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「ライトBL」を作るって奥が深いという話【be sugar編集部インタビュー】

こんにちは!ファンギルド広報担当のタピオカです。

9月25日に創刊したライトBLレーベル『be sugar』(ビーシュガー)の作品たちは、読んでくれましたでしょうか…!?

読んでいただいた方はもだもだキュンキュンして癒されていただけていたら嬉しいです!

「ライトBLってなんぞや?」「be sugarって?」となった方は、ぜひこちらの記事をご覧ください!

▼前回のbe sugar(ビーシュガー)創刊インタビューはこちら!

前回はbe sugar(ビーシュガー)創刊に込めた「想い」を編集部にインタビューしました!
その延長線として、今回はよりディープに…「編集者として大切にしていること」「これからbe sugarで出していきたい作品」など、深堀りインタビューとなっております!

読者さんだけでなく、BL作家さんをはじめとする漫画家さんも楽しんでいただける内容となっているので、ぜひ最後まで読んでください~m(__)m

be sugarインタビュー、深堀ってみた。


―――今日はライトBLレーベルである「be sugar」(ビーシュガー)をもっと深堀りしていければと思います!よろしくお願いいたします。

はい、よろしくお願いします!

―――早速ですが、ファンギルドにはすでにBLレーベル「caramel」(カラメル)がありますが、まずは「caramel」との違いを教えていただけますか?

前回のおさらい…
「be sugar」と「caramel」の明確な違いは、いわゆる性描写があるか、ないかです。
「caramel」(カラメル)
キャッチコピーは「恋が始まる。カラダとけあう。」

甘い絡みのシーンがあるのが魅力で、ラブストーリーの見せ場としてしっかり描いています。
「be sugar」(ビーシュガー)
キャッチコピーは「初心×キュン、幸せボーイズラブ」

絡みシーンのもっと手前の部分である、「想いが通じ合う」瞬間までの心情を、繊細に描いています。

「caramel」(カラメル)と「be sugar」(ビーシュガー)では、「キュン」とするポイントがだいぶ違うため、見せ場も大幅に変わってくるんです。
「be sugar」(ビーシュガー)の見せ場となるのは、少女漫画のように”恋愛未満”の関係である2人が、「くっつくのか、くっつかないか」ともだもだする愛おしいシーンだったり、「好き合っているのに、すれ違ってしまう…」という、初心でもどかしいシーンに、きゅんきゅんしてもらえるよう意識しています。

―――なるほど!「もだきゅん・じれきゅん」が見せ場になるのが「be sugar」の特徴なのですね!では、具体的にどんなことを意識されているのでしょうか?
今回の「be sugar」(ビーシュガー)作品のみの話ではないかもしれませんが、何気ない会話の中にも必ず意味や伏線を張ることを意識しています!

「caramel」(カラメル)の作品の中で性描写は最大の見せ場であり、最大の愛情表現であると思っているんです。「好き」という言葉がなくても、気持ちが伝わりやすいし、テンポ的にも盛り上がりやすいんですよね。

一方で「be sugar」(ビーシュガー)では、もっと手前の想いが通じ合う瞬間を描くので、1つ1つのセリフ、行動の意味が物語の非常に大切なポイントになってくるんです。
1話24ページという制限の中で、描きたいシーンを漫画家さんと相談しながら、「このシーンでこのセリフが入れば、すれ違いを表現できるかな?」「読者はもだきゅん・じれきゅんできるかな?」とじっくり考えて選び、より読者の方がわくわくしながら読み進めてもらえるように意識しています。

―――そうして出来上がったベストシーンたちが作品に詰まってるんですね!何度も読み返して、もだキュン・じれキュンしたくなりました…!

特別にシーンをチラ見せしますっ!

9年ぶりの初恋の味は

ずっと忘れられない初恋の人と9年ぶりに仕事で再会。
名刺交換の時にちょっと触れ合う指…。胸がキュッと悶えるシーンです。
[9年ぶりの初恋の味は] 2話より抜粋
©Shun Shiina/FUNGUILD

マスクのなか、俺だけに見せて

女の子を好きだったはずなのに、先輩の口元に惹かれてつい体が動いてしまう瞬間…。このシーンの会話の様子もお互いが気になっている感じがダダ漏れで好きです…。
[マスクのなか、俺だけに見せて]2話より抜粋
©Katsumi Tsubaki/FUNGUILD

ちぐはぐラブレター

「好き」の意味合いが違う全(ぜん)と先輩。「寂しい」の意味が違っていて、セリフは単純なのに前置きがあるとこんなにも切ないの⁉と、もどかしさに悶えました。
[ちぐはぐラブレター]2話より抜粋
©Nui Kumano/FUNGUILD

―――初心な2人の恋模様を見ている(読んでる)側は楽しいですが、作品を手掛ける側は考えることがより増えて、大変ですね…!

