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編み物をしていると日常生活が楽しい。

12月25日が誕生日の方にプレゼント用にマフラーを編んでいる。本人から「長さ2mぐらいがいい」と長さの指定があった。長さ2mだと、なかなか大物だ、きっと時間もかかる。

そのマフラーだが、さすがに間に合わないかなと思い、おととい編み始めた。しかし2日目にして6時間ぐらい編んだものを全部ほどいた。それは、間に合わそうと子どもが寝た9時から12時までを中心に編んだものだが編んだマフラーの端っこがクルッとなったからだ。


今回の編み物はメリヤス編みで編んだ。(メリヤス編みはTシャツとかよく見ると弓矢の羽みたいな模様しているんだけど、その模様のこと)メリヤス編みだだと端という端がクルッてなるのを忘れていて編み始めた。それは、買ってきた毛糸を試しにメリヤス編みをすると、とっても雰囲気がよかったからだ。なんかゴージャスでプレゼントを渡す人の雰囲気にぴったりに思えた。そして、相手が喜ぶというよりも、もっと大事だったのは、自分がそれで編んだら楽しいだろうなって思ったことだ。楽しくないと2mも編んでいられない。

編むとね、ほんと30分ぐらいでクルッとなるのに気づいたが、アイロンがけをすれば、癖は取れるというのを聞いていた。だから渡す前にそれをすればいいと自分を納得させ編み続けていた。しかし編めば編むほどに、その端のクルッはどんどんとクルックルッ巻くものだから、だんだんとプレゼントとして渡すものとして大丈夫かと気になり始めた。どんどん編めば編むだけ、クルッとなるのに、「ここまで編んだんだから」という“もったいなさ”が出てきて、編み続けていた。プレゼントを渡した人にも「クルッてなったらアイロンかけてね」とお願いをしようと思っていた。

しかし、6時間ぐらいが経過した時、「これ、やっぱりプレゼントとしてはダメだよね」という気持ちが“もったいなさ”を上回った。というか、そのクルッが気になりすぎて編んでいて楽しくなくなってきた。そして、夜の10時過ぎに、6時間ほど編んだものを全てほどくことにした。編むのを止めて最初、ほどくまではちょっと、うしろめたい気持ちはあったが。でも、まあ、ほどくときに毛糸から指先に伝わってくる“とぅとぅ”というリズムがボクは好きなので、ほどき始めると、とても楽しかった。なんか悪いことをしているみたいで楽しいの。

全部ほどき終わり毛糸玉にした後に、次はどんな編み方をしようかと本を調べた。すると“鹿の子編み”というものを見つけた。表目と裏目をひたすら交互に繰り返す編み方が、いいなって思えたので鹿の子編みをはじめた。そして、これが、よかった。というか、この毛糸は鹿の子編みが合う!と思った。前日までは、メリヤス編みが合うと思っていたのに、編み始めるとコロッと変わった。鹿の子編みを編む時のリズムも楽しいし、編み目も“ぽこぽこ”した見た目と、編んだものがふわっとしていて柔らかくていい。プレゼントを渡す人には鹿の子編みのほうが似合うとまで思った。

そして、いま、鹿の子編みで続きを編んでいる。いや、何が言いたいのかというと。

やってみれば何でも好きになるもんだということなんです。

自分が最初にメリヤス編みをしているときに感じた、「この毛糸をメリヤス編みで編んだら楽しい」という感覚は、それはそれで本当なんだけど。同じ気持ちを、その後すぐにはじめた鹿の子編みでも「この毛糸を鹿の子編みで編んだら楽しい」と思ったからだ。きっとだ、自分が時間や手間をかけてしているものは、なんだって好きになるんじゃないかと思う。

それは、ボクが編み物を通じて身をもって学んでいることだ。やり始めると楽しくなる。それに没頭すること自体が本当は楽しくて、それ以外はただの理由付けだと思う。メリヤス編みだろうが鹿の子編みだろうが、それを編んでいるときに没頭できるのが楽しいと思っているんだと思う。(没頭できる編み方であれば何でもいい)

その「没頭できることが大事だということだ」という感覚は日常生活の他のことにも、少しずつ影響を与えている。

子どもと関わることも、家事も、仕事も、文章を書くこともボクは基本的には面倒がりで億劫に感じるので、しなくていいならしたくない。したいと思っているが同時に億劫に思う気持ちは間違いなくある。でも、それは編み物と同じで、やれば楽しくなる。しかも、そのやるっていうのは、何かをしながらとかではなくって、それに集中することが必要だ。編み物もテレビを見ながらすると、なんだか楽しくない。子どもと一緒にいる空間で編み物をしてもそうだ。ボクは一人で音楽(なら大丈夫)を聴きながらとか誰にも声をかけられないけど人がいるところ(電車とか)で編むのが楽しい。

子どもと関わることも、一緒で他に何かしながらとか気になることがありながら接すると楽しくない。家事も、仕事もそうで、それだけに集中できると楽しい。

だから、結局は目の前のことに集中できるように環境を整えることを大事なんだと思う。編み物だと、子どもたちが寝た後にする。仕事だと、細かいことを先に終わらせておく、子どもとだと、本とかパソコンを近くに置いておかない、家事だと、時間を決めて行うというように。

編み物はボクの生活の一部になっている。こんなに自分の性に合うとは思わなかった。それだけでなくって、日常生活へも、いい影響があるとは思わなかった。人に勧めることはないけれど編み物はずっと続けていくんだろうと思う。編み物をしていると日常生活が楽しい。

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3児(11歳、6歳、4歳)の親をしつつ、子ども・若者がほっとできる場づくりをしています。居場所づくりについて知ってほしい!
コメント (2)
躊躇してしまいそうなのに、解けるなんてすごい!
そしてそこから鹿の子編みにしようと転換できたのも素晴らしいです。
やもりさん。鹿の子編みっていう編み方をみつけて、楽しんでいるからいいのですが。もっと早く解けたら良かったんですけどね、6時間は躊躇してました。
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