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今日の月 * チェンマイ俳句毎日

【チェンマイ俳句毎日】2024年9月17日

朝は引き続きカンチャナブリに滞在。日本人が建てた慰霊碑をお詣りし、駅近くの連合軍共同墓地も訪れた。日本軍の捕虜として泰緬鉄道の建設に携わり亡くなった連合軍兵士とオランダ人兵士 約7,000 人の墓地で、22才で亡くなったと記された墓もあった。

その後、カンチャナブリ駅から汽車に乗ってタムグラセーまで。そして、オーストラリアの支援によって建てられたヘルファイヤー・パス・メモリアルへと移動。博物館の展示は見やすく、訪れた人の深い部分に訴えかけるものがある。エントランスは、切り拓いた岩の壁を象徴する黒い壁を通り抜けるのだが、鉄の釘を打ち付けるキンキンという音が響いている。
博物館を出たら、実際にこの地に残る死の壁を含めた鉄道の痕跡と慰霊碑を見に行った。
山道に作られた線路の跡は見晴らしが良く、遠くに望む山脈はミャンマーだ。
考えさせられることが多過ぎて、今日はまとめられないけど、またいつか改めて書いておきたい。

夕方、バンコクに到着した。別世界。先生のひとつ後輩で、バンコクでボランティアや通訳で活躍している方と食事をして、貴重な話を聞く。その後、その先輩の後について、数百人の水着姿の女の子が立っている、ビルの狭間の売春宿通りを通り抜け、38階のロフトバーでバンコクの夜景を見下ろした。
今日は中秋の名月だ。帰りのタクシーを待つ間、大都会バンコクの夜空を見上げた。高層ビルとビルの合間に挟まれた月が滲んでいた。


谷底の闇より遠く今日の月




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