企画を立てる時は「捨てる客」を決める
昔、ある大物漫才師が「笑わせにいっちゃいけない客がいる」というお話をされていた。
漫才と言えば、子供からご老人までお茶の間全体を笑わすのが常識だった時代に、彼は「20歳から35歳の男性」にターゲットを絞って、尖った漫才をくり広げていた。
その人は、「劇場で出待ちをしているような若い女の子を笑わせようとすると、自分たちの漫才はダメになる」というようなことを言っていた。
劇場に駆けつけるファンの女性たちは、何をやっても笑ってくれる。でも、自分たちはちょっと斜に構えてテレビを