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さよなら上半期、よろしく下半期。

今年の上半期もおわり、明日から下半期に突入する。

いったいこの半年間、自分はなにをやったんだろう。なにができたんだろう。そう考えたとき、なんにもやっていないような気がする人は多いのではないだろうか。ぼくもそのひとりである。

冷静に考えてみれば、上半期にはたくさんのことがあった。ぼくの場合だと、『嫌われる勇気』のテレビドラマ化もあったし、あこがれだったスポーツグラフィック誌「Number」でのおおきなお仕事も経験させていただいた。プライベートでもいろいろあり、休暇のための休暇以外、のんびりだらだらサボった日なんて1日もないと断言していいと思う。もっとも、それはフリーになってからずっとそうなのだけど。

にもかかわらず「なにもできなかった」と感じてしまうのは、やはり本を1冊も出せなかったからだろう。



下半期には何冊かの本が出るはずだし、さすがにここはもう、ぜったいに出さなきゃいけない。働き方を変えるべく、長らく禁止していたホテル缶詰も復活するかなあ。

あのレッドゾーンに何度も身を投げるのかと思うと、いまからうんざりする。でも、下半期の終わりに「今年はなんにもできなかった」と振り返ることほどおそろしい話はありませんからね。


さようなら上半期。こんにちは下半期。きみが姿を見せると、今年もいよいよ今年だなって感じがするね。