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生命を宿す絵=「魂画(アニメーション)」の深淵

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動画すなわちアニメーション(animation)とは、ギリシャ語で「魂」を意味するアニマ(anima)に由来する言葉だ。日本を含む古代文明の多くが、森羅万象に魂が宿るとする信仰=… もっと読む
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#マンガ

人気アニメのキャラデザ「髙橋久美子アニメーション ワークス」を紹介。

人気アニメのキャラデザ「髙橋久美子アニメーション ワークス」を紹介。

どうもゲームディレクターのおこめです。
今日は人気アニメシリーズのキャラクターデザインを担当している髙橋久美子さんの原画、イラスト集を紹介します。

こちらイラストあり、ラフ原画ありと非常に高クオリティのイラストが沢山あり、とても魅力的な一冊になっています。
興味がある方はぜひ一読ください。

1.今回紹介する本今回紹介する本は、
「髙橋久美子アニメーション ワークス」という画集です。

『カード

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有名アニメーターすしお先生の画集を紹介

有名アニメーターすしお先生の画集を紹介

どうもゲームディレクターのおこめです。
今日はアニメスタジオ「トリガー」にて活躍する、名アニメーターすしお先生の画集を紹介します。

アニメーターを目指す人、アニメ原画に詳しい人には非常に有名で人気のアニメーターです。
シンプルな線で、非常に躍動感あふれるイラストを描かれます。
非常に勉強になると思います。

1.今回紹介する本今回紹介する本は、
「SUSHIO THE IDOL」というアニメ原画

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アニメがANIMEになった時代

アニメがANIMEになった時代

宣伝です。僕も参加させてもらったMeta+CoiLerayコラボのアニメクリップがローンチになったから見て。

Z世代アイドルのCoi Leray。人種もジェンダーも当たり前のように縦横無尽する、いかにも今風なアイコン。エロワル系ヒップホップ、今回の曲もTechnotronicのカバーですよ。80年代ディスコシーン…。おっさんは若干赤面しちゃう感じですが、シティポップよろしく新世代は自由やなあ。そ

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マンガとアニメの今後

マンガとアニメの今後

コンビニで雑誌を売らなくなる

マンガを読まなくなる(特に若年層)

空いた時間でアニメ視聴は増える

スマホでの視聴も後押しする

アニメ人気が頂点に(いまこのあたり)

マンガ雑誌が売れない、休刊が増えだしで、売れる漫画原作や漫画原作自体が枯渇を始める

元々原作なしのオリジナルアニメはそうそうヒットするものではない

リメイクもリメイク元が尽き始める

他の娯楽に興味が移り始める

世界情勢

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クランチロール:日本国外アニメ配信大手の「射程」とは?=ドイツから考える

クランチロール:日本国外アニメ配信大手の「射程」とは?=ドイツから考える

日本国外におけるアニメ配信大手のクランチロールをソニーGが買収してから1年が経過したそうです。これに関連して買収後の動向をまとめた記事を見かけましたが、もう少し内容を補いたいと思いました。というわけで、今回はドイツでの動向を紹介し、今後を展望してみたいと思います。

改めて注目されるクランチロール!まず、きっかけとなったのは日経新聞のこちらの記事です。

ソニーGのアニメビジネス事業を「アニメファ

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人名を含んだタイトルなのに主人公が明らかに別の登場人物、という物語

人名を含んだタイトルなのに主人公が明らかに別の登場人物、という物語

ふと思い立って、Twitterで以下のような募集をかけてみたのですよ。

そもそもの発端は、上記ツイートにもある「鬼龍院花子の生涯」である。
あらためてちゃんと通して観たのはごく最近になってからだった。
この映画、ポスターでも予告でもヒロインはどう見ても夏目雅子なのだが、
夏目雅子が鬼龍院花子ではないのである。
(ちなみに鬼龍院花子役の高杉かほりはwikipediaに項目すらない)
この構造はあら

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「鬼滅の刃」子供に観せる観せない論争

「鬼滅の刃」子供に観せる観せない論争

今大人気のアニメ・漫画「鬼滅の刃」。アニメ2期『遊郭編』がフジテレビでの放映が決まり、話題になっていますね!

https://kimetsu.com/anime/

とってもおもしろい「鬼滅の刃」ですが、お子さんがいる方なら『子供に見せるかどうか』悩んだ方も多いのではないでしょうか。我が家には小2の娘がいるのですが初めは悩みました。けれど、今は漫画もアニメも映画も、パパも含めて家族3人で楽しんで

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なぜ日本はアニメ大国なのか?

