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マネーの哲学:「お金」と清く正しく美しく向き合う知性

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全ての物質は時間と共にやがて朽ちる。しかし、増減こそすれど価値まで失わない「お金」は、「複利」と並ぶ人類史上最大の発明品といわれる。 20世紀初頭に「自由貨幣」を提唱したドイツの… もっと読む
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2020年8月の記事一覧

こづかい万歳の家族が本当に貧しいのは計画性という知性であること

今週のこづかい万歳(11話)はコロナの定額給付金(この家族の場合で40万円)の使い道についての話で、今までで一番わかりやすくホラーだった。これはあくまでフィクションだと思いたいが、真実味を感じるのでノンフィクションかもしれない。怖い。

物語は、定額給付金がついに振り込まれた日に始まる。40万円というのはこの地域の家族にとっては大金なのだろう。コロナ下だというのに、ATMに行列が出来ているのは異様

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トリクルダウンはあります

トリクルダウンはあります

トリクルダウンという概念をご存じだろうか?

いわゆる「ネオリベ(新自由主義者)」といわれる人たちが、規制を緩和し自由競争を促進させると、トップの人が儲かって一時的に格差が拡大するが、しかしやがて彼らの儲かったお金が社会に還元されるので、全体で景気が良くなる……という考え方だ。富裕層の儲けたお金は、やがてそれ以外の人にも下りてくる、という話である。

このトリクルダウンを標語に、アメリカは近年、自

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「融資」で貧困を助ける~グラミン銀行から学ぶ成功ビジネス~

「融資」で貧困を助ける~グラミン銀行から学ぶ成功ビジネス~

今回は私が気になっているマイクロファイナンスの仕組みについて、基礎知識から振り返っていこうと思います。そして、グラミン銀行が行っている成功ビジネスモデルの具体的な内容を一気に書き上げます!

マイクロファイナンスってなに?グラミン銀行ってなに、、?って方でも、分かりやすく書くのでどなたでもお気軽に読んでいただきたいです。後半の方は、「貧困層」向けに行っている金融ビジネスの成功する秘訣に迫ります!

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一代で年商億を超えた5名の女性経営者の共通事項を聞いてみた【私たちでも真似できること】

一代で年商億を超えた5名の女性経営者の共通事項を聞いてみた【私たちでも真似できること】

こんにちは、うきょうです。

テレワークが以前より
浸透してきた時代だと思います。

そのため、お子さんを持つ女性は
以前より活躍しやすい
環境になってきたのではと思います。

今回は、ある女性経営者5名に
お話をお伺いさせていただく
機会がありましたので、
その共通点などをお話しできたらと思い、
記事を書かせていただきました。

お名前等は伏せさせていただきますが、
どなたも地道に活動されて、

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【ご寄稿いただきました】フリーランスのライターが持続化給付金を申請してみた。

【ご寄稿いただきました】フリーランスのライターが持続化給付金を申請してみた。

本記事は、フリーランスのライターが実際に2020年の新型コロナウィルスに対応するためもうけられた持続化給付金事業に申請してみた記録を記したドキュメンタリーです。

仕事をサボったツケがまわって、コロナの年に大ピンチ「これは私、ワンチャン持続化給付金もらえるのでは?」
2020年。ゴールデンウィークの終盤、ともこ(仮)は去年買ったばかりのMacBookの前で唸った。

ともこは首都圏のベッドタウンで

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#乾杯しようのあとがき と 酒税法の改正「ビールが安くなる⁉」について

#乾杯しようのあとがき と 酒税法の改正「ビールが安くなる⁉」について

■ 前回のあとがき 前回は、恥ずかしげもなくお題企画に投稿してみました。

 この話を書きたいと思ったきっかけは、実はお題企画のお誘いよりも前。CM曲、あいみょんさんのハルノヒでした。

 この曲は映画クレヨンしんちゃんの主題歌でもあり、映画自体は観ていないのですが、家族愛、夫婦愛がテーマの楽曲。野原家とは子どもが同世代なので、この動画をみるとホロッときます(なんとなく、うちの妻はみさえさんぽいと

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頂くということ

頂くということ

小さい頃、お年玉をもらうことが苦手だった。お年玉をもらって嬉しくないわけではない。「頂く」過程が苦手だった。

新年の親戚の集まりで、久しぶりに会う縁のある幼い私に「お父さんお母さんには内緒よ」と言って、おじさん、おばさんがお小遣いを握らせてくれる。いいですいいですと、申し訳なさから拒否するも結局頂くことになる。

「内緒よ」と言われても、そういうわけにはいかない。両親にもらったことを報告すると「

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なぜ人は苦労にお金を払うのか?

