メロディ　その３

メロディを保護部屋で死ぬまで1匹で保護するのは可哀そうでした。

先住猫のグローリーとマロンがいましたが、成猫が感染する確率は10％程度だということだという事を知り、思い切ってメロディを部屋から出して我が家の猫として生活させる事にしました。

幸い2匹の猫は感染しませんでした。ただ、マロンは、メロディをとても嫌がって執拗に追いかけまわし、追い詰めました。メロディは恐怖の為、逃げる際におしっこを漏らして、カーテンが臭くなったりしてなかなか大変でした。グローリーとメロディはたまにじゃれ合ったりして仲良しでした。

メロディを自由にして1年くらいした頃、マロンが糖尿病になり元気がなくなったので、マロンはメロディを追いかけまわすのをやめ、ようやくメロディに平和な生活がやってきました。

マロンはもともとあまり動かない猫で、更に食いしん坊で、夜お腹がすくと鳴いてうるさいので、エサを必要以上に与えてしまったため糖尿病になってしまったのだと思います。糖尿病の治療は高額で 、最初の検査だけで確か20万円くらいかかると獣医の先生に言われ、さらにインスリンを注射で投与しなくてはならず、とてもやる気になれませんでした。

マロンは水をがぶがぶ飲んで、大量のえさを食べて、ガリガリに痩せて約1年後に亡くなりました。13歳でした。

マロンが亡くなってすぐに、グローリーが腎臓病になり、特別に治療することもなく1年くらいで亡くなりました。17歳でした。ちなみに室内飼いの猫の平均寿命は「2020年（令和元年）全国犬猫飼育実態調査」によると16歳だそうです。