なぜ日本はアニメ大国なのか?

前から思っていたことを書こうと思う。

日本のアニメは本当にすごい。一方、こんなすごいアニメをたくさん生み出せるのは異常だ。世界から見れば「異常」なのだ。

ストーリーはともかく繊細で色使いも細かい絵を欧米、南米、他のアジア人、アフリカ人は書くことができない。頑張って書こうとしても2、3分でギブアップしてしまうだろう。

しかし、日本人は何も苦にせず長時間イラストを描ける人が多いようだ。テレビ番組

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第348号『DISCを一枚この私にッ!』

第348号『DISCを一枚この私にッ!』

Netflixで先行公開されました『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』全12話を視聴しました。

私はこの第六部『ストーンオーシャン』の中で最も好きなセリフが記事タイトルにも書いたプッチ神父の「DISCを一枚この私にッ!」という台詞です。

なんてキュートなセリフなんでしょう。

自分自身のスタンドであるホワイトスネイクにプッチ神父が呼び掛けてDISCを取り出す時のセリフなんですよ、これ。

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【21年秋アニメ研究】「メガトン級ムサシ」の分析【1:鑑賞者の体験の分析】

【21年秋アニメ研究】「メガトン級ムサシ」の分析【1:鑑賞者の体験の分析】

※本記事では、2021年秋アニメ「メガトン級ムサシ」の第1話を分析します。

本記事全体のまとめ

※本記事全体をレポート形式にまとめました。本記事後半の文章と同内容ですが、レポート形式の方が見やすいと思います。お勧めです!

鑑賞者の体験の分析

本話を鑑賞した複数のアニメファンの感想を整理・類型化した。本話が鑑賞者に対してどのような<体験>を提供したのかを把握するのが目的である。

▶コンセプ

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神社仏閣とマンガ・アニメ

神社仏閣とマンガ・アニメ

僕の趣味の1つに御朱印めぐりがある。御朱印をいただく神社仏閣は初めて訪れる場所が多いが、その町を歩いてみるのも好きである。特に歴史が好きな僕は、その土地が昔はどうだったのか想像しながら歩いてみると、とても楽しい。

同時にその場所が、わりとマンガやアニメの聖地である場合も多いし、神社がマンガやアニメとコラボしているものも多い。まだまだ、アニメやマンガとのコラボに違和感を感じる人もいるだろうが、僕は

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漫画には戻れず文芸に走った老人たちへ

漫画には戻れず文芸に走った老人たちへ

たぶん今回の記事はそれなりに物議を呼ぶ話題になりそうだってことを先に宣言しておきますね。

また同時にこれも私が個人的に感じていることであり文字通りに個人的意見ということであることも出来ればわかっていただけると助かります。

特に『スタジオジブリ作品だったらなんでもこよなく愛しているようなタイプの方』はきっと気分が悪くなって喧嘩腰になりかねないのでこれ以上は読まないでくださいね。

警告はしました

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果たして宮崎駿は本当にロリコンなのだろうか

果たして宮崎駿は本当にロリコンなのだろうか

「ジブリのアニメーションはやはり別格だ」。放映されるたびにそう思う。

特に深夜アニメをはじめ、作画枚数を押さえた「リミテッド・アニメ」がスタンダードになってからは「フル・アニメ」ならではの滑らかな映像美に魅せられます。「ハウルの動く城」を観て改めて思った。色彩もデザインもストーリーも、ちょっと別格だった。何回見ても感動します。

こんなに有名なのに「ジブリの批判をする人」は、超少ないですよね。猛

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