ドキュメンタリー | キューブリックに魅せられた男
昨夜「キューブリックに魅せられた男」を観ました。
レオン・ヴィターリさん…
なんてひとなんだと、驚嘆。
キューブリック監督にどうしてこれほど献身的に尽くしたのかと尋ねられたとき「愛」と語っていて、実際、本当に全てを捧げていたのをみまして、驚嘆せずにはいられませんでした。
日本版のタイトル"キューブリックに魅せられた男"に惹かれ、本作をみるきっかけとなりましたが、原題「Filmworker」(映画仕事人)が相応しいと思う。助手、ではなくてもはや分身と言っても過言ではない、それほどまでにキューブリック監督のことを理解し、数々の仕事を一緒にしてきた方だというのに自らを"助手"だというのです。
ひとってどうしようもない、と、私は思う・強い憤りを感じる仕打ちの数々に対し、一切の不平不満を持たず、後世に監督が望む"そのまま、ありのまま"に作品を遺す、伝えるために、監督が亡くなった後も尽くし続けていたことを知り、感動しました。
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監督がイベントへ出席しない代わりに挨拶を撮ることとなり、撮影にきたスタッフさんではなく、レオンさんに撮らせたときのエピソードにレオンさんから監督への愛を感じました。監督がインタビュー後、自身で後ずさりしてフェードアウトを演出したのだそうですが、何とレオンさんはダメだし。リテイクしたのだそう。
素直に応じる監督と、ダメなものはダメと誠実に伝えることのできるレオンさんの関係って、愛だなぁっと。
見返りを求めない、全て捧げる、本当の愛だと思う。
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