見出し画像

Steam売り上げをアップする方法とは?3作品から得た知見を書く

Steamでゲームを販売する際、売上を伸ばすために重要なポイントについて書いてみます。これまでに3作品をリリースしてきた中で、特に効果があったと感じた設定や対策についてまとめます。

トレーラー映像は大事なのか?

結論から言うと、トレーラー映像は非常に重要です。ただし、どのような映像が最適かは一概に言えません。コンバージョン率を正確に把握するには、ABテストが必要です。異なる映像を比較して効果を測定するのが理想ですが、残念ながらSteamにはそのような機能がありません。

場合によっては、淡々としたゲームプレイ映像の方が効果的なこともあれば、ゲームのイメージ映像だけで構成する方が良いかもしれません。一般的には、イメージ映像とゲームプレイ映像を組み合わせたトレーラーが主流です。1分程度でゲームの概要が伝わる映像が望ましいとされています。

それでも、Steamストアページにおいて、トレーラー映像は最もインパクトのある要素であることに変わりはありません。逆に、複数のトレーラー映像を掲載するのはあまり効果的ではないかもしれません。たとえば、3つのトレーラーをアップしても、すべてを視聴する人は少ないでしょう。映像が多すぎると、逆に満足感を与えすぎて、購入意欲を削ぐ可能性があります。1本だけであっても、インパクトのあるトレーラーがあれば、それが期待感を高め、購入につながりやすくなると思います。

スクリーンショットについても同様です。最低でも5点は必要とされていますが、10点以上のスクリーンショットを載せるケースもあります。しかし、すべてを見てもらえる可能性は低く、逆に見過ぎて購買意欲が低下するリスクもあります。スクリーンショットやトレーラーの掲載数が多ければ効果的というわけではないでしょう。

タイトルの言語は重要

日本人向けにゲームを販売する際、日本語のタイトルが効果的だと言われています。英語のタイトルをあえて日本語に変えることで、日本人プレイヤーにアプローチしやすくなるからです。この手法は他の国でも同様で、各国の言語でタイトルを表示する方が、現地のユーザーにとって理解しやすくなります。たとえば、アメリカ人には英語、中国人には中国語でタイトルを表示する方が効果的です。

タイトルだけでなく、ゲームの説明欄も各国の言語に対応していることが理想です。これはSteamの設定で簡単に言語別に分けて表示することができます。日本語、英語、中国語の3つは最低限対応しておくべきでしょう。翻訳は無料のツールを使えば手軽に行えるため、手間もかかりません。たとえゲーム自体がその言語に対応していなくても、タイトルと説明欄だけでも現地の言語に対応させることは重要です。これらの対応は、わずか数分で完了する作業です。

検索キーワードは必須?

目立たない場所に、検索キーワードを設定できる欄があります。これは、最初の概要欄のページにあります。検索される機会は少ないかもしれませんが、キーワードを設定しておくことは重要です。特に特徴的なゲームであれば、適切なキーワードを設定することで検索からの流入が期待できます。

ただし、他のゲームタイトルをキーワードとして使用することは禁止されています。一般的な言葉や関連のある用語であれば問題なく使えます。検索から来たユーザーは、ゲームに興味を持つ可能性が高いため、キーワード選びは非常に重要な作業だと言えます。

説明欄は大事?

ゲームの説明欄は、多くの人が目を通す重要な部分です。個人的にも、丁寧に説明が書かれている方が好印象を持てると感じます。もちろん、あまりにも長い文章は逆効果かもしれませんし、短すぎる説明も十分な情報を伝えられない可能性があります。適度な長さで、ゲームの概要がしっかり伝わるバランスが大切です。

さらに、単にゲームの概要だけでなく、なぜそのゲームを制作したのか、制作者の思いや意図も含めて書くことが大事だと思います。ゲームの内容だけで判断されるのは厳しいこともありますが、制作者の情熱や考えに共感してもらうことで、ゲームの魅力がより伝わるのではないでしょうか。その考えや背景が共有されて初めて、ゲームで何ができるのか、どのような体験ができるのかが理解されやすくなると感じます。

バナーとロゴも大事?

結論として、バナーとロゴは非常に重要だと思います。日本人には日本語、外国人にはその言語に対応したバナーが適切でしょう。ただし、バナーは11種類のサイズを用意する必要があり、対応言語が増えると20枚以上作成する必要があるため、かなり手間がかかります。どんなデザインやイメージが最適かは一概に言えませんが、ゲームの雰囲気を象徴するものであれば良いと考えます。

バナーが並んだ際にクリックされるかどうかは、ABテストが有効ですが、Steamにはそのような機能がありません。ロゴに関しても、ゲームによってはシンプルな文字だけでも問題ないかもしれません。ただし、ロゴには文字自体の意味やイメージも含まれるため、凝ったデザインのゲームでは文字の意味が分かりづらくなることがあります。場合によっては造語に近いものもあり、こうした意味不明な文字は、バナーの効果以上にマーケティング全体の問題にも関わってくると感じます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?