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飛んだ「17」の「あの子」

自分が「17」になってから年を重ねるごとに、「あの子」のことをよく思い出そうとする。
細かいこととか、よくは覚えてないんだ。
何て呼ばれてた?何して遊んだ?
でもずーっと覚えてて確かなのは、「あの子」は何個か上で、同じ血を持ってて、白い肌にきれいな髪、背が高くて、優しくて、優しすぎて、「17」で勇気を振り絞った、すげーかっけえ子。
あと、ランドセルがでかい頃にみた最後の「あの子」はもっとずーっと白くてめちゃくちゃきれいだったのは覚えてる。
「17」になった時に、おかあさんに「あの子」のようにするなと言われた。
「あの子」のおかあさんに、「あの子」に似てると言われた。
周りのじじいとかばばあが、なんでかね〜ど〜のこ〜のと言った。
ふざけんな、しないんじゃなくてできねーんだよ、そんな勇気だせるかバカ。似てねえよ、あの子は「あの子」として最高に生きた。同じになんてなれやしない。お前らにわかるか。ってか知らねーよ わかんねーよ、勝手に語んなよ。

あ、「20」のくせに生意気かな。とりあえず、君に似合いそうな花をもっていきます。



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