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私が十勝〇〇婦人部をはじめた理由

 去年は色々なことを始めた年だった。

 いただきますカンパニーは、事業をどんどん拡大していく、というよりは、ようやく土台が固まって、少しづつ根を張り色々なことが深まる時期だった。娘たちも4年生と6年生になって、精神的時間的余裕が出てきた頃だった。散々周りの方々に支えられて生きてきたから、そろそろ地域のために働かないとな、そんなことを考え始めていた。

 そんな時に、いつもお世話になっている観光協会のSさんから電話があった。相談があるから来てほしいと。何だろうと思って行ってみると、色んな人が集まっていた。釧路にpeachが就航するから女子向けの情報発信をしたい。元気な女子を集めてもらえないか、ということだった。

おじさんたちの言うとおりにしなくて良いならいいですよ。

 そんな高飛車な提案を男性陣は受け入れた。男性たちの想定に合わせるのならやる意味がない、それを理解してくれる人たちだった。どんな会議へ行っても女性は一人、女性代表として意見を求められる現状に問題を感じていた私は、女性が集まるのも良い機会かもしれないと思った。

 それから、十勝の東西南北からそれぞれ、この活動を面白がってくれそうな人たち声をかけた。特に意識したわけではなかったけれど、そこに観光協会や役場職員はいなくて、それぞれに事業を持つ女性プレイヤーの集まりになった。

 2月に声をかけてから、何だかんだと月に何度も集まった。結果的に予算が付き、呼びたい人を呼んで勉強会をし、私たちのスタイルで情報発信することになった。

みんなで話し合って決めるモデルコースはやめよう。
”私”が大切な人を案内する旅をたくさん作ればいい。

 それが私たちの結論だった。そして、”タグで旅する”という提案を発信することにした。

 それが、十勝タグ旅。案内人それぞれの想いや思い出が詰まった旅が出来上がった。

 それぞれに仕事を持ち子育てをする私たちだけでは、形にするのは難しかった。男性たちが影で頑張ってくれて、また今年も次の展開に向けて進むことができる。これから、魅力的な旅がまた増えていく予定だ。

 ”やらされている”ではこうならなかっただろう。はじめは頼まれた話だったけれど、”自分たちのやりたいことを実現させてくれるなら協力しましょう”というスタンスを貫き、周りの人たちも私たちの考えを尊重してくれたこと、それがこの活動が楽しく続けられているポイントだと思う。


                   photo by Tomomi Isa

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