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生命を宿す絵=「魂画(アニメーション)」の深淵

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動画すなわちアニメーション(animation)とは、ギリシャ語で「魂」を意味するアニマ(anima)に由来する言葉だ。日本を含む古代文明の多くが、森羅万象に魂が宿るとする信仰=… もっと読む
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2016年9月の記事一覧

京都精華大学〈サブカルチャー〉論 第8回 富野由悠季とリアルロボットアニメの時代(後編)

京都精華大学〈サブカルチャー〉論 第8回 富野由悠季とリアルロボットアニメの時代(後編)

本誌編集長・宇野常寛の連載『京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録』。今回は『ガンダム』以後のロボットアニメについてです。ガンダムが開拓した「リアルロボットアニメ」という可能性からは、『超時空要塞マクロス』や『装甲騎兵ボトムズ』『聖戦士ダンバイン』といった作品が生まれます。ここから、80年代に起きた時代感覚の変化や、新しい社会に対する批評性の萌芽を読み解きます。(この原稿は、京都精華大学 ポピュラ

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京都精華大学〈サブカルチャー〉論 第8回 富野由悠季とリアルロボットアニメの時代(前編)

京都精華大学〈サブカルチャー〉論 第8回 富野由悠季とリアルロボットアニメの時代(前編)

本誌編集長・宇野常寛の連載『京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録』。今回は富野由悠季(当時は富野喜幸名義)の初期作品が登場します。衝撃的な結末を迎えた『無敵超人ザンボット3』、そして、リアリズムを持ち込むことでロボットアニメに革命を起こした『機動戦士ガンダム』について語ります。(この原稿は、京都精華大学 ポピュラーカルチャー学部 2016年5月13日の講義を再構成したものです)。

ロボットアニ

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複数の世代感覚を媒介することに成功した『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(『石岡良治の現代アニメ史講義』10年代、深夜アニメ表現の広がり(5))【毎月第4木曜配信】

複数の世代感覚を媒介することに成功した『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(『石岡良治の現代アニメ史講義』10年代、深夜アニメ表現の広がり(5))【毎月第4木曜配信】

今朝のメルマガは『石岡良治の現代アニメ史講義』をお届けします。今回は富山のアニメ制作スタジオP.A.WORKSの諸作品に注目しつつ、2011年を代表するヒット作となった『あの花』へと至る「深夜アニメ的表現」の系譜を考えます。

▼プロフィール
石岡良治(いしおか・よしはる)
1972年東京生まれ。批評家・表象文化論(芸術理論・視覚文化)・ポピュラー文化研究。東京大学大学院総合文化研究科(表象文化論

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