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覚林坊、すごくいいとこです。②

覚林坊紹介パート2!

前回の投稿で、「次も楽しみにしてます!」とのコメントが。
う、うれしい。。。

素人の記事でも喜んでくださる方がいるというのは
とてもありがたいことですね (^^)! 感謝です。

さて、みなさん、
日蓮宗と聞いて何を思い浮かべますか?
鎌倉仏教、、、日蓮、、、法華経、、、佐渡に島流し、、、

いろいろ思い浮かぶ人もいれば、
私みたいに身延山の存在すら知らなかった人もいるのでは。。。

今日は、徳川家日蓮宗の関係から
覚林坊のさまざまな歴史と秘密に迫っていきたいと思います!

前回の記事で「身延参り」を紹介しましたが、
江戸時代も変わらず、身延参りはその人気を誇っていました。

車のない時代は、
夏は全国各地から身延参りに来てくださるのですが、
冬は雪で道が通れず、なかなか来てくださいませんでした。

そこで、昔の身延山のお坊さんは出開帳といって、
お坊さん自らが江戸へ赴き、ご本尊を持参して皆さんにご祈祷をしていました。(今でいう出稼ぎみたいなものですね。)

時は4代将軍徳川家綱の時代。

徳川家綱

家綱は、幼少のころ大変目が悪かったそうです。
それを気の毒に思った家綱のが、
当時、日朝様のご本尊を持って出開帳に来ていた身延山のお坊さんに
「家綱の目がよくなりますように、この産着にご祈祷ください!」
といって駆けつけてきたそうです。

それで、ご祈祷された産着を着せて家綱を育てたところ、、、
なんと、11歳で将軍となったころには、
視力が回復したそうです。

家綱は、
「これは日朝様のご加護によるものに違いないっ!」ということで、
覚林坊に様々なものを寄贈してくださいました。

その一つが、日朝堂!

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前回の記事でお話しした、
日朝上人が3年間祈願した場所です。

ここにはもともとお堂はありませんでしたが、
立派なお堂を寄贈してくださいました。

日朝堂の中に入ると、、、

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天井に豪華な彫刻がっ!
この格天井には、108個の菊の紋が施されています。
一つとして同じ模様がないのが、すごい!
格天井の着色は、300年前に寄贈された当時のまま!豪華ですね。。。

下の彫刻もカラフルです。

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あれ、お堂の佇まいといい、カラフルな彫刻といい、どこかで見覚えが。。。

日光東照宮

実は、日朝堂
「見ざる・聞かざる・言わざる」で有名な日光東照宮を手掛けた
彫師グループと同じ方々が制作したお堂なんです!
こんな身近に、そんなすごいものがあったとは、驚きです。

続きましては、こちらの日本庭園!

庭園⑫(小)

私が、覚林坊の中で一番大好きな場所
ここで、縁側に座ってずーーーっと読書をしてました。
私のパーソナルビジョンが生まれたのも、この場所ですね。
人生を変えた私にとっての”アナザースカイ”です!

この日本庭園は、身延町の指定文化財となっており、
京都の西芳寺や天龍寺、山梨の恵林寺などの庭を手掛けたことで有名な
夢窓国師の庭園。

池の形が、漢字の”心”の字を模った「心字池」となっており、
この池を眺めると心の目も開眼するらしい。。。です。

以前、少し気になって、
夢窓国師が活躍した時代と庭園が寄贈された時代を調べたら、、、
ん?おかしい。合わない !?!?

お寺の中にも、史実を証明するものがなく
どうしたものか、、、と思っていましたが、
とてもいい記事を見つけたので、ご紹介しておきます。

https://oniwa.garden/kakurinbo-temple-%e8%a6%9a%e6%9e%97%e5%9d%8a%e5%ba%ad%e5%9c%92/

どちらにしても、
このお庭で、静寂に包まれた空間に身を置き、
夢窓国師が織りなす世界で、小鳥のさえずりを聴き、池を泳ぐ鯉を眺めながら過ごす時間は、
他では味わえない贅沢なひとときです。


今日も長くなってしまったので、
続きはまた次の投稿で!

次回もお楽しみに~





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