なぜ人は苦労にお金を払うのか?

人は誰しも苦労にお金を払います。
「いや、そんなことしないって。」と思った方も、ゲームを思い浮かべていただくと分かりやすいと思います。
たとえば、ゲームセンターでお金を払ってゲームをスタートさせると、敵が出てくるんですね。
それを倒すという「苦労」をさせられるんです。なぜ人は苦労をしたがるのでしょうか?
それは、その苦労の先にある「達成感」や「充実感」を味わいたいからです。
つまり、それを味わうた

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#アリペイ が伸びているのは、手数料をゼロ近くにし、送金データを用いて貸し付け事業などを行っているから。日本の #電子マネー は手数料収入を目的にしているが、これでは利用者が増えず、行き詰まる。ビジネスモデルを大転換しないと、日本で #キャッシュレス は進展しない。

「使命=お金を稼ぐ」ではない

「使命=お金を稼ぐ」ではない

週末に少しショックなことがあり、気がついたことがありました。

よく自分の生きる目的、使命があるよと言われます。

使命とは、私は「自分を生きること」だと思っています。
なので、「何をするか」というよりは、「自分の本音にどれだけ正直になれるか」なのかなと思うのです。

そこで、気が付いたのは、「使命=お金を稼ぐツール」と思っていたこと。
なので、「何をするればいいか」ということばかりに視点が向いて

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noteの賞金で妻の夢が少しだけ叶った話をしますね

noteの賞金で妻の夢が少しだけ叶った話をしますね

友人のビストロに皆で集まったのは、仲間内で2番目に若く1番目にだまされやすいマリオ君が万馬券を当てた日だった。

配当金を出し渋るマリオ君に対峙するはビストロのオーナーにして頭キレキレの料理人、悪党エドガワ。悪党エドガワはマリオ君を口車にのせる。それはそれは乗り心地よく。

悪党は、店で一番利益率が高いシャンパンをセラーから出しながらマリオ君に語りかけた。

「あのね、あぶく銭は泡に代えちまうくら

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2万も5万も10万も50万も等しく高い

2万も5万も10万も50万も等しく高い

ジュエリーを扱っている。大体2万円から、10万円くらいの。
正直このくらいの額だとジュエリーといってはいけない、という厳しい先生もいるかもしれない。アクセサリーといいなさい、みたいな。
ごもっともだけど、何の役にも立たないジュエリーという存在は、いくらであっても高額だと思う。

よく手作りアクセサリーを売るには、みたいな話を見るにつけ、最終目標が1個2万円くらいの作品がポンポンと売れるのが最高地点

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「お客」と「価格」の方程式

「お客」と「価格」の方程式

とあるコスメ(化粧品)の公式インスタグラムを見ていたら、とんでもないお説教コメントがついていて、ひょえーーってなった。

長文だったけど、内容をまとめると、急に新色コスメを出します!という投稿に対して、たぶんそれが欲しかったんだけど別のを先に買ってしまって(ここは私の想像)、憎くて憎くて、「もっとちゃんと告知を順序だててすべきじゃないですか?」と激おこ。

その商品、2000円くらいなんですよね。

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第267号『漫画家のギャラは原稿料ではなく掲載料』

第267号『漫画家のギャラは原稿料ではなく掲載料』

「出版社から貰ってる原稿料が安すぎて生活できない・やっていけない」

なんて話を漫画家界隈ではよく聞きます。これは別に今に始まった話では無く昔からよく聞きます。

ただ最近ちょっと気になるのがこういった発言が多くなってきたこと。

「原稿料が安すぎて制作費がまかなえない」

こうした発言を目にするたびに「あれ?」と私は違和感を覚えます。

少しずつ時代が変化してきていることもあるのですが、ひょっと

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