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雨が降ったら

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雨が降ったら

マガジン

  • 紫陽花

    創作

  • 金魚鉢

    初めて書きます、拙い文章になると思いますがご容赦ください。 少し過激な内容が含まれます。 自己責任にてご購読下さい

記事一覧

第2話 ゲハ

「お客さん、着きましたよ」 私達とは対照的に落ち着いた運転手は、早く降りろと言わんばかりに黙って置いたクレジットカードを素早く機械に差し込んだ。 窓の外を見ると見…

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1か月前
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本性

父の精神病は治ったんだと思っていた 私がぶっ壊れて地元に帰ってきてからのこの3年は 母と3人で、初めて家族だと思えて平和で 前までの父は鬱の所為でおかしかっただけで …

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1か月前
1



たまに、誰かの言葉が呪いみたいになって
たった一文なのに
その言葉のためだけに必死に生きて
またその言葉の所為で潰れそうになって
噛み砕いた後にやっと呪いだったって気付くのが
呪いなんだよ

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1か月前

君は朝5時の美しさを知っているか

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4か月前

春に君が捨ててくれたのは
1人で凍えないようにしてくれたのかもしれない、と人生で2度も同じことを思う日が来るとは思わなかった

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5か月前

いちご

私はギターを手に取った 反対側に白いギターと細い指はもう見えないけど 親指だけ伸ばした爪で カノンロックをつたなく弾いた 19の4弦ではじまるその高い音は 懐かしくて、…

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5か月前

別に君が死にたがってるようには
見えなかったんだけど
何故か放っておけなかったんだ
何かあったと描いてある瞳に
私は手を伸ばさずにはいられなかったんだ
全部、私の我儘だよ

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11か月前

第1話 ミカ

第1話 Hz ミカの叫び声が止んだ。 落ちてきた「それ」はアイナだった 半年前まで系列店にいたアイナ、上から降ってきて落ちたのは同じ職場に居たホス狂だった。 左を向く…

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11か月前
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第0章

目の前に、降ってきた センター街の光の海を一瞬遮ったそれは、初めて聞く音で目の前に落ちてきた。 周囲の視線が、一斉にその一点に集まる。ざわめき、足音、全てがわずか…

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11か月前

死んだ細胞に高いリンスとヘアオイルを塗る 枯れた花に水をやるように。 こんなにもドライフラワーは綺麗なのに この意味の無いことを私たちが辞めることは無い 流行りだ文…

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1年前

分からない

やばいよそれ やめた方がいいよ 優しすぎ 困ってしまう その言葉達が降ってくる度に 自覚していなかった感情が 私の中に生まれてくる そうか、やばいのか 私は優しすぎる…

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1年前

懐かしかった
あたたかかった
私の想いが一瞬で過去形になってゆく
眺めることしか出来ない
誰だったのかも分からくなったら
左様なら

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1年前

b

貴方に好きと言ってしまいたいけれど 言ったらなにか解決するのかは分からない この胸のざわめきが止むのかは分からない そもそも 好きなんて2文字で 片付けられるような…

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1年前

友という言葉は単数形だけど 世間で使われる時には友達という複数形になる 私達は、ある個人のことを一般論からカテゴライズされた枠にはめて呼ぶらしい。 気付かないうち…

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1年前
1

敬語

待ってます、いつでも誘ってください 君は私に会いたいとは言ってくれない 波ひとつ立たない水面に浮かんだ君の言葉達がいつも静かに私を見つめている それなのに私は、…

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1年前

猫みたい

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1年前

第2話 ゲハ

「お客さん、着きましたよ」
私達とは対照的に落ち着いた運転手は、早く降りろと言わんばかりに黙って置いたクレジットカードを素早く機械に差し込んだ。
窓の外を見ると見慣れた池田公園のイルミネーションがいつもより暗く見えた。
「ミカ、行くよ」
ミカは黙って下を向いたまま動かない、太ももに置かれた手はさっきの掴んでた力を失ってだらんとしていた。
「行こっか」
優しくミカの手をつないで無理やりタクシーからお

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本性

父の精神病は治ったんだと思っていた
私がぶっ壊れて地元に帰ってきてからのこの3年は
母と3人で、初めて家族だと思えて平和で
前までの父は鬱の所為でおかしかっただけで
もう正常だからやっと家族に成れたんだと思っていた
あの日までは。

ゆく宛も無く物に当たり暴力を振るい
警察を呼んだら呼んだで、得意のサイコパスさを発揮してこっちを悪者に仕立てあげる
表面が良すぎて誰も気付いてくれない
あの日も、信じ

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たまに、誰かの言葉が呪いみたいになって
たった一文なのに
その言葉のためだけに必死に生きて
またその言葉の所為で潰れそうになって
噛み砕いた後にやっと呪いだったって気付くのが
呪いなんだよ

