あの映画のラストシーンみたいな。
「いちおう」ということばを、最近何度も使っている。
判断を留保したいのだろう。「いや、まだ確定じゃないんですけどね」的な言い訳の余地を、残しておきたいのだろう。そうなんだけども、まあ、いちおうっていうか、たぶんっていうか、いい加減っていうか、あれこれ前置きをしたうえで、うん。先ほどカッキーに LINE しました。
おわったぜ、ベイベー!!!!!
「おわった」と思えるところまで、推敲に推敲を重ねまくったぜ!
あとはもう、ゲラでなおしていくだけだぜ!
……たぶん。
……いちおう。
あー、でも来週にもう一度読み返したらきっと、書きなおすところを山ほど見つけちゃうんだろうなあ。はやく終わりたいような、終わってもらったら困るような、ものすごく複雑な気分です。これって、なにに似てるんだろ。ドハマリしてるときの海外ドラマ? いい加減のぼせてきたときの温泉? キッズリターンの、あのラストシーン?
いまの正直な気持ちを言うと、この原稿から少し離れて、なんかちっちゃい仕事がしたいです。ぜんぜん関係ないインタビューとか、エッセイとか、書評とか、とにかくこの原稿とは違ったお仕事を。ゆっくり休むより、たぶんぼくにはそっちのほうが「休み」になると思う。