そうなんですよね~(笑)
「あ~~!ここでベッドシーンがあれば、想いが伝わるのに~~!!」とヤキモキするときも多々あります。(笑)

でもその分、いい「もだキュン」「じれキュン」ができたな…!と達成感もあって楽しいです。
漫画家さんと二人三脚でやりがいを感じながら日々奮闘しています!

―――二人三脚、素敵ですね!いつも本当に楽しそうに打ち合わせされてるな~と思ってます。ほかにも、be sugarの編集者として大切にしていることがあれば教えてください!

登場人物の気持ちを「停滞させない」ようにもしています。
「好き」の反対は「嫌い」ではなく、「無関心」って聞きませんか?
私はその通りだなと思っていて、人の感情って一度相手に興味を持った時点でよっぽどのことがない限り「0」にならず、必ず相手に対して感情が「プラス」か「マイナス」に揺れ動いているんです。
なおかつ恋愛においては、好きの感情はもちろん加速すると思いますが、喧嘩とかすれ違いみたいな「マイナス」の経験を経て、一気に好きという感情が増すこともありますよね。
なので、そういった「マイナス」シーンも少しだけ入れたりと、緩急を図って恋模様を楽しんでもらえるように意識しています。

―――恋愛のメカニズム、大共感です…!喧嘩の後の仲直りとかが一番グッときちゃいますもんね…。(笑)みなさんのライトBL好きシチュエーションも教えてください!

う~~ん、いっぱいある!!(笑)
けど特にライトBLといえば!で、【「好き」という直接な言葉はないけれどお互いに顔真っ赤にして好意がダダ漏れで…でも「勇気が出なくてあと一歩が踏み出せない!」】みたいな読者からしたら「ええい!はやくくっつけ~!!」となる、もだもだしたシーンが好きです。

あとは、設定になっちゃうんですが【恋愛対象じゃなかった2人が引かれあう恋愛模様】が好きです!
特に攻め側が物怖じせず、包容力があるような「潜在的スパダリ」で、今まで男性が恋愛対象でなかった受けが「こんなの…初めて…!」とどんどん乙女になっていってしまう様子に、ニマニマしてしまいますね。
こういったシーンや設定を今後、漫画家さんと制作していきたいです!

―――聞いてるだけでニマニマしてしまう~!私もぜひ早く読みたいです!他に、今後挑戦していきたいお話のテイストなどはあったりしますか?

悩みます~…が、2人の日常や出会いのきっかけにおいしいごはんやスイーツなどがある「グルメもの」だったり、恋愛だけじゃないような兄弟・家族でわちゃわちゃしたり、問題を乗り越えて絆がめばえたり…といった、ハートフルな「家族もの」とかも良いなと思います。
ほっこりするシーンを描ける作品はライトBLにスゴイ合うと思うので、挑戦してみたいです!
あと個人的に、一番難しいと思っている「ギャグコメディ」など挑戦してみたいですね!ギャグのセンス磨きたい!(笑)

―――ギャグマンガ描ける漫画家さん、いらっしゃったらぜひbe sugarへ応募してください!!(笑)
では最後になりますが、漫画家さんへのメッセージをお願いします!

be sugarコンセプト

be sugarでは「初心×キュン、幸せボーイズラブ」のキャッチのもと、多種多様なハッピーエンド作品をお待ちしております。学生のきらきらした青春ラブや、大人のビターで不器用な恋などがお好きな方は特にピッタリだと思います。
今回の記事を通して、共感する点や「こんなシーン、私も描いてみたいと思ってた!」などあれば、ぜひぜひご応募ください!一緒に作品を作り上げていってくださる作家さんに出会えるのを楽しみにしております!

―――ありがとうございました!
新レーベル「be sugar」はたくさんのライトBLを世に出すべく、ご執筆作家様大募集中です!

経験不問!漫画原稿であれば、同人誌など二次創作でも応募OKです。
初めての商業でもスムーズに執筆できるよう編集部が全面バックアップします!
BLが大好き、こんな作品を作り上げたい!という想いをbe sugarで形にしませんか?

気になった方は、ぜひこちらより詳細をご覧ください♪

https://besugar.jp/wanted/

あなたのご応募を心よりお待ちしております!!

以上、タピオカでした( ˙³˙ )ノ"


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