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お茶摘み

今日はお茶を摘みました。
兵庫県は神河町にある 仙霊茶 の茶畑にて摘ませてもらいました。
見渡す限りのお茶畑は壮観としか言いようがなく、圧倒されるばかり。
見上げると、6月とはいえ もう真夏の空が広がっていました。

ということで、今日はレシピではなく、お茶を摘んできた、というお話です。長いです。早速、煎茶と烏龍茶、一部は普洱茶にしてみようと、蒸したり揉んだりと作業をしつつ書いています。

実は、私、お煎茶を習って今年で8年になりまして、昔から日本茶も中国茶も台湾茶もお茶と名のつくものは大好きなのですが、そういえば今まで一度もお茶摘みということをしたことがなくて、もちろん作ったこともなかったのです。自分で自分にびっくり。なんで今までやってみようと思わんかったのか。不思議で仕方ありません。本当に。
だから、今回お茶を摘ませてもらって、色々と調べた上で自分で作業ができそうなお茶を作ってみようと思ったわけです。独断で。出来そう、の判断基準が若干ずれている気もしますが。それで、煎茶と烏龍茶と普洱茶なのです。

やってみてわかったのが、煎茶が一番難しい、ということ。
ものすごくざっくりと作り方を説明すると、煎茶は摘んだ茶葉を蒸して揉んで炒る、という工程で出来る無発酵茶です。烏龍茶は半発酵茶なので茶葉を発酵させて炒って揉んで乾燥。普洱茶は烏龍茶と同様の作業の乾燥過程を天日干しで行うそうです。
お茶づくりはスピードが命と聞いていたので、へ〜そうなんや〜、と思いつつも、一応、摘んでから挨拶もそこそこに急いで帰路につきました。そして いざ、と茶葉を広げるともう既に軽く発酵が始まっているという衝撃の事実。この間およそ1時間です。そうなのです、お茶の酵素はとても強く、少しの傷から自分自身で発酵を始めるらしいのです。まじか。ザルに入れたままそっと運んだつもりなのに、繊細にもほどがある。ザルから出して布に広げてみたら、既になんとなく烏龍茶っぽい良い香りがしてるんですよ。茶葉、すごいな。

とにかく、急いで柔らかめの茶葉を選抜してすぐに蒸して発酵を止めて、軽めに揉んでちょっと広げて乾かしています。揉み過ぎないことで何煎も美味しく飲めるお茶になるはず。それっぽいこと言ってるけど、初めて作ります。8割がた妄想で作ってます。そんなことしてる間に早く煎れよ、と。

それと同時に、日光がギラギラしている間に発酵茶用の硬めの茶葉をざるでゆすったり優しく揉んだりして表面に傷をつけた後、布の上に広げて日光に当てながら萎凋(*)させました。その後、風通しの良い室内に移動させて混ぜて広げて1時間程度放置、混ぜて広げて放置、を繰り返して萎凋を進めております。今ここ。

しかし、これいつまでやればいいんやろ。好みの香りになった段階で止めたらいいんかな。そういうことにしとこうか。そうすると私は一体何時に寝られるのかしら。初心者なので何が正解なのか全く分かりませんが、今のところ茶葉からはものすごく良い香りがしているので非常に心強いです。例えやり方が間違っていても絶対美味しく飲めるはずやからこれでよし、という心境です。

できれば今夜は、4、5時間放置(睡眠)している間に良い感じに発酵を進めてもらって、明日の朝、満を持して中華鍋で火入れをしたいと思っています。茶葉さんたち、どうぞ宜しく。

こんな何の得にもならない長文を、万が一ここまで読んでくださった方がいましたら心より御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。


続く、かな。


(*萎凋とは、茶葉を風通しの良い暗所で放置し、僅かに萎れさせることで内部の酵素による微発酵を促す工程のこと。)

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