本性


父の精神病は治ったんだと思っていた
私がぶっ壊れて地元に帰ってきてからのこの3年は
母と3人で、初めて家族だと思えて平和で
前までの父は鬱の所為でおかしかっただけで
もう正常だからやっと家族に成れたんだと思っていた
あの日までは。

ゆく宛も無く物に当たり暴力を振るい
警察を呼んだら呼んだで、得意のサイコパスさを発揮してこっちを悪者に仕立てあげる
表面が良すぎて誰も気付いてくれない
あの日も、信じられないくらい雨が強かった
余所者、他人の、そんな奴の、言う事を聞く娘が気に入らないんだろう。自分より才能がある人は許さないと言わんばかりに私を羽交い締めした。
ヒステリーになって私を離せと父に泣き叫ぶ母親
私は呆れ果てて冷静なのに、それに対抗して叫びながら私を離さない父親。気持ち悪い。2人とも辞めてくれ
力で何とかしようとしないで
一瞬で昔に戻った、昔の虚無感が帰ってきた
嗚呼、こうだった、だから私は家を出たんだった
忘れてた、やっぱりこの人達は異常だ
愛に飢えた私の親も、また愛に飢えたおじさんなだけだった。只、愛し方が分からないだけなのにこんなにも人を傷つけてしまう可哀想な人。
一段落、2人を落着けて傘をさして外に出た
絶対に助けてくれない人に電話をかけて泣きながら話した。もしかしたら世間ではこれはそんなに大した問題ではなくて、おかしいのは私で、私がこんなに傷ついている理由がどっちなのか知りたかった
おかしいのは私なのか
お父さんなのか
絶対に助けてくれなさそうなその人は、行こうか?と言ってくれた。その言葉だけで救われたから私は帰ることにした。警察も頼りにならない
前回呼んだ時も、隔離処置とか言ったくせに母はパトカーを途中で降りてコンビニでアイスを買って帰ってきた
死にたい
では無くて、生きていける気がしない
死にたい
では無くて、死ぬんだろうなあ、と思う
死ぬのがいいんだと思う
人の気持ちをガン無視できるそのおぞましい精神に感服致しました。どうかもう危害を加えないで下さい
左様なら

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