基本政策6:リモートワークがしやすいまちづくり
船橋市は、「東京のベッドタウン」という性格を強くもつ街です。ワークライフバランスが叫ばれる昨今において、まだまだ伸びしろがある街でもあります。
簡単に、働く上での船橋市のメリット・デメリットを挙げてみます。
メリット
日本最大の働き口である首都圏へのアクセスがしやすい
家賃が首都圏と比較して安価である
デメリット
通勤時間が1〜2時間程度あり、ラッシュによる体力消耗も生じる
ワークライフバランスを実現しにくい
上記を鑑みて、誰も思い浮かぶ手段が「リモートワーク導入」ではないでしょうか。リモートワークであれども、オフィスワークと同一労働であるため同一賃金で、「郊外に住みながら首都圏相当の賃金を得られる最高の手段」であるようにも思えます。船橋市としては、住民が増えることで経済活性化が期待でき、良いことづくめです。
しかしながら現実的には、導入が見送られたり、1度はリモートワークになった形態が元通りになる事例が散見されます。解決すべき様々な課題があるのです。一部紹介します。
情報漏洩のリスクが高まること
社員同士のコミュニケーション不足
リモートワーク社員の労働生産性が低いというデータが明確に出てしまった(2020〜2024年・どうしてもサボってしまうためと言われています)
とりわけ最後に挙げた「労働生産性が低い」という問題が最も深刻です。「リモートワークのためのサービスと言っても過言でないzoom社がまさかのオフィス回帰」というニュースは、IT業界で大きな話題となりました。→参考
上記の事情をふまえた上で、私のスタンスは「課題はあるが、積極的に挑戦すべき分野である」です。船橋市にはそれだけのポテンシャルがあります。
リモートワークにも種類があり、①自宅で勤務する形態 ②サテライトオフィスで勤務する形態 と分けられます。ここでは②について考えてみたいと思います。
まず、サテライトオフィスのメリットを挙げます。
社員同士がよい意味で相互に監視でき、メリハリがつけられる
社員同士のコミュニケーション欠損が比較的少ない
次に、サテライトオフィスを提供するビジネスは既にありますが、船橋市の優位性としていくつか挙げてみます。
営利目的ではなく、市民の幸福追求(ここでは「ワークライフバランス」とする)が目的であること
住民が定着することによる税収増や、経済活性化が期待できること
私はIT企業に勤務する中で、オフィス出社/サテライトオフィス出社/自宅勤務 のいずれも経験しており、当事者目線で検討することができます。ぜひとも力を入れて取り組みたい分野です。