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生産性ってなんだろうか。

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2020年4月から、社会人になったので、
生産性について考えてみようと思い、本書を手にとってみました。

本書を通して、
生産性の定義
生産性の上げ方、
生産性とイノベーションの関係、
の3点について学んだので、
紹介していきたいと思います。

まず生産性の定義について

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本書引用
すごく明快で、わかりやすいですよね。

で、
この生産性を上げるのは
当たり前かもしれませんが、
「得られる成果」を増やすか、
「投入する資源」を減らすかのどちらかになります。

つまり分子を拡大するか、
分母を減らすかです。

さらにこれらの増やし方、減らし方には
インプルーブメント、
イノベーション
の2種類の方法があります。
インプルーブメントは、
細かい改善、
イノベーションは、
大きな変革ということです。

これまで、そして現在も
日本は、
得られる成果を増やすという発想ではなく、
投入する資源を減らすこと、
つまりコスト削減ばかり追い求めていました。
その中でも、
ダイナミックな削減ではなく、
細かい部分での削減に固執していることが多かったのです。(下、本書引用)
(めっちゃコンサルっぽい笑)

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これは、
製造業、工場型の商品が多くて、
マーケティングとかブランディングとかの付加価値を
つけにくい商品を扱うことが多かったというのもあるのかなと思います。

ここが、日本の問題点だと著者は言っています。


得られる成果を増やすには、
ブランディング、マーケティングとか
そういうものが必要なのですが、
ここにはあまり注力していなかったと言えます。

その中で、
イノベーションを起こす。ということについて
考えていきましょう。
まず
なんのためにイノベーションを起こすの?
生産性をあげるため
であるということに対しては、違和感はないと思います。
では、
どうやってイノベーションを起こすの?
生産性をあげることによって、イノベーションを起こす。
これは、あんまりしっくりこないかもしれません。
でも、これは正しいのです。
なぜなら、生産性を上げることによって、
イノベーションのための時間的な余裕(生産性を考えない時間的な余裕)を生み出すことができるからです。

なるほど。という感じです。

また
「成長」を
「生産性が上がること」と定義していて、
明快で、わかりやすいなと思いました。
その上で、筆者は、
成果の絶対量ではなく、生産性で評価したほうがいいということも言っています。
この話は、格差問題にも発展しそうなので、この辺でやめておきます。

そのほかにも、
「モチベーション減少の原因
誰も自分に期待していないという状況」
「マネージャーの仕事は判断を下すこと。」
など組織での生産性について、
いろいろな角度から話をしていて、とてもおもしろかったです。

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