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きのう書こうとしたこと。ずっと書こうと思っていたこと。

■ ZZ TOP のダスティ・ヒルが亡くなった

そうだ、ほんとうは昨日、この話を書こうと思ったのだった。テキサスが生んだ「リアル・ブルース・ブラザーズ」とも言うべきロックバンド、ZZ TOPのダスティ・ヒルが亡くなった。ZZ TOP というと日本では80年代の「イリミネーター」や「アフターバーナー」など、シンセサイザーを導入したメタリックな時期のイメージが強いけれど、70年代や90年代以降の彼らは、まあゴリゴリのブギー&ブルーズを奏でる最強トリオだった。

そして、ビリー・ギボンズ(長身のほうのギタリスト)の陰に隠れがちなダスティ・ヒルのヴォーカル曲でぼくがいちばん好きなのは、これだ。

まあ、バキバキにかっこいいブギーなので、ZZ TOP を知らない人にもぜひ聴いてもらいたい。

アメコミのキャラクターみたいな髭とサングラス、そして永久不変のブギースタイルもあって、永遠に歳をとらない人たちのように思っていたんだけれど、まあこういう別れのときはやってくるんだよなあ。つい先日にミック・ジャガーが78歳の誕生日を迎えていただけに、けっこう悲しい。

いつだったかクラプトンが、「テキサスのバーに入ったら、ジュークボックスに入ってる曲が全部 ZZ TOP で笑っちゃったよ」みたいなことを言ってたけれど、テキサスの人たちはほんとに悲しんでいるだろうなあ。


■ ハートマークを入口に

と、好きな音楽の話をして YouTube を貼りつけたときの note は、毎回わかりやすく「♡」が少ない。そしてそれを憶えているということは、ぼくもやはり「♡」の数を気にかけているのだろう。

報道レベルでしか知らないけれど、このところオリンピック選手の SNS が荒れているのだという。汚いことばをぶつけられたり、脅迫めいたメッセージを送られたり、いろいろしているのだという。

リテラシーについてはいつか、自分の出す本のなかでしっかり考え・書いていかなきゃと思っているのだけど、少なくともツイッターに関していうと、ぼくはもうユーザーとしての自分をあきらめているところがある。おもしろいツイートはできないし、しようとする意志もあまりない。読んでいておもしろい人や投稿もたくさんあるのだけれど、それ以上にぼくの場合、「嫌いな人を増やす装置」や「不愉快を増幅させる装置」としてツイッターが機能している気がする。


ほら、台風や豪雨のときに「田んぼが気になる」と出かけてしまって、被害に遭われる方の話が、よく語られるじゃないですか。そういうのはダメですよ、という戒めの文脈で。ツイッターも、構図は一緒のような気がするんですよね。精神的によくないとわかっていながら、「○○が気になる」と覗きに行ってしまう。ここでの○○とは、人でもあり、話題でもあり。

って、けっきょくこの投稿もツイッターでシェアするんですけど、みなさんちょっとツイッターから距離を置きません? たのしんでいる方に水を差すつもりはないけれど、あんまりいいことない気がするんだよなあ、もう。