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あまねく紡ぐ次代の民藝=「萬画(ミリオンアート)」の世界

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2020年7月の記事一覧

鬼滅の刃で最初は一番苦手だった義勇さんをいきなり大好きになって生まれて初めてフィギュアを買うまでになった40代の話

鬼滅の刃で最初は一番苦手だった義勇さんをいきなり大好きになって生まれて初めてフィギュアを買うまでになった40代の話

※最終話までのネタバレがありますのでどうぞご注意下さい。

とにかく義勇さんが苦手でした

いや「苦手」というほど意識もしておらず、スルーしていたという方が正しいかもです。しのぶとカナヲと伊之助の死闘。何故に間に義勇さんの話を挟むのか?って思ってたくらいで、読み返す時はカナヲ達のとこだけ繰り返し読んでました。それくらい義勇さんは私の中でかなりどうでもいい存在でした。

それが201話でグッと義勇さ

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「残酷だ」マンガにあってイラスト/デザインにないもの

「残酷だ」マンガにあってイラスト/デザインにないもの

イラスト、デザインと10年間やってきたけれど
マンガ(映画、小説も含まれる)はとにかく残酷。

特に印象の残る作品は特に。

樹崎先生が描かれていた。コラム。
「他人の不幸は蜜の味」で救われる人もいる。
炎上するかもしれないけれど、あえてそれを描く度胸と丁寧に向き合う根性がマンガ家にはあるのだろう。

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余計なものに振り回されて人生を見失っていた話

余計なものに振り回されて人生を見失っていた話

好きなことを目指して道を進んでいたはずなのに、いつのまにか自分を見失ってしまう。そんな経験ありませんか?余計な情報に振り回されて、いつの間にか人生の迷子になってしまう。僕がそうでした。

漫画家かいちが人生を見失っていた話と、僕の新しい挑戦のお話です。よかったら聞いてください。

「漫画だけで生きていく。」そう思い、貯金ゼロでアルバイトを辞めて、漫画業で独立して一年半。7月に入って、仕事がほぼなく

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「僕ヤバ」は、ラブコメじゃなくて百合なのかもしれない『僕の心のヤバイやつ』

「僕ヤバ」は、ラブコメじゃなくて百合なのかもしれない『僕の心のヤバイやつ』

大人気漫画「僕ヤバ」の正しい(?)読み方は"後方保護者面"今回ご紹介する『僕の心のヤバイやつ』という漫画、通称「僕ヤバ」は、もはや説明不要の大人気作品かと思いますが、作法に則ってまずは簡単な紹介を。

本作は、自己肯定感が低く中二病が炸裂している少年・市川京太郎と、学園トップクラスの人気者で明るい山田杏奈とのいじらしい交流を、読者みんなで見守る漫画です。

読者たちはアイドルのがんばりを壁際や二階

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イラストレーターに知って欲しい「著作者人格権を行使しない」契約のリスク

イラストレーターに知って欲しい「著作者人格権を行使しない」契約のリスク

再びーー
一人でも多くのイラストレーターに、知って欲しいことがあります。

知って欲しいこととはーー
【「著作者人格権を行使しない」契約には、イラストレーターの名誉や声望をおとしめる用途(アダルト系サービス等)に利用されるリスクがある】
という問題に関してです。

たとえばーー
イラストレーターであるあなたが、企業Aの依頼を受けて、衣類を着た真面目なテーマの女性イラストレーションを納品したとしまし

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イラストレーターに知って欲しい「著作権譲渡」のリスク

イラストレーターに知って欲しい「著作権譲渡」のリスク

一人でも多くのイラストレーターに知って欲しいことがあります。

それはーー
【著作権譲渡に一度でも応じたイラストレーターは、その後の宣伝・広告の仕事はリスクと背中合わせになる】
という、ほとんど知られていない、そしてあまりにも重い問題に関してです。

宣伝・広告関連のイラストレーションの仕事は、一般的にバッティング禁止です。
つまり、イラストレーターは、一定期間、競合他社での仕事が禁じられます。

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1972年の野球漫画

1972年の野球漫画

発端はコチラのツイート。『アパッチ野球軍』と言えば、オレたちゃ裸がユニフォーム〜♪で有名な怪作。自分は幼児だったのでもちろん、リアルタイムの記憶はなく。アニメの再放送の記憶も曖昧。それさえも、アニメの『巨人の星』と混同しているかも、です。

