龍装具 ビギニング・スタート/終わりの天魔龍 ファイナル・ジ・エンド》
・《爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神》×2
ただしメインデッキのカードとは異なり、それぞれ使いたい対面や使い方について、いくつか解説事項がありますので、後ほどピックアップして解説できればと考えています。
採用カード解説 ~メインデッキ~
※各種カードの画像は公式HPより引用しています。
ドギラゴン剣のみクリエイターズレターより引用しました。
《第ニ種 タマネギル》×3
閣ループの起爆剤としてはもちろんのこと、自身のcipと革命チェンジを駆使した殴り返しでボードアドバンテージを稼ぎます。
特にミラーやメタビート対面で真価を発揮するカードであり、細かく刻んできた相手に対して殴り返しを起点に盤面を取り返したり、ミラーではあえてチェンジを使わずに場に出すことで、相手のリンクウッドを除去して一気に優位に立つことができます。
後述の対面メモでも述べるつもりですが、ラッカドラグナーのミラーは、経験上先手後手の比重がかなり大きいマッチアップになるため、わずかな反撃の隙を見逃さないようなプレイを心がけることが大切です。
《凰翔竜機ワルキューレ・ルピア》×3
閣ループの起爆剤その2。
それ以外にも疑似SAの特徴を活かして、自らバトライ武神龍解までのサポートをするなど、バトライと組み合わせることでその真価を発揮するカードとなります。
最後の能力は地味ながらも強力であり、なぜか相手に忘れられていることも多いため、思わぬプレミを誘発して勝利する試合もありました笑(2勝)
反対に自軍SA付与の効果はファイアー・バードにしか効果を発揮しないため、勘違いをして思わぬペナルティをもらわないように注意しましょう。
《龍装の調べ 初不/ホーリー・スパーク》×4
優秀なトリガー枠その1。
《ホーリー・スパーク》の安定感は言うまでもなく、クリーチャー面で場に出しても仕事をしてくれるこのカードは、このデッキのカウンター性能の引き上げに大きく貢献してくれています。
攻め込まれた返しのターンに投げつけるのはもちろんのこと、バトライから不意に出てくることで、《ニコル・ボーラス》を始めとした大型ドラゴンほどではないにしろ、相手のゲームプランをそれなりに乱すことが可能です。
人や環境に応じて《最終龍覇 ロージア》に変える場合もあるため、特にミラー対面などはどちらが採用されているかを注意して、公開領域を見てみると良いでしょう。
《メヂカラ・コバルト・カイザー/アイド・ワイズ・シャッター》×4
優秀なトリガー枠でありながら、閣ループの終着点としての役割も持っており、時には直接唱えることで拮抗したゲームを動かす1枚にもなり得るカードです。
特にクリーチャー面は、場に出るだけで実質EXWINとなる対面があるほどには制圧力が高く、一見恩恵の少なそうなコントロール対面においても、半永久的に機能し続けるドローソースとして、十二分な働きをしてくれるカードです。
また呪文面は、マナカーブの観点から龍装チュリスやワルキューレとの相性も良く、メタクリーチャーを立てて悠長に構えている相手に対して、突破口を開く1枚になります。
このような理由から、多色だからと早々にマナへ埋めてしまうことが、必ずしも最適解のプレイとは言えず、自身の手札の状況や相手の状況を考慮して、あえて手札に抱えたままゲームを進めるという選択肢も生まれたりします。
《"龍装" チュリス》×4
先述の通り、このデッキ一番の革命児。
このカードの強みについては、前の項の『構築の経緯 -【懐かしき、”赤いネズミ”との再会】』にて既にまとめているため割愛します。
《不敗のダイハード・リュウセイ》×1
自由枠その1。
閣ループの終着点として、テンプレにも採用されているカードになります。
閣ループ以外で場に出た際もそれなりに強く、アグロプランが取れるこの構築では、純粋な打点の強化として活躍することもできます。
ただし、そのコストの高さから手札から直接場に出す機会はまず存在せず、山札の中に埋もれていないとその真価がほぼ発揮できないことから、このデッキの中では一番最初に枠の調整を検討されるカードとなります。
