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『未来』は子どもたちのためにある

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ボクとしては、熱いまなざしを持ってみてくれる子どもたちを信じたい。 未来は子どもたちのためにあると思います。  ――石ノ森章太郎
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2021年5月の記事一覧

世界の解像度を上げる時間割

世界の解像度を上げる時間割

『学校の勉強は将来何の役に立つんだ!』

なんて勉強したくない子どもの常套句にあるが、私自身勉強したことが明確に役立ったことが二度ある。

いや、厳密に言えば二度どころではない。日常的に足し算や、引き算、掛け算、割り算は使うし、こうやってnoteで文章を書くにも誤字を交えつつも漢字を使ったり、慣用句を用いてみたり、句読点を打つ、なんてのも全て学校で習って身についているものだ。

ただ、実生活であま

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【6/26(土)開催予定】【3D × ノーコード】
Robloxが生み出す「次世代NoCode人材」とクリエイターエコノミー@イベントを行う理由

【6/26(土)開催予定】【3D × ノーコード】 Robloxが生み出す「次世代NoCode人材」とクリエイターエコノミー@イベントを行う理由

皆さんは、アメリカの16歳以下(α世代)の半数以上がユーザとなっている、今YouTubeよりもプレイ時間が多く流行っている「Roblox(ロブロックス)」をご存知でしょうか?

こんな感じの、レゴブロックみたいな世界観の3Dプラットフォームです。

今日は、これを取り上げる理由について記載します。
前半は、そもそもこれが何なのかを。
そして後半に、理由について記載します。

Roblox(ロブロッ

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図鑑を切り刻んで楽しんでいた息子。親として「当たり前」を捨てることについて

図鑑を切り刻んで楽しんでいた息子。親として「当たり前」を捨てることについて

先日、子どもたちの本を整理していたら、ボロボロになってしまった本が、たくさん出てきました。

現在、上の子は9歳、下の子は5歳。上の息子は、読み聞かせを卒業し、自分で選んで、本を読むようになりました。

本を整理していると、この絵本、読むのをよくせがまれたよなぁ……と、つい思い出に浸ってしまいます。

特に、思い出深いのがボロボロの図鑑です。

長男はある時期、夢中になって図鑑を切り刻んでいた時期

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非行少年の目の輝きを取り戻すには。

非行少年の目の輝きを取り戻すには。

子どもの目は輝いてる

僕はそういうキラキラした表現をあんまり好まない人間だけれど,それでもこれは理解できる。

…いや

本当に理解しているのは

非行少年の目は輝いていない

ということの方だ。

非行して逮捕されると,節目節目に写真を撮る。
少年鑑別所でも少年院でも撮る。

大半の出院直前少年の表情は,逮捕直後に比べ,本当に見違えるほど変わっている。

それはまさに「輝きを取り戻した」と言っ

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「うちの子は大丈夫かなぁ?」への僕の答え。

「うちの子は大丈夫かなぁ?」への僕の答え。

法務教官という仕事は珍しい。

初対面の方には99.8%の確率で
「初めて会いました」と言われる。

そして

2回目にお会いしたときには
60%くらいの確率で「刑務官」と言われる。



特に,小学生くらいまでの子を持つ子育て世代の方から質問…というより会話の中のやり取りとして登場するのが

「うちの子は大丈夫かなぁ?」
「少年院に行くような子にならないかなぁ?」

という疑問だ。

疑問とい

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やがて平均年齢85歳になる国で、今20歳ならどうするか考えてみた

やがて平均年齢85歳になる国で、今20歳ならどうするか考えてみた

昨日、野本響子さんが実に衝撃的な記事をアップしていました。今から30年後の2050年、人口のボリュームゾーンが85歳になると言うのです。非常に考えさせられますので、ぜひ読んでみてください。