君は朝5時の美しさを知っているか

春に君が捨ててくれたのは
1人で凍えないようにしてくれたのかもしれない、と人生で2度も同じことを思う日が来るとは思わなかった

いちご

私はギターを手に取った
反対側に白いギターと細い指はもう見えないけど
親指だけ伸ばした爪で
カノンロックをつたなく弾いた
19の4弦ではじまるその高い音は
懐かしくて、痛くて
あの日の私の心の叫びによく似ていた

いつか上手に弾けるようになったら
一緒に合わせようね
と言った私は、その1か月後には
その約束を破る事になっていた

ホワイトデーあげたいから、時間ある?
2番目の女に、一体何をくれるん

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別に君が死にたがってるようには
見えなかったんだけど
何故か放っておけなかったんだ
何かあったと描いてある瞳に
私は手を伸ばさずにはいられなかったんだ
全部、私の我儘だよ

第1話 ミカ

第1話 Hz

ミカの叫び声が止んだ。
落ちてきた「それ」はアイナだった
半年前まで系列店にいたアイナ、上から降ってきて落ちたのは同じ職場に居たホス狂だった。
左を向くとミカの普段キラキラしている目が見たことの無い位光を失って、めいっぱいに開かれていて怖かった
「友達、なの?」
ミカのビー玉みたいな声は叫んだせいかいつもより震えながら低かった
私の腕を掴む力が強まる、スカルプで長い爪が二の腕に突

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第0章

目の前に、降ってきた
センター街の光の海を一瞬遮ったそれは、初めて聞く音で目の前に落ちてきた。
周囲の視線が、一斉にその一点に集まる。ざわめき、足音、全てがわずか数秒で、私達の数メートル先の「それ」興味を寄せているのが分かった。

私はビクッと肩をすくませた、
私の腕を掴んだミカが金切り声で叫んでいた。
白い上着に黒いハイヒール、GUCCIの赤いバッグに綺麗なブロンド。白い上着が少しずつ赤色になっ

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死んだ細胞に高いリンスとヘアオイルを塗る
枯れた花に水をやるように。
こんなにもドライフラワーは綺麗なのに
この意味の無いことを私たちが辞めることは無い
流行りだ文化だセンスだと言って繰り返されてきた

たまに、地球が丸いことは皮肉だと思う
マルコ・ポーロは大して遠くない島を3回だけ往復して王様に新大陸を発見したと言った
モンゴル人はすぐに改宗するし、イタリア人は陽気なだけでなくヤリチンだ
日本人

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分からない

やばいよそれ
やめた方がいいよ
優しすぎ

困ってしまう
その言葉達が降ってくる度に
自覚していなかった感情が
私の中に生まれてくる

そうか、やばいのか
私は優しすぎるのか
今傷つけられているのか

絶対幸せになって欲しいと
ギャルの親友は言った

俺ってクズなのかな、と
最近よりを戻した元彼が言った

本当の私はどっちでもいい
でも多分私ならこう言うだろうと
返事をする、
それはどれも曖昧で本

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懐かしかった
あたたかかった
私の想いが一瞬で過去形になってゆく
眺めることしか出来ない
誰だったのかも分からくなったら
左様なら

b

貴方に好きと言ってしまいたいけれど
言ったらなにか解決するのかは分からない
この胸のざわめきが止むのかは分からない

そもそも
好きなんて2文字で
片付けられるようなものでもなくて
暖かくて壊れそうで
でも確かにここに居る
私はこの気持ちに
なんて名付けよう

この世のどの言葉でさえ
この気持ちには追いつけない
それでも私達は日々変わっていくから
いつかこの思いが走馬灯になるまで
見守りたい

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友という言葉は単数形だけど
世間で使われる時には友達という複数形になる
私達は、ある個人のことを一般論からカテゴライズされた枠にはめて呼ぶらしい。
気付かないうちに使っていた友達という言葉には
どんな意味が含まれているのか考えてみた。

自分の周りにいる、不特定多数、恋人まではいかないが仲が良く、その人達を私達は恋愛感情が湧いていても友達と呼ばないといけない。恋人では無いが大切な人達

また、そこ

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敬語

待ってます、いつでも誘ってください
君は私に会いたいとは言ってくれない

波ひとつ立たない水面に浮かんだ君の言葉達がいつも静かに私を見つめている

それなのに私は、その滑らかな水面に
感情という波を探してしまう

暗いけど暖かい海の中を泳いでるうちに
どうやら溺れてしまったみたいだ
溺れてしまったけれど、私は水中での息の仕方を身につけて、もう元の私への帰り方なんて忘れてしまっている
それでも良いと

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