実際自分たちも、現在進行形でこの枠について検討を進めており、他の採用候補としては《メガ・マナロック・ドラゴン》や《龍装者 バルチュリス》などがあげられています。
《蒼き団長 ドギラゴン剣》×1
もうひとつの自由枠であり、龍装チュリスの相棒とも言えるこのカード。
デッキを綺麗に並べた際のエモさが段違いであることから、自分たちの中では、この構築で一番のお気に入りカードとなっています。
入れたきっかけこそは「なんかカッコイイから」というふざけた理由であったものの、アグロプランが本格的に確立し始めてからは、相手の不意をついて盾を全て叩き割り、盤面には最低2体以上のクリーチャー、手札には単色マナになり得る1打点を抱えられるという驚異のアドバンテージを稼ぐ秘密兵器として、想像をはるかに上回る活躍を魅せてくれました。
皆さん、出された側の視点に立って、冷静に考えてみてください。
3ターン目の時点で自分の盾が0~2枚になっていることに対して、
相手の状況は……
・Tブレイカー、13000の大型ドラゴン
・横にはそいつが連れてきた小型~中型のドラゴンが1~2体
・相手の手札には確定でSAのドラゴンが加わっている
・その他不確定要素が複数個
(手札の非公開部分、盾に埋まっているトリガーなど)
人は簡単にタヒにます。
過去の栄光ばかりに囚われ、いつしか上記の莫大なアドバンテージすらも「弱い」と錯覚していた自分たちは、再度このカードの評価を見つめ直し、実際に数多の勝利を掴んできました。
公開領域に一瞬姿を現すだけで対面が困惑するこのカード。
タイミングさえ噛み合えば、バトライに頼ること無くゲームを決められるその殺傷力は、このデッキにとって他のパワーカードとは一線を画すものがあると考えています。
採用カード解説 ~超次元ゾーン~
※各種カードの画像は公式HPより引用しています。
メリケン・バルクのみカーナベルより引用しました。
《熱血剣 グリージーホーン/熱血龍 リトルビッグホーン》×1
ドラグナーの定番ドラグハートその1。
主にメタビートに対して装備することが多いです。
龍解後のパワーが5000ということで、序盤の盤面の取り合いでは無類の強さを誇り、現環境に存在するほとんどのメタクリーチャーや初動を上から踏み潰すことができます。
また”コスト5以上の火のドラゴン”でもあるため、各種革命チェンジとの相性も良く、最速着地によりワンテンポ遅れた相手に対して、そのままアグロプランで押し込んで勝利するというEasy Gameを仕掛けることも可能です。
龍解条件も手軽であることからデッドマンとの相性も良く、バトライ閣の効果を使えるクリーチャーとして、とりあえず横に立てておくという使い方も結構行ったりします。
《熱血爪 メリケン・バルク/熱決闘場 バルク・アリーナ/熱血龍 バリキレ・メガマッチョ》×1
先述のグリージーホーンとは異なるアプローチで、ボードアドバンテージの確保に貢献します。
グリージーとの最大の違いはクリーチャーを破壊しながらデッドマンを侵略できることであり、装備したドラグナーの攻撃時に侵略を宣言し、侵略効果解決前にメリケン効果で敵のメタクリーチャーを破壊することで、プロト・ギガハートに頼らずとも安全にデッドマンを着地させることができます。
自身の龍解まで含めると、プロト・ギガハートを付けた場合とは獲得できるボートアドバンテージが雲泥の差であるため、積極的に狙っていきましょう。
ただし、活躍の機会はどうしてもグリージーより劣るため、環境などを考慮して、他のドラグハートとの差し替えも検討できる1枚となっています。
■差し替えの例
・メタビート:減 デッドダムドor青魔導具:増
→2枚目のプロト・ギガハートに差し替え
理由:除去耐性を使いたい場面が増えるため
・メタビート:減 ミラー:増
→《二丁龍銃 マルチプライ/龍素記号nb ライプニッツ》と差し替え
理由:ジャンヌやジ・エンドを飛び越えて攻め入りたいため
・メインデッキに最終ロージアを採用している場合