このツイートに触発された雑感ツイートを、加筆修正して、まとめておきますね。

■しかし、連載期間が2年にも満たない、その割にアニメ化の動きは速く、打ち切りも速

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絵柄を変えろという編集者の危険性

絵柄を変えろという編集者の危険性

以前に書いたつぶやきの、加筆手修正版ですが。

■絵柄を変えることの是非■発端はこのツイートでした。 このツイート自体は、絵柄を変えろと言う編集者の話ではないのですが。自分自身も編集者時代、親切心から漫画家に絵柄を変えたらと提案する編集者は、数多く見てきました。それで売れて、生活が安定したら、次の仕事ももらえるし、書いているうちに絵柄は自分の好みに変えていけばいいのだから、今だけ我慢すればいいのに

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黄金比から計算するマンガ1話分の一番盛り上がりがくるページ数の考え方

黄金比から計算するマンガ1話分の一番盛り上がりがくるページ数の考え方

私は現代アーティストをやっているんですが、友達に現代音楽の作曲家をやっている人がいます。私自身も美大を出たわけではなく独学で現代アートを学んできたんですが、その友達も独学者なんですね。

でもけっこうすごい子で、いくつかの作曲賞のファイナリストに選ばれたことがあり、日本でも「武満徹作曲賞」のファイナリストに選ばれていました。一般的には知られてないですよね。

東洋と西洋の音楽構造の違いとかを教えて

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ゆらめきかた

ゆらめきかた

しばらく気持ちが萎んでしまい、生きることだけで精一杯だったけれど、なんだかんだで空気が入ってきたので久しぶりに日記でも書きます。なんの変哲もない今日の日記。

私にはもう何もかもダメだと思う気持ちになると漫画を一気読みする癖があって、今回のターゲットは昔大流行したアメフト漫画「アイシールド21」だった。スポーツ全般、ルールがわかるものがいまだに一つもないというくらいリアルには通らないで生きてきたけ

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漫画編集がデジタル事業に力を入れる理由

漫画編集がデジタル事業に力を入れる理由

こんにちは。少年ジャンプ+編集部のモミーです。

今回は、なんで漫画編集部が「ジャンプ・デジタルラボ」を作ったか、について書きたいと思います。

前回の記事で、「ジャンプ・デジタルラボ」については紹介しました。

一言でいうと、「ジャンプ・デジタルラボ」は、マンガ×デジタル事業の基地のような場所です。(良いと思った企画には、開発資金を最大5000万円提供しています。)

皆さんの中には、「漫画編集

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藤本タツキやONE、石田スイなど新都社出身のおすすめ作家と作品一覧

藤本タツキ(長門は俺、ムリゲー、艦蹴りなど→チェンソーマン)

藤本 「新都社」という素人がマンガを投稿できるサイトがあって、高校1年か2年のころからそこに落描きみたいなマンガをアップしてたんです。

――じゃあ石田スイ先生(『東京喰種 トーキョーグール』)やONE先生(『ワンパンマン』原作担当)がコミックスのオビ文に寄稿しているのは、そのつながりだったりします?

藤本 自分ではそう思っています

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ドラゴンボールのミスターサタンにみる弱者・衆愚・政治

ドラゴンボールのミスターサタンにみる弱者・衆愚・政治

弱者の代表としてのミスターサタン(ドラゴンボール)とまぞっほ(ダイの大冒険)の対比ダイ大が再アニメ化するし、まぞっほとミスターサタンを絡めた文章でも書こうかと思ったら先人が大まか書いてくれていたので割愛!

衆愚の象徴(インフルエンサー)としてのミスターサタンじゃあミスターサタンをインフルエンサーとして再定義して現代風に書こうかと思ったらこれまた先人が笑

誇り高い世界チャンピオンとしてのミスター

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マンガサイト「アル」のライター周辺のマンガ活動まとめ

マンガサイト「アル」のライター周辺のマンガ活動まとめ

アル、というマンガのサイトがあります。

無料で読めるマンガ情報がまとまっているだけでなく、マンガ関連のレビューやニュース記事、マンガのコマを使った笑える記事が読めるので、ぜひのぞいてみてください。

アルにはマンガ大好きなライターさんたちがいっぱい記事を書いているんですが、みなさんのマンガ愛にあふれる活動をまとめました。

1)もり氏さんアルライターの中でもかなり独特というか、ひたすらに笑えるマ

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