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多様性のある組織づくりに必要なたった1つのこと

こんにちは。ファンタラクティブ株式会社代表の井村です。
煽り気味なタイトルでがっかりさせては困るので早速結論から書きますと、答えは
「許容力の高いメンバーを集めること」です。
どうしてこのように考えているか、書いていきます。

許容力とは?

「常識にとらわれず、違う他人を受け入れ尊敬できる力」
私は許容力をこのような言葉で定義しています。

人によって考え方も人生のタイミングも違うので、人が集まって働く上で多様性があるのはある意味当たり前。多様性というのは出そうとして出すものではなく、人が集まることで自然とそこにあるものだと思っています(大小はあれども)。

もっとかっこいいワードにもできそうですが、横文字にすると直感的に意味を理解しづらくなるので許容力というワーディングにしています。

前提は、トップが多様性ある組織づくりを目指すこと

何かしら組織を作る時(私は経営者なので会社の話をします)、その方向性を決める必要があります。会社の場合、利益を上げることが必要にはなりますがそれを実現するためにどういう組織で臨むかはトップの意思決定によって変わってきます。

近年多様性のある組織については注目度が高まっていますが、許容力の話をするにあたってはまず前提としてトップが多様性ある組織を作ろうとしている事が必要になってきます。

多様性のある組織を目指し、一人ひとりも頑張っているのに陥る不幸せな状態

人はそれぞれ自分の思想を持っていて、それと異なる動きをする人が周りにいた時ストレス・いらだち・不安など負の感情を覚えます。すごくわかり易い例で言えばライフイベントによって産休や育休、時短勤務などをしている方が働きづらさを感じる、逆にそのような方が組織にいて負の感情を覚えたという話はインターネットでも日々目にします。

時短勤務の方は約束した時間制約の中で働いているだけだし、同じ組織の週5日8時間勤務の方もまた同様です。どちらも一生懸命仕事をしていることにも変わりありません。それでも上に挙げたような理由からお互い負の感情を抱えてしまう。これはすごく不幸せなことだし組織のトップとしては避けたいと強く願っています。

制度づくりよりも、多様性ある組織づくりが大変な本当の理由

有給消化の義務化、リモートワーク制度の整備など制度づくりはもちろん必要ですしとても重要です。
ただ、制度を整えることは短期間でできますが、制度を一人ひとりが遠慮なく使える雰囲気を作ることは容易ではありません

私はこの点を担保するために必要なのが「許容力の高いメンバーを集めること」だと思っています。隣の人が自分とは違う動き方をしていてもそれを許せる。逆に自分の行動も隣の人に許されていると信じられるからこそ思い切って行動できる。その雰囲気を作り出せると多様性のある組織に近づいていけるのではないか。

多様性のある組織の実現を目指した時点で、許容力の高いメンバーを集めることは自分の義務だと思っています。なので採用の面談でも必ず後半30分は許容力の話をして、面談に来てくれたご本人がこの考え方についてどう思うかを聞く時間を取っています。

この記事でいう多様性とは

最後に補足的に、この記事で指している多様性について具体的に書いておきます。もちろんいわゆる性別、年齢云々の話もありますが、ここでは主に働き方の多様性のことを指しています。

弊社では様々な働き方のメンバーが関わってくれています。
ちなみに勤務と書いてありますがオフィスにメンバーが来ることはあまり無くて基本的にリモートワークの人が多いです(オフィスに来ることは出社、リアル出社などと呼んでいます)

・業務委託週3勤務でご自身でコーチやイメージコンサルタントとして活動しているエンジニア
・朝が苦手で毎日11時出勤の正社員エンジニア
・自分で会社を経営しサービス立ち上げを画策しながら週3日勤務しているデザイナー
・タイのシステム会社に勤務しつつ週2日+土日で業務委託で勤務しているエンジニア
・先日までフリーランスで、音楽レーベルの運営や副業でサイト制作も請けつつ週5勤務している正社員エンジニア
・ベンチャー企業に勤めながら出勤前や土日で勤務しているエンジニア
・ご自宅で子育てしながらリモートワークでバックオフィス全般をやってくれているママさん
・札幌在住の週5勤務正社員エンジニア
・ベンチャー企業に内定が決まっている学生インターン

それぞれ違った場所や時間で働いても、自分の働き方や役割を理解した上で頑張ってもらうにはどうしたらいいかなと考えた経験からこの記事を書きました。

私自身がなぜ多様性のある組織づくりにこだわっているか、というのはまた別の機会に書きたいと思います。

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