→《銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ》と差し替え
理由:捲れた際の火力の補強やアグロプランのルート増加
ちなみに、バルク・アリーナからバリキレ・メガマッチョへの龍解は、ドラグハートの中で一番忘れることの多い処理だと思っているので、ターン始めは指差し確認をするなどして、忘れないように心がけましょう。
《無敵剣 プロト・ギガハート/最強龍 オウギンガ・ゼロ》
ドラグナーの定番ドラグハートその2。
相手のメタやトリガーを無理矢理貫通して攻め入るときに重宝します。
龍解後はバトル時13000のW・ブレイカーと効果こそはシンプルですが、2-3t目に着地するクリーチャーとしては破格のスペックを持っており、デッドマンから展開しようものなら、返しのターンに平気で3~4体の除去を相手に要求することができます。
ただし、最近母数を伸ばしつつあるドロマーオーラに対しては、一切の耐性を持っていないため注意が必要です。
※龍解条件は相手のクリーチャーおよび呪文の効果であり、オレガ・オーラの効果は対象外であるため
やらかすとTwitterで馬鹿にされるので気を付けましょう。
《革命槍 ジャンヌ・ミゼル/聖槍の精霊龍 ダルク・アン・シエル》
ドラグナーの定番ドラグハートその3でありながら、筆者のMy favorite card
ドラグナーを使い始めた根本には「このカードを環境の第一線で使うことができるから」という想いが込められていたりもします。
主に盾を殴り合う対面全般で重宝されるカードであり、最大3体のクリーチャーを止める圧倒的な防御性能で、数多の戦いを勝利に導いてくれました。
一見死角の無いようにも思えるこのカードですが、タップさせる効果に滅法弱いという弱点を持っており、ミラーのジャンヌやホワイティ、アイドワイズによって割と簡単に乗り越えられてしまうため過信は禁物です。
何とは言いませんが、白聖女が好きな人はDSの白枠を、黒聖女が好きな人は謎ブラボの黒枠を使うとそれっぽくなると思います。
《龍魂教会 ホワイティ/極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》×1
元々のテンプレにも入っていたデッドマン専用ドラグハート。
このように書くと使い道の少ない1枚にも思えますが、案外そういうわけでもなく、ミラーではブロッカーや閣効果を誘発するクリーチャーをフリーズさせたり、先述のプロト・ギガハートやバトライ刃と合わせて使うことで、相手のメタクリーチャーを次ターン殴り返しつつ、閣による反撃を行うことも可能です。
また、デッドマンの効果で大量にドラグハートを展開する際、ホワイティの裏面を指定してバトルゾーンに出すことで、即座にホワイティを次元へと戻して、ホワイティの無駄撃ちを防ぐことができます。覚えておきましょう。
※公式HP「よくある質問」参照
対面メモ
はじめに
この項では執筆期間直近のCS(9~11月)でよく見かける対面について、プレイ方針やキーカードについて取り上げていきます。
また各対面の有利不利についても、以下の5段階の評価を付けておりますので、参考程度にご確認いただけると幸いです。
■有利(体感7割以上)
普通にやって普通に勝てる。
■微有利(体感6割)
多少プレイが求められるものの、まぁ勝てる。
■五分(体感5割)
先手後手やプレイの差が顕著に出る。
■微不利(体感4割)
対面理解やプレイを詰めることで、なんとか競り勝てる。
■不利(体感3割以下)
大概負ける。相手の事故を天に祈れ。
※先行2tヘブフォが決まればほぼ全ての対面に【有利】が付きます。
上記の相性は、その動きが決まらなかった前提のものとなりますのでご注意ください。
ギャラクシールド【有利】
《凄惨なる牙 パラノーマル》1枚で崩壊しないパワーラインを意識しつつ、横展開とパワーの高さで押し潰していきます。
特にバトライ武神は、耐久力・展開力・パワーライン、どれを取ってもこの対面において高い水準を備えており、一度場に出てしまえば相手に相当なプレッシャーを与えることが可能です。
