マガジンのカバー画像

「感性(センス)」がビジネスの『未来』をつくる

682
人間の数多ある能力の中でも「感性(sense)」ほど曖昧模糊としたものも他にはなかろう。 ワクワク系エバンジェリストの小阪裕司は、感性を「知識や体験の集積に基づく価値判断の尺度」… もっと読む
運営しているクリエイター

2020年2月の記事一覧

「センス」という呪いの言葉と、その育て方の話。

「センス」という呪いの言葉と、その育て方の話。

この言葉が苦手。嫌い。
そもそも、誰でもこんな事は言われたくないだろう。

でも、同時にこの言葉も好きではなかったりする。

純粋にお褒めいただく言葉としては嬉しいのだけど、少々モヤっとすること多々あり。

今日はこの「センスがない」という話を起点に、僕なりの「センス」の考え方について書いていこうと思う。

まず「センスがない」は存在しないまず「センスがない」というは本来存在しない。
正しくは「セ

もっとみる
無印良品に教わった「見出す(みいだす)力の大切さ」の話

無印良品に教わった「見出す(みいだす)力の大切さ」の話

東京の青山という立地に、「FOUND MUJI 青山」という、ちょっと変わった名前の無印良品のお店があることをご存知だろうか。

いまや日本中にある無印良品も、誕生当時は西友のプライベートブランド。
青山のお店はそんな無印良品の記念すべき1号店だった。
そんな場所をわざわざ改装して作られたこのお店。
もちろんふつうじゃない。

ふつうの無印良品に置いてある、人をダメにするソファなどのラインナップは

もっとみる
世界の99%の人が気づいていない、非常に面白い世界を公開します! vol.1

世界の99%の人が気づいていない、非常に面白い世界を公開します! vol.1

執筆:ラボラトリオ研究員 村上 卓

言霊とプログラミングの共通点から考察する言葉の力
〜日本古来の叡智「言霊」と 現代文明の叡智「プログラミング」の接点〜
以下の弊誌の記事でラボラトリオやパローレの意味が解説されています。

「2019年末、概念創造会社として誕生した、ラボラトリオ株式会社。」

その一部を抜粋します。

言語から成り立つありとあらゆる情報が、インターネットという巨大な情報空間

もっとみる
#3【シナリオ術】ワープロ時代のシナリオライターと比較。「現代ライター」の”センスの磨き方“について考えた。

#3【シナリオ術】ワープロ時代のシナリオライターと比較。「現代ライター」の”センスの磨き方“について考えた。

先日、「あなたも書けるシナリオ術/三宅直子」という本を読みました。
というのも先日投稿した“シナリオ術”の記事が好評だったので、
自分自身の勉強としても、noteの記事としても有意義だと思ったからです。

そして数ページをめくって、ビックリしたのです。

「書きたい人が年々増えている…それには二つの理由があるのではないか。
一つは、ワープロの普及。」

わ、ワープロ!?

急いで裏表紙を見てみると

もっとみる

オリジナリティなんていらない

こんばんは、今日は二日酔いで夕方までダウンしていた栗山陽輔です。反省してます。
さて今日は「オリジナリティなんていらない」というテーマで考えてみたいと思います。

オリジナリティ、独創性というか、もっとわかりやすく言うと個性ですね。もしかしたら僕と同じように映画を作っている自主映画監督の方や、役者の方、演劇人、その他幅広いクリエイターの方はビックリする意見かもしれません。
だって皆個性を出すために

もっとみる
他人の言葉はあなたのものではない

他人の言葉はあなたのものではない

他人の言葉はあなたのものではない。

これ、本来は当たり前のことだと思うんだけど、現実には、結構多くの人が他人が書いたものを読んで、そう思ってた的な発言を自然にしてしまう。

「共感する」と言えば聞こえはいい。
でも、本当に最初にそう思ってたのだとしたら、何故自分が先に同じことを書かないのかという話でもある。
それに本当に最初からそう思ってたら「私もそう思ってた」なんてことをうれしそうには言わない

もっとみる
カタリスト・コミュニケーション時代の到来~カタガキ・コミュニケーションの時代から、自己中心的利他の時代へ~

カタリスト・コミュニケーション時代の到来~カタガキ・コミュニケーションの時代から、自己中心的利他の時代へ~

5月(予定)にPeatix Japanの共同創業者CMOの藤田祐司さんと共著で「コミュニティ思考(仮)」という本をダイヤモンド社から出すことになりました。この原稿は、打合せ初期に、この本の序文のプロトタイプとして書かれたものです。その後「序文にしては長い!(笑)」という話になり、このテキストをそのまま使うことはなさそうなので、note記事にアレンジして出すことにしました。(ただし断片は本のどこかで

