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#COMEMO
「出会う」ためにはまず「出る」ことが必要である
新海誠監督の「すずめの戸締り」が地上波で初公開されて、Xはその話題で持ち切りになっていた。たくさんのファンがいる中で、本作について私如きが考察をするのははばかられるのでやめておくが、この作品において私個人が感じた「とても大事なこと」について一点だけ書いておきたい。
それは、本作に何度も流れるひとつの言葉「いってらっしゃい」にもかかわるが、「出る」という行動についでである。
主人公岩戸鈴芽は自ら
アニメとゲームの国、日本はビジネスとして優位性を保てるか?
東京五輪の開会式でゲーム音楽が使われたり、アニメ・漫画がコンセプトの演出があったりして、「日本はアニメのゲームの国になったのだな」と感じた方も多いのではないだろうか。たしかに、日本のアニメ、ゲームといったサブカルチャーは世界中で大いに人気がある。反面、ビジネスとしてみたときに、そこまで楽観視できる状態にはない。
コンテンツとしてのゲームの弱さゲームの業界は、ビジネスとしては2つの領域に分かれてい
マンガと異業種のコラボに需要はあるのか=ドイツから考える
ドイツ、フランクフルト近郊のリンゴ酒メーカーが先日、マンガ風のデザインを採用した新商品を発表しました。イラストを担当したのは日本の大学院でもマンガ制作を学んだドイツのプロ漫画家クリスティーナ・プラカさん。このシードルとレモネードをミックスしたアルコール飲料は、ドイツの大型スーパーチェーンでの販売を予定しているそうで、つまり全国規模での展開だと思われます。ドイツのクオリティペーパー『フランクフルター
もっとみるガンダムだけでない、バンダイナムコが創通を買う3つの理由
■総額350億円の買収提案、破格の金額か?
バンダイナムコホールディングス(HD)が10月9日に電撃発表した創通の公開買付け(TOB)がアニメ業界を驚かせています。バンダイナムコHDは現在自社保有する以外の創通の全株式を取得して完全子会社化する方針です。この買付け総額が約350億円にもなります。
1965年設立の創通の社員数は、わずか35名。その会社の買収価格が350億円(会社全体の評価額465億
第3次日本アニメブームはいつ終わるのか?
「日本アニメが海外で大人気!」といったニュースは新聞やテレビでもよく取り上げられるので、いまではよく知られた話です。
一方で日本アニメが、これまで海外で常に人気だったわけでないことはあまり知られていません。輸出が始まった60年代から2020年まで約50年間、日本アニメの海外での人気はかなり波があります。
わかりやすく話すために、僕はこれを勝手に「第1次日本アニメブーム」、「第2次日本アニメブーム
アニメファンに響くか、デジタル一点物のコレクション価値
モノを集めたり、コレクションした経験は、誰でも多かれ少なかれあるのでないでしょうか。対象は人それぞれで、アクセサリーやアイドル写真、キン消し、あるいはスニーカー……といろんなジャンルに及びます。
なかでもアニメファンには、モノ集めが好きな人たちが多いようです。イベントのグッズ販売はいつも大盛況。大好きな作品やキャラクターのアイテムを手元に置きたい気持ちが強いのです。
さらに“限定”の言葉に弱いの
小さなアニメイベントを日本人ゲストと盛り上げるためには=日独交流最前線
南西ドイツのフライブルクという町でアニメファン向けイベント「アニメフェスティバル・フライブルク」(9月20~22日)が開催されました。昨年スタートしたこのイベントですが今年は1500人(三日間のべ)の来場者がイベントを楽しみました。
筆者は今回、招待ゲスト企画の一部をお手伝いしてきました。今回は現場で感じた難しさと展望について考えてみたいと思います。
ステージ企画を盛り上げた日本人ゲストの皆さ