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来年の誕生日はきっと。

先日、46歳の誕生日を迎えた。

自分の年齢についてぼくはいま、正直あまり意識していない。以前もどこかで書いた気がするけれど、37歳のときに一度だけ、「老い」というほどではない「衰え」を実感した。徹夜するのがきつくなり、深酒すると深刻な二日酔いに襲われるようになった。ああ、これはきっと加齢による変化だ。おれの場合は35歳でも40歳でもなく、このタイミングでくるのだな。この年齢をおぼえておこう。そんなふうに思って、37歳という中途半端な数字を記憶にとどめた。30代前半の人に会うと、「中年はねえ、37歳からてきめんにくるよー」なんて脅かし、よろこんでいる。

その後も体重が増えたり、白髪が増えたり皺が増えたりの変化はあったものの、あのときほどの「去年までと違う!」を実感したことはない。のんべんだらりとゆるやかに、齢を重ねている。


フェイスブックで、高校時代の同級生を見つけた。さほど仲がよかったわけでもなく、むしろ積極的に嫌っていた同級生だ。見つけたからといってよろこんだり、声をかけたりすることはない。

それでもわざわざここに書いているのは、彼の加齢ぶりに心底おどろいたからだ。顔も、体型も、写真におさまるポーズも、書いてるコメントも、どうしようもなくおじさんだった。なにも知らずに会ったら10歳くらい年長だと思ってしまうことが確実な、おじさんだった。

それにくらべて自分は若い、と言っているのではない。おれもきっとよそから見たらあれくらいにおじさんなんだろう、と思うのだ。毎日鏡を見ているとわからない変化が、自分にもきっと襲ってきている。そしてまた47歳とかのタイミングで気づくのだろう。「去年までと違う!」と。別にそこでおおきな変化があったわけでもなく、徐々に変わっていったはずなのに。

来年の誕生日は、ちょっとそのへん、おぼえておこう。


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きょうはぺだるの出社日。

クレートを置いたら、ずいぶん落ち着いてくれるようになりました。