もっとみる
【エッセイ】 『感性豊かな日本人は「自然」を知らなかった』

【エッセイ】 『感性豊かな日本人は「自然」を知らなかった』

 昨年の八月、noteにて『源さんと蛍』という掌編を発表した。蛍の放つ光や田舎の夜の「闇」のもつ幻想性に私なりの想いを馳せた作品だ。私は香川県の東側——讃岐の東なので「東讃」とよばれている——の、田畑と緑が繁茂する風景のなかで育った。だから、私にとって、自然の営みに授かる感受は、自分の文学の根幹といってもいいくらいだ。

 まっくら闇のなかに漂う蛍の灯は、日本人の情緒そのもののように儚く、美しい。

もっとみる
型について考えました

型について考えました

 型というものがあると便利だといいます。

 ただ、型の通りになぞっていけばいいだけですから、と。

 ある意味で言うと誰にでもできることで、時間となぞる量が解決してくれます。型というある種決まったものがあるのですから、その通りになぞることさえできればいいのです。上手くできないまでも、その通りになぞっていくことさえできれば、大きな間違いはありません。間違った方向に多くの努力を費やすということがない

もっとみる
行間への想像を道草で促す創作の技術

行間への想像を道草で促す創作の技術

「エモい」「情緒がある」「味わい深い」と評されるエッセイ、詩、歌詞、小説で使われる定番の表現技法があります。それは、本筋から逸れて具体的な物事を簡潔な語句にすることで、情景や心情に奥行きを生み出し、読者に想像を促すという表現技法です。「チェーホフの銃」と逆です。この記事の前半では魅力的な文学作品・音楽作品の例を上げて解説し、記事の後半では魅力的な作品を書く方法を解説しています。約6900字の全文が

もっとみる
「IT企業の人事」が基礎造形と出会ったら

「IT企業の人事」が基礎造形と出会ったら

桑沢デザイン研究所の基礎造形専攻には、様々な背景をもった方が学びに来ています。基礎造形と出会ったきっかけや、造形課題を通して感じたことなどを、綴ってもらいました。

「IT企業の人事である私」について昼間はIT企業の人事・人材育成部門に所属し、人材育成を担当しています。

新人研修の企画や実施、OJT(On-the-Job Training)の方針検討、共創や新規事業創出のためのコミュニティ形成と

もっとみる

音楽理論は本当に感性を損なうのか?

最近、某アニソン作曲家の影響などで、同人作曲界隈はおろかアニソンの楽曲・制作陣のファンであるいわゆる”楽曲派”界隈の間にもコード進行をはじめとした音楽理論の解説が話題を呼んでいます。

そんな中、音楽理論を勉強すると、曲を聴く・作るのがつまらなくなる、オリジナリティが無くなって面白みのある曲が作れなくなる‥‥などなど、音楽理論に関してこのような意見が散見され、たびたび議論になります。

ここでは、

もっとみる
第238号『情報は出した人間に一番集まる』

第238号『情報は出した人間に一番集まる』

「松山さん、というかサイバーコネクトツー全体?ってなんかいつも色々と情報発信しているイメージがあるんですけど、まぁ実際の話たくさん情報発信されてますよね?インタビュー記事とかSNSを中心とした会社自体のニュースというか常に何かしらのトピックを会社全体で発信しているじゃないですか?それってどういう戦略なんですか?だって他のゲーム開発会社と比較しても異常に多いと思うんですよ?どういう考えでそれを実践さ

もっとみる
繊維製品の輸入をしている企業は『今』手を打たないといけない

繊維製品の輸入をしている企業は『今』手を打たないといけない

新型コロナウイルスが猛威を振るう中、出入国の規制をかけるケースも出てきました。

私はその手の専門家ではありませんから細かいことは言えませんが、この影響を受けるであろう繊維製品の生産と物流にことなら自分なりに書けるだろうとポチポチしています。

現在のアパレル製品の生産拠点は海外にあるケースが多いです。
特に、中国をはじめとして、ベトナム、ミャンマーなどがその拠点となっていることがほとんどです。

もっとみる