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成功は最低の教師だ。

ビル・ゲイツの本からの引用、続きます。

成功は最低の教師だ。
優秀な人間をたぶらかして、失敗などありえないと思い込ませてしまう。未来の案内役としても当てにならない。今日は完璧なビジネスプラン、あるいは最新のテクノロジーと見えたものが、8トラックのカセットや真空管テレビ、メインフレームのコンピュータのように、たちまち時代遅れになってしまうかもしれない。そういうことが起きるのをわたしは実際に見てきた。

『ビル・ゲイツ 未来を語る』より

「失敗は成功の母」はよく語られるけど、そして日本にも「勝って兜の緒を締めよ」なんてことわざはあるけど、ここまで成功を嫌悪するって、なかなかありません。

よく考えればこれ当然の話で、成功って、それが「成功」と呼べるところまで到達しているということは、つまり「過去」の話なんですよね。そしてなにかを学ぶ対象として「成功という名の過去」を考えた場合、そいつは最低の教師でしかない。厳しいけど、ほんとの話だと思います。

自分ごととして考えると、たぶんいまのぼくを遠目に見ながら調子に乗ってるな、と思っている人は多いのだろうと想像します。

でも、いま誰よりもじぶんに危機感を抱いてるのは、ぼくですよ。

調子に乗るなとじぶんを戒めてるんじゃなくって、ただ単純に怖いです。ここで終わってしまうのが。「むかしミリオンをやった人」、ただそれだけの人になってしまうのが。ほんと、考えはじめたら動悸が止まらなくなってしまうくらい、怖いです。

過去の自慢しかできない先輩方は、たくさん見てきました。そして逆に、過去の自慢をまったく必要としない「いま」を生きている先輩方も、何人も存じ上げています。自分がどっちに転ぶのか、恐怖しかないですよ。

とりあえずありがたいのは、いま取り組んでる本が、すっごくおもしろくなりそうなこと。今年や来年に予定している本が、どれもおもしろそうというか、おもしろくしかならないだろ、と思えていること。

引き続き、がんばります。