そのため、この対面では「相手が《希望のジョー星》を立てる前にバトライを場に出すこと」が最重要事項であり、次点で「ジョー星下でもドラゴンカウントを稼げること」が重要という、常にジョー星を意識した立ち回りが要求されます。
このことから、デッドマンやワルキューレなど文明に縛られることなく踏み倒すことのできるドラゴンは、常に手札へ抱えられるように意識しましょう。
ハムカツドラグナー【先手:有利/後手:微有利】
ボードを制圧しながら盾を割ることで、返しに相手が大型を捲っても逆転が難しいという状況に追い込んでいきます。
そのため、閣ループのプランを狙うことは基本行わず、デッドマンや革命チェンジを駆使して、最大限の物量で押し切っていきましょう。
先手を取られ、2t目にニコルやら《∞龍 ゲンムエンペラー》が着地するとどうしようもないのは当然として、ごく稀に《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》を入れているプレイヤーもいるため、過剰打点が2~3点既に作れているのであれば、1枚ぐらいプロト・ギガハートを装備しておくと、一層安全に詰めきることが可能です。(1敗)
デッドダムド【微有利】
アグロプランが非常に通りやすく、相手の《無修羅デジルムカデ》が着地してしまうとほぼゲームが決まってしまうことから、盾を割りに行くことを優先してカードをプレイしていきます。
デッドマンからの大量展開は一気に打点を生成できるため、是非とも狙っていきたいところですが、相手の回り方次第では、返しのターンの《奇天烈 シャッフ》5宣言で自軍が全員止まってしまうため注意が必要です。
そのため3枚以上ドラグハートを展開できる場合は、1枚バトライ刃を装備させて閣にしておくなど、シャッフやダムドでは干渉できない部分に打点を用意しておくことで、相手にプレッシャーを与えることができます。
同様の理由でチュリスを起点とした革命チェンジは非常に有効であり、チェンジ先がそれぞれ3、5、8コストとシャッフの宣言を散らすことができるだけでなく、手札という《復讐 ブラックサイコ》以外干渉できない部分に打点を抱えることができるなど、相手にとってやらしい動きを実現することが可能です。
なお初不やアイドワイズによるフリーズ効果は、《轟く革命 レッドギラゾーン》をはじめとした、ターン開始時以外のアンタップ効果によって乗り越えられるため過信は禁物です。
赤白バイク【先手:微有利/後手:微不利】
ジャンヌやメリケン、グリージーなどのドラグハートを駆使して、ボードを制圧し続けることが大切です。
デッキの性質上細かく盾を刻んでくるため、リソース不足を考える必要性は少なく、盾から捲れたヘブフォから《洗脳センノー》を乗り越えて展開する機会などもあるため、常にヘブフォから出せるクリーチャーは抱えておくように心がけましょう。
アイドワイズの手撃ちも有効で、メタクリーチャーを並べて構えている相手の布陣を崩したり、一度攻め込んできた相手の大型獣を足止めしたりと、この対面では特に真価を発揮できるカードとなっています。
フィニッシュに関しては、ダイハードが絡めば言うまでもないですが、運悪く絡まなかった場合でも、ターン終了時に龍解できるジャンヌやビギニング、ビート対面に滅法強く出ることのできるメヂカラを立てておくだけで、ホーリーによる裏目すらほぼケアすることができます。
リースヴァイカー【先手:微有利/後手:微不利】
意識するべきポイントは先述の赤白バイクと大きく変わりません。
ただし、ワンショットの動きを取ることができたり、採用されているメタクリーチャーの種類が豊富であることから、より一層厳しい戦いを強いられます。
一方で、ホーリーによる耐久力や上バイクによる爆発力は幾分か削がれているため、グリージー龍解による盤面の制圧やミクセル下でのデッドマン&オウギンガ・ゼロによるアグロプランが一層刺さりやすくもなっています。
相手の盤面を丁寧に除去しつつ、4-5t目にはトドメを刺せるように、数ターン先のリーサルまで見据えて立ち回ると良いでしょう。
ラッカドラグナー(ミラー)【五分】
