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「オーケストラの指揮者がテニスの試合で審判を務めるとしたら- - -」


「テニスの試合で審判を務めるオーケストラの指揮者」(出典:「BR KLASSIK」のSNS、このイラストで描かれているのはドイツ語)

この漫画は、クラシック音楽のコンサートとテニスの試合という、異なる文化的な状況をユーモラスに組み合わせたものです。

まず、クラシック音楽のコンサートでは、曲の途中や各楽章の間に拍手をするのは一般的にマナー違反とされています。聴衆は曲が完全に終わるまで拍手を控えます。一方、テニスの試合では、ポイントが決まったり選手が良いプレーをしたときに観客が拍手するのが普通です。

この漫画では、テニスの試合の審判が「指揮者」として描かれていて、観客に対して「Bitte nicht zwischen den Sätzen klatschen, thank you.」(「セットの間では拍手をしないでください、ありがとう。」)と言っています。これは、指揮者がクラシック音楽のコンサートで聴衆に拍手を控えるようにお願いするのと同じような指示です。

この場面の面白さは、指揮者がテニスの試合であり得ないほど厳格なルールを適用しようとしているところにあります。通常、テニスの試合では拍手が推奨されるのに対し、指揮者がそれを禁止しようとすることで、文化の違いや状況の違いを逆転させており、それがユーモアの源となっています。


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