「行方」
離婚が成立してちょうど2年になる。
結婚をして、初めて自分の意思で朝帰りをした日、前妻は離婚届を提出した。
離婚が正式に成立するまでは家族なので、家族として最後まで全うしようと思っていた。
(当時他に好きな人がいたわけでもないし、朝帰りと言っても西野さんのイベントが台風で中止になって、朝まで友達と呑んでいただけのこと)
朝、玄関のドアを開けるとまだ息子と前妻がいたので、すぐさまドアを閉めて近くの公園で二人が出ていくのをひたすら待っていた。
前妻が息子を乗せて自転車で保育園に送る後ろ姿は今でもハッキリと覚えている。
あれから2年。
僕が当時必死に守りたかったものは何だったのだろうと思うようになった。
家族を犠牲にしてまで当時の僕は「あの活動」を続けた。
でも、今はその活動をしてたことが少し怖くなる時がある。
自分何してたんだろ、みたいな。
前にもブログで書いたけど、きっと承認欲求というドラッグにハマってしまったのだろう。
「あの活動」をして残ったものは何だったのだろう。
何を残したかったのだろう。
結局何も残っていないような気もする。
"過去の栄光"だけが残ったのかもしれない。
今なら自分でブレーキをかけられたのかな。
後悔ではないけど、去年とは全く違う感情がそこにある。
どうでもいいけど、不思議と10月は恋愛が始まることが多い月でもある。
前妻と付き合い始めたのも10月で、その前の彼女とも10月に付き合い始めている。
10月は何かが始まるきっかけが多いみたい。
僕が次に誰かを好きになるのはいつなのだろう。
今は誰かを好きなれる自信がないし、信じられる自信もない。
でも、また好きな人とくだらないことで笑ったり大切な人がいることが幸せなことだと感じられる日が来るのかな。
"あなたは大切なもの、ちゃんと大切にしていますか?"
バツイチ3年目、今日からまた頑張ります。
photo by 在間麻里
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