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遊び場と匣の向こう側:ビデオゲームと少年少女たち

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「ゲームとは、芸術の一形態であり、プレーヤーと呼ばれる参加者が目標達成を目指して、ゲームトークンを介して資源管理のため意志決定するものである」(グレッグ・コスティキャン)  「… もっと読む
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2019年4月の記事一覧

ソーシャルゲームのビジネスモデル

ソーシャルゲームのビジネスモデル

ソーシャルゲームとは本来の意味は、SNS上に組み込まれたゲームを指していました。
しかし現在では、モバイル端末で遊ぶことができるゲームアプリのことを指すことが増えてきました。
ここでは、後者のビジネスモデルについて考えてみます。

ビジネスの種類典型的なフリーミアムです。
基本料無料で多くのユーザーを集め、ゲームを有利に進めたい一部のヘビーユーザーへの課金によって収益化しています。

ソーシャルゲ

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ゲーム企画の話 その1

時期的に新入社員は研修に奮闘している頃かと思います。
若人たちよ、如何お過ごしでしょうか?

自分が新卒の時はとにかく恐れずに先輩や同期の仲間たちと話をしまくっていたと思います。だって右も左もわからんでしたから聞くしかないなと。
PVとかCTRとか調べても、今みたいに出てこないんですよ情報が。

2007年新卒の僕は、元々"ゲーム"ではなく、広くモバイル系で入った人間で、当時はスペックや通信インフ

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ポスト渋谷系にみる、音ゲー楽曲と邦楽シーンの影響関係 Part.1

2015年の春、「ポスト渋谷系にみる、音ゲー楽曲と邦楽シーンの影響関係」という連続したブログ記事を書きました。あれから4年が経ち、音楽シーンも変化し、Apple Musicの利用によって私はその頃の10倍くらいの音楽を聴くようになりました。当時の記事は文章もおぼつかない部分があったし、構成もちょっとぐちゃぐちゃしていたので、noteで改めてまとめ直そうと思います。

Apple Musicに登録し

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第166号『NARUTO-ナルト-』の最終回を書いてください 前編

第166号『NARUTO-ナルト-』の最終回を書いてください 前編

“新卒でゲームデザイナー(企画)として入社した例はありますか?”

“全くの異業種からゲームデザイナーになった人はいますか?”

採用に関する説明会を実施すると後半の質疑応答でこんなことをよく聞かれます。答えはもちろん“あります”よ。新卒でも中途でも異業種からの転職でもゲームデザイナーとして採用してきた例はたくさんあります。

しかしやはりゲームデザイナーという職種は特別で正直ハードルは決して低く

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新卒採用で不合格になるゲームプランナー志望者の書類パターン

前回まとめた新卒採用のnoteが色々と好評いただいているようですので、今回は書類の書き方に特化した内容を。

違いはあれど書類審査といえば「履歴書」「企画書」の2つがマストかと思うので、1つずつこれをやったら絶対に不合格になるNGパターンを挙げていきます。

「なんで合格の必勝パターンじゃなくてNGパターンなの?」と思うかもしれませんが、これは自身の新人ゲームプランナー研修経験に基づいてます。

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『HADO』はゲームなのか、スポーツなのか

『HADO』はゲームなのか、スポーツなのか

よく、ビジネスの場などで「HADOはゲームなんですか?スポーツなんですか?」と聞かれます。

結論を先に言ってしまうと、現時点で開発元のmeleapは「スポーツです」と回答します(私も便宜上スポーツというワードを使う事が多いです)。

ただ、個人的な回答で言うと本当にどっちでもよいです。寧ろこのようなカテゴライズをすること自体ナンセンスだと感じています。

今回はこのあたりの事をつらつらと書こうと

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「ゲームしたい」と「記事書かなきゃいけない」、将来esportsに携わりたい身として優先すべきはどっち?

「ゲームしたい」と「記事書かなきゃいけない」、将来esportsに携わりたい身として優先すべきはどっち?

