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喫茶店への思い

幼い頃から喫茶店は日常にあり、家では父好みの豆を挽くのが私の役目。
振り返るとそんな時間を大切にしてた家族の在り方は良いなと思う。
マスターや常連たちとの会話、煙草、心地良く流れてるクラシック、お湯が沸く音。
全てわたしが愛すべき喫茶店にあるものたち。
いちばん好きなものだからこそ、なかなか踏み出せず憧れのままにしてた。
残された人生を考える年齢になり動くなら今かもしれないと思い、神戸に来て半年が過ぎた頃物件を探し始めました。

三宮から少し先、「西元町」という駅に直結した
地下に希望を見せてくれた物件があります。

一般的には良い立地ではないので、当然周りの心配や反対はありましたが(不動産屋以外全員反対)
私の中でどんどんイメージが膨らみ、
物件契約前から既に食パンと珈琲の仕入れを考えていました。

話は20年ほど前に遡りますが、東京浅草の喫茶店「珈琲アロマ」さんで食べたトーストの美味しさと提供に衝撃。
ペリカンのパンとの出会いでした。
神戸には美味しいパン屋が沢山ありますが、美味しいだけでは心が響かない。
ペリカンさんだったら!と勇気を持って交渉。
アロマさんのお話もさせて頂き、ペリカンのパンを取扱える事になりました。

珈琲も最初から決めてたiwatacoffee さん。
特別良い物である事を珈琲に求めず、普通に美味しく落ち着く存在。
それがわたしが喫茶店に求める珈琲です。
お値段も含めて普通に美味しいって難しいんですが、、
わたしの話を真剣に聞いて理解もしてくれて、ようやく理想を現実に出来るところまで来れました。

かけたい音楽もたくさん。
またKoshori.bookも置いてもらおう。
どんなお菓子ならこの喫茶店に合うだろう。

わたしが好きなものが勢揃いした喫茶fuminote。
特別感は無いけど落ち着く所。
当たり前にちゃんと美味しい。
無理なく通える値段設定。
6年間、店をやって来て感じた今だからこそ出来る喫茶店だと思っています。
オープンは23年11月23日(勤労感謝の日)を予定しています。
どうぞお楽しみに。


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