THE・ジャンケンゲーになりがちです。
相手より早くバトライ武神を龍解させることを念頭に、閣ループへの準備を整えていきましょう。
アイドワイズやホーリースパークといったトリガー、増えた手札からのデッドマン複数侵略など、アグロプランを取る場合は比較的裏目を踏み抜きやすいため、極力避けるようにプレイしていきます。
幸い先述の龍装チュリスによって、ミラーにおいても1歩早いタイミングで動き出すことができるため、この利点を上手く活用できるように、あえて龍装チュリスを公開領域に見せないなどのプレイングもあるかと思います。
また、バトライを使う場合・使われる場合にも注意が必要で、閣の龍解条件には相手が出したドラゴンも1カウントとして扱われるため、安易なヘブフォからのドラゴン射出やロージア召喚などはNGとなります。
逆に相手がそれを行ってきたら、そっと指摘して猛攻を仕掛けてあげましょう。
カリヤドネ【五分】
自分の手札などを参考に、どれだけ早くゲームプランを決めて動き出せるかが勝負の鍵となります。
《スーパー・デーモン・ハンド》や《ZERO ハンド》、《龍脈術 落城の計》など、どちらのプランを取っても何かしら裏目となるカードはあるものの、常に強気で自分の動きを押し付けていくスタンスで立ち回りましょう。
アグロプランを選択する場合、《知識と流転と時空の決断》が解決札にならないように、相手の墓地の呪文枚数が3枚以下の状態で攻め始めるのが理想となります。そのため、デッドマンも抱えていない状態でも、リンクウッドで1点を刻みに行くケースもあるので、それぐらい前のめりイメージで立ち回ることが大切です。
閣ループのプランを取る場合でも、ウォーターからのゼンノーが唯一の裏目となるため、ダイハ―ドを添えずに攻める場合は、このターン出てきたクリーチャーから攻撃することを忘れずに行いましょう。
ちなみにターン終了時の龍解は、相手の侵略ZEROの使用宣言が終わってから行われます。このため、相手のZEROハンドの使用枚数を確認してから龍解の有無を判断することができるため、是非とも覚えておきましょう。
※類似裁定として『よくある質問』の《劇の根源 マクガフィン》の項を参照
旅路バーンメア【不利】
カウンター型、メタ特化型、どちらの構築だったとしても苦しい戦いを強いられる対面となります。
相手のデッキの性質上、一度動き出してしまうと手をつけられないため、メタカードによる遅延・トリガーからのカウンター、どちらのアプローチを取られたとしても、常に喉元へ銃口を突きつけられた状態での戦いとなります。
それらをかいくぐり、閣ループやアグロプランを通しきれそうになったとしても、《キング・ザ・スロットン7/7777777》による複数体の処理や各種GR召喚でのゼンノーによる裏目など、何かしらの不安要素がつきまとうことになります。
不利対面特有の祈祷力勝負にはなってしまうのですが、メヂカラを添えたりブロッカーをなるべく展開したりと、その戦況で取れる最大限のケアを施して挑んでいきましょう。
ドロマーオーラ【不利】
3-4tでの閣ループが狙えない場合、相手の盾に《スローリー・チェーン》が入っていないことを祈りながらアグロプランを通すのが主な勝ち筋となります。
プロト・ギガハートが紙くずに成り下がってしまうので、デッドマンを起点にドラグハートの展開を狙う場合は、オーラのトリガーを踏み抜かないように全力で祈りましょう。
その他にも相手が早期に《白皇世の意志 御嶺》を捲ってこないことを祈ったり、所々祈祷力が試される対面であることから、厳しい戦いを強いられることになります。
しかし、デッキの性質上ややフィニッシュ性能に欠ける部分があるため、初不を立てた状態でのホーリースパーク連打やワルキューレなどを駆使してブロッカーを大量に並べることで、相手の山札切れや時間切れによる盾差に持ち込めることもあります。
あからさまな遅延行為はNGですが、早々に諦めて投了する前に、一度そのような勝ち筋を模索してみるのも良いかもしれません。
青魔導具【不利】
こちらからは純粋な速度勝負を仕掛けるしかないため、先述のカリヤドネ同様、早期の動き出しが求められる対面となります。
