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社名にまつわるエトセトラ。

note にこの話題を書くのはおもしろいな。

先月、note の運営母体である株式会社ピースオブケイクは、「 note 株式会社」に社名変更した。サービス開始から6周年のタイミング。主力サービス(月間アクティブユーザー4400万人)に育った note と社名を統一することで、一層の認知度向上を図ろう。また、note というサービスへの本気度を示していこう。そんな態度表明でもあるのだろうと、推察する。

松下電器産業が「パナソニック」になったり、東京糸井重里事務所が「ほぼ日」になったり、成長や環境の変化に応じて社名を変更する企業はたくさんあり、そのほとんどは成功していると、ぼくは思う。一方でまた、「どこかのタイミングで社名変更できなかったのかなあ」と思う企業も多い。

代表的な例が、ソフトバンクと楽天だ。日本を代表する IT 界の巨人でありながら、両社がどこか野暮ったい印象をもたれがちなのは、その社名によるところもおおきいのではないかと思うのだ。いかにもおじさんっぽいネーミングだし、まるでグローバルに向いていない。そして両社とも、ズバッと社名変更できるタイミングは確実にあった。プロ野球参入時に、やっちゃえばよかったのだ。あたらしい社名は、毎日テレビが報じてくれるのだし。


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いやね、先週だか先々週だかに調べものをしていたとき、中国ではロッテのことを「楽天」と表記することを知ったんですよ。ロッテのチューイングガムは「楽天のチューイングガム」なんですよ、あちらの国では。もちろん中国・台湾にお詳しい方々には常識のお話なんでしょうけれど。

だから、パリーグの「ロッテ vs. 楽天」は「楽天 vs. 楽天」になるはずで。「首位の楽天が、最下位の楽天と対戦し、誰それの二打席連続ホームランなどで楽天が逆転勝ちしました」みたいな記事にもなりかねず。


いやー、社名って創業者の人格がそのまま反映されるものだと思うから、むずかしいしおもしろいし、変更のタイミングも「いくぞっ!」のあらわれだったりして、いいなあと思います。世界中の優良企業の社名にまつわる物語を集めた本とか、できるんじゃないかな。

ぼくは「バトンズ」って社名、大好きですよ。

この名前をつけた2015年の自分、たいしたもんだと感謝しています。