こんにちは!よろずです。

今塾について、授業までもう少し時間があるのでこの記事を書いています。

色々な理由があって、テスト週間や外せない予定がある時以外は「水曜日、日曜日」を休日にさせて頂こうかなと思います。

今週学校が始まると同時に記事を毎日書いていたのですが、アレルギーもあり体調思いっきり崩してしまいました。笑

無理は禁物。

さぁ、今日の議題です。

僕は将来esports業界で働き

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【求人コラム】ゲーム会社からデザイナーとして内定をもらえる人物像とは?【今昔】

【求人コラム】ゲーム会社からデザイナーとして内定をもらえる人物像とは?【今昔】

最近、デザイナー志望の方々のポートフォリオを見ていて思うのは、「皆さん、本当にお上手だなあ」ということです。

昔と比べ、随分とレベルが上がったものです。

作品以外にも、昔と今とでは、『求められる人物像』も大きく変わってきているように思います。

私がゲーム業界から、デザイナーとして初めて内定をもらったのは、もう20年以上前ですが、実際に内定をもらったという『実例』として、その当時の私の人物像を

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ゲームデザインを改善/批評するための時間構造モデル「ワンダールクス」

ゲームデザインを改善/批評するための時間構造モデル「ワンダールクス」

geekdrumsと申します。インタラクティブミュージックの連載でこのnoteをフォロー頂いている方が多いかと思いますが、実はそれと比べるとあまりバズってないゲームデザインの連載も書いていました。

たしかに本業はプログラマーだし専門は音楽なんですが、コミケで2度も「ゲームデザインの魔導書」という同人誌を頒布するなど、ゲームデザインの研究活動も同人レベルで行ってたりします。

この同人誌に執筆した

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「プレイするesports」と「観るesports」、どっちに注力する?

「プレイするesports」と「観るesports」、どっちに注力する?

最近は「プレイするesports」と「観るesports」について考えている。考えている最中のため、今回は話がまとまっていないのであしからず。

要点は、オーガナイザーは「プレイするesports」と「観るesports」のどちらにリソースをどれくらい割くべきかということだ。

※ところで、僕の頭の中ではいまesportsは一つの大きな世界観を指す言葉になっており、「ゲームを用いた競技」や「競技を

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eスポーツはもはやヲタクの遊びではない。日本の未来を感じた夜@大手町 #日経eスポ

eスポーツはもはやヲタクの遊びではない。日本の未来を感じた夜@大手町 #日経eスポ

4月16日、日本経済新聞社でセミナー「eスポーツ新潮流 2020年に向けた課題」が開かれました。eスポーツという一見尖ったテーマの未来を、企業や産業としての観点、地方創生や少子高齢化といった社会課題としての観点なども含め、参加者がざっくばらんに議論しました。

eスポーツは2018年の流行語大賞にもエントリーされたワード。知名度も日に日に上がっています。
eスポーツにエンタメとしての未来をほのかに

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プレイヤーに呼応するゲームサウンドとグラフィック

 個人ゲーム開発者の形と申します。前回の記事で何件か評価やフォローをいただき、大きな励みになりました。特にマガジンに入れて広めて下さった方々、本当に助かります。note有り難い...
 今回の記事では僕が作ったゲームのサウンドやグラフィックに関するあれこれを語っていきます。個人でゲーム制作をしている方にお勧めできるかもしれません。

 プシュプはスマホ1台で2人対戦ができる落ち物パズルゲームです。

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スマホ1台で競える、本格的な対戦ゲームを作る意味

 個人ゲーム開発者の形と申します。配信中のゲームが全くダウンロードされず寂しさで死にそうなので、宣伝しつつ色々語っていきたいと思います。
 タイトルの通り、実力ありきの真剣勝負を「スマホ1台で」楽しめるのが特徴のゲームで、今回はその意図を記事にしてみました。勝負事やesportsが好きな人に見ていってほしい。

 まず「スマホならではの対戦ゲームは?」と聞かれて何を思い浮かべるでしょうか。
 競技

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平成最後にVRゴーグルを"持っていない"すべての人に読んでほしいnote。

平成最後にVRゴーグルを"持っていない"すべての人に読んでほしいnote。

平成最後の日、2019年4月30日にこのnoteを書いています。

本日4月30日にこのnoteを読んでくださっている方には運命めいたものを感じます。平成最後の日にわざわざこんなnoteをお読みくださり本当にありがとうございます。令和を迎えてから読む方は、平成最後にこんなことを言っているやつがいたのだな、と未来からしみじみしたり呆れたりしてくださったら嬉しいです。

このnoteは4000字くらい

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