加えて、有効トリガーの枚数やトリガーを踏む=敗北に繋がるケースがカリヤドネよりも多く、常に相手が《卍 新世壊 卍》を引き込んでいないことをひ祈り続ける戦いとなります。
ただし、攻めていい状況と溜めるべき状況がハッキリと分かれる対面でもあるため、一度青魔導具を握ってみるなど、相手のキルターンがどれくらいなのか、を把握した状態で対面すると幾分か戦いやすいかもしれません。
例)相手が新世壊を貼れていない etc…
【追記】その後の戦績について
この記事を執筆している最中にも、ありがたいことにいくつかの戦績を残すことができました。
※CS best8はプロモ獲得時のみ記載
・2020/11/1 湘南CS 3位
・2020/11/1 某オンライン大会 優勝(身内)
・2020/11/3 マッドシティ杯 ミニCS 3位(身内)
・2020/11/3 某オンライン大会 準優勝(身内)
・2020/11/5 某オンライン大会 best4(身内)
・2020/11/7 チキチキDMカンテラ&さくら共催CS best8 (身内)
・2020/11/10 某オンライン大会 best4(身内)
・2020/11/12 某オンライン大会 準優勝(身内)
特に印象深い戦績に関しては、以下にピックアップして解説していきます
【追記】その後の戦績詳細 ~2020/11/1 湘南CS~
【デッキレシピ】
【構築のポイント】
ダイハードの枠の見直し
自由枠のひとつであったダイハードですが、活躍する機会があまりにも少ないということもあり、実験的試みとして《ロジック・サークル》と入れ替えました。
※画像は公式HPより引用
これまでダイハードの枠に採用されてきたカードは、「赤マナを確保しつつ、閣ループの成功率を下げないこと」が必須条件として掲げられてきました。
しかし、この条件は自分が滞りなく動き始めることができて、ようやく問われるポイントであり、「そもそも動けないのであれば本末転倒では?」という考えが浮上しました。
このカードは自身が直接初動になり得るわけではないですが、その効果で確実に次ターン欲しいカードを持ってくることが可能であり、間接的に初動の9枚目として扱うことができます。
それ以外にもバトライで捲る前に、初不やメヂカラといったツインパクトのドラゴンをセットして、返しのターンの反撃を牽制しながら動くことができたり、山札の中を確認することで、埋まっているトリガーを把握したうえでゲームプランを組み立てられたりと、幅広いシチュエーションで活用できるカードとなっています。
購入してくれた皆様へ
この度は、本記事を購入してくださり、誠にありがとうございます。
そして、執筆開始から完成まで、3週間もかかってしまい大変申し訳ございません。
非常にありがたいことに記事を書いているこの期間中にも、自分や身内、果ては購入してくれた皆様の中からも入賞報告を聞くことができて、大変嬉しく感じております。
また、この記事が直接影響しているかは定かでありませんが、龍装チュリス入りのドラグナーについて、各地の大会で噂されるようになってきたとのことも耳にしており、少しでも環境に爪痕を残すことができたんじゃないか、とも考えております。
来週はいよいよ蒼龍革命が発売されるということもあり、環境が揺らぐ1つの大きなタイミングにもなるだろうと、現在進行形で新しいデッキの可能性を模索している最中です。
また今度、いつになるかは分かりませんが、会心の出来を誇るリストが完成しましたら、皆様にご共有できればと考えております。
ここまで読んでみて「いいな」と思っていただけたならば、記事本体の拡散や記事について書いたツイートなどを拡散いただけますと幸いです。
引用RTについても、なるべく反応は返していく所存でありますため、
12月まで(予定)のフルパワードラグナーライフを一緒に楽しみましょう!!!
2020/11/15 Bushi
2020/12/09 殿堂改正に伴い無料公開
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