これを読んで僕が真っ先に考えたこと、それは「僕がもし今20歳だったら、一体どんな未来を選択するだろうか?」ということです。

僕自身の息子2人も20代ですし、甥っ子や姪っ子にも、22〜18歳くらいの子が何人か

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女子制服にスラックス導入 蛇田中 生徒の安全、防犯考慮

女子制服にスラックス導入 蛇田中 生徒の安全、防犯考慮

 石巻市立蛇田中学校(小野寺周哉校長・生徒660人)は、本年度から女子生徒の制服に「スラックス」を導入した。冬場の寒さ対策や防犯強化など安全面に配慮した採用。学校指定のブレザーと同じ紺色で、すっきりとしたシルエットが特徴。任意でスカート、スラックスを選択できるようにした。

 同校の制服はこれまで男子は学ラン、女子はブレザーにスカートだったが、本年度入学する生徒の保護者から「女子の制服にスラックス

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教師の技|生徒の問う力を育てる

教師の技|生徒の問う力を育てる

考えるという行為は、問うことに他なりません。私たちが考えている時は、要するに問うている時です。「今日の夕飯」について考えている時、「今日の夕飯は、何を食べようか?」と考えています。

そう考えると、人間が学習をする時に重要なのは、「問いを持てること」ということになります。なぜなら、問いが見つからないと、考えることが始まらないからです。

学校の授業は、この問いを、だいたい先生が生徒に与えます。生徒

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ICT・AIの進歩と学校のセンセイ

ICT・AIの進歩と学校のセンセイ

2020年2月27日という日。覚えていますか?

全国すべての小中高校と特別支援学校について、3月2日から春休みに入るまで臨時休校する要請が出されました。(法的根拠はないのですが・・・)

それから大混乱。オンラインで授業を続けることの出来た学校と、大量の紙の宿題を生徒に渡しただけの学校。

文科省の調べによるとこんな感じ。

同期・非同期問わず、のオンライン授業を展開した学校は本当に少なかったみ

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当たり前のことのようですが、学校は同じではありません…

当たり前のことのようですが、学校は同じではありません…

こんばんは、現役教員をしながら、いろんなことをしています。いろんなことをしているので、気になる校則の課題です。

今日、なぜだか校則案件についての記事が目に入ってきたので、いくつか並べて見比べます。そして意見を述べます。

「なぜ悪いのか分からない」中2男子「ピアス登校」で学校紛糾こんな記事です。ピアスで登校したら、学校の中の人(先生っていうらしいですけど)が、騒ぎ出しまして、いろいろと議論。

我が子に「なぜ数学を学ぶ必要があるか」をわかりやすく教えられますか?

我が子に「なぜ数学を学ぶ必要があるか」をわかりやすく教えられますか?

姉の子が2歳(男の子)になった。やんちゃだ。
ちょっとしたことで癇癪を起こし、すぐ泣きわめく。

きちんと育っている証拠だ。ただただほほえましい。
(昔を思い出しながら……)

ところで甥っ子に尋ねてみた。

「これとあれってどう違うと思う?」

甥っ子は答えられない、
姉はすかさず僕に突っ込んだ。

「あんたまだ2歳だよ、答えられるわけないじゃん。
もし答えられたら化け物だよ」

当たり前だよね

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子供時代は「人から嫌われないように」って言われるのに、大人になったら「嫌われる勇気」を持ちなさいって言われるの。なんか変なの。

ほんとにおかしな話だ。

それなら、子供時代から「嫌われないように」育てるよりも、自分らしくあることを尊重すればいいのに。。

少し前に「嫌われる勇気」という本がすごく売れたが、相変わらず大人達は、自分らしくあるよりも、嫌われないことの方を重んじているような気がする。

もちろん、社会に出て人々と生きていくには調和的な方がいい。しかし、それと「人から嫌われないようにする」というのは別の話。

人と

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スポーツがくれた、「考える力と時間」

スポーツがくれた、「考える力と時間」

幼いころから苦手だった”スポーツ”が、僕にくれたもの。

それは「考える力と時間」でした。

物心ついたときから、走るのは遅く、跳ぶのは低く、投げるのは下手・・典型的な「運動神経が悪い奴」でした。テレビで芸人さんが、運動神経の悪さを披露している番組には、当時の自分がいるようでした。

と言っても、今だって、スポーツが得意になったわけでも、まして大好きになったわけでもありません。

人生が変わった、

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