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ことばのボランチ。

ポップ音楽も映画もそうだけど、考えてみたら本だってそうかもしれないなあ。

これまでに読んだ本、とりわけ感銘を受けた本をかぞえあげていくと、もしかしたら翻訳もののほうが多いかもしれません。翻訳文化の華やかな日本。あのひとが翻訳してるんだからおもしろいに決まってる、と買う本も多いし、実際それでたいていは当たりを引き当てますからね。

きょうはこれから韓国に飛んで、明日くらいに発売になる韓国語版「幸せになる勇気」のプロモーションに行ってきます。韓国語版の序文(韓国の読者へのメッセージ)にぼくは、これだけ韓国でも支持していただいた背景には、翻訳者の力が欠かせないことと、翻訳者への御礼にかなりの紙幅を費やしました。

そもそもライターは、むつかしい日本語からやさしい日本語への翻訳をおこなう、翻訳者のような存在です。

語学力だけでない彼らの、サッカーでいうボランチみたいな能力。ずっと助けられて生きてきたなあ、と思うし、彼らのようでありたいなあ、と思うんですよね。