見出し画像

一流とは?

一流とは、顧客に負担を強いることができる人。

私が見てきた中で
この人スゲーな、一流だな。
そう感じた人は
みんなこの共通点があった。

顧客が求める成果のためには、
顧客自身にも
やってもらわないと
いけないことがある。

スゲーな、かっこいいなと思ってた。
その反面、感じていたこともある。

おれにはできねぇ。

負担を強いれば、
その分、責任が上乗せされる。

期待した成果が出ない場合
より強い責任を取らせられる。

そんなもんは俺には負えねぇ。

そう思っていた。

それが広告担当として
福祉業界と関わることになって
考えはちょっとずつ変わっていった。

広告は、ターゲットを絞れば絞るほど
効果が上がる。

しかしその考えを福祉の担当者に
理解してもらうのは骨が折れた。

てか多分、今もできていない。

なぜなら彼らは基本的に、
ターゲットを絞るつもりが全くない。

福祉は、
困っている人を助けることが
仕事なので、
「どう困っているか」に
明確な条件付けをしてしまうと、
その対象外だった場合、
見捨てることになってしまう。

それを嫌う。

これは全く予想外だった。

福祉に関わる前、
私は業界に対して
完全に逆の印象を持っていた。

分かりづらい条件ばっかりで
そこから少しでも外れたら
対象外になる。

あとは窓口を
たらい回しにされるばっかりの
お役所仕事。

え?違うんだ。

びっくりした。

これは、業務範囲を決めづらい中
それでも決めねばいけないが故に
必然的に複雑になってしまう
ジレンマがあるのだろう。

その分かりづらさ故
理念を忘れて、
結果お役所仕事になってしまう
事業所もあるはずだろうが。

とにかく、そんな彼らと
広告の打ち合わせをすると

全くターゲットを絞らないまま
事業の内容を伝えようと
打ち合わせが進んでいく。

いやいやちょっと待って😅
と言っても彼らは容赦しない。

彼らの本来の仕事は、
被支援者の困りごとに向き合うことだ。
業務のほとんどを対話によって行う。

なので、全く対話を諦めない。

いやターゲット絞らんと
効果ないと伝えても
そこを譲ることなく、
それでも全く諦めない。

こっちはもう分かり合えないから
適当に言うことだけ聞いて
ただただ言われた通りにだけ
つくろう思っても、
そんな一生懸命やられたら

ターゲット絞れないなりに
どうにか効果を上げるには
どうしたらいいか
どう伝えたら
効果的な広告になるかを
考えざるを得ない。

そしたら、担当者にも
やってもらわないと
いけないことが自ずと出てくる。

私が尊敬した一流人たちは
自分の仕事を
より価値のあるものにするために
真摯だった。

彼らのレベルが
私には無理にしても
せめて顧客の熱量には
逃げずに向き合いたい。

そう思うと、
やるべきことが見えてきた。

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?