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【LDLパートナーインタビュー】地方のオンライン活用事例を作っていきたい〜岡崎史裕さん〜


〜概要〜
LDLとは、Locally Driven Labsとは、継続的なオンラインコミュニティを作り、アウトプットまで持っていくことを目的にして、始まったラボです。
詳しくは下記をお読みください。


パートナーがプロジェクトを立ち上げ、リサーチアソシエイトが関わりながら活動が進められています。



このインタビューでは、パートナーがどんな方なのかを紐解くインタビューです。興味のある方はぜひお読みください!
第2回は精神科病院勤務の作業療法士、岡崎史裕さんにお話いただきました。

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Q.あなたのプロフィールを教えてください!

本業は作業療法士です。精神科病院に14年勤務して、精神障害者のリハビリテーションや地域生活支援等を行っています。

働く中で、精神障害者のリハビリテーションをするなかで、”障害は本人ではなく社会にある”という社会モデルがあるように、当事者以上に社会の方が変われば障害がなくなるのにと思うようになりました。

ちょうど、内閣府の国際交流事業の地域コアリーダープログラムに参加して、ニュージーランド派遣に2週間参加しました。

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その中で、地域のとらえ方が国によって大きく異なることを目の当たりにしました。

例えば、日本とニュージーランドを比べると、国土に対する人口の割合が全く違います。ニュージーランドは、北海道を除いた日本と同じぐらいの国土なのに、とても人口が少なかったんです。ニュージーランドのようになると、組織と個人の距離が近くなります。正直、自分は政策なんて遠いことと思っていました。でも、小さい国の場合はすぐつながります。政策をつくる人が身近にいたり、直接自分に関わることが政策にあったりと、当事者意識が強くて、ボトムアップで意思決定が早かったんです。歴史、人口など、改めて日本って特殊な国だなぁということを感じました。

そのときに、意思決定が身近に感じられたら市民の意識も変わるんじゃないかと思いました。同時に、自分たちで地域を変えられるというところに関わるのが大事なんじゃないかと思うようになりました。

そこから僕の考えとしては、「小さく地方からはじめられないか?」と思い、地域と関わることになりました。

病院からの地域ではなく、「一市民からの地域にもっと向かい合おうかなぁ」、「改めて、住んでいる地元と向き合ってみるか」と思った頃、木下さんの本を読んだって感じです。w



Q.どうしてラボに入ったんですか?


僕は狂犬ゼミがきっかけで参加しました。


狂犬ゼミは、コロナの影響で、地元の消防団とかの過密なスケジュールが割と空いて、「オンラインなら参加できる!!」と思って参加しました。「小さい子供が2人いてなかなか生活はバタバタですが。)

ゼミでノート編集を5人ぐらいでやってたら、その流れでラボができて「なにかの縁だ!!」と思ってパートナーにした感じです。

私自身が事業をやっているわけではないので恐縮しましたが、とても刺激をもらいながら「メッチャ贅沢だなとありがたい!」と思ってガシガシやってます。

オンラインなら、家にいながら全国の方と、交流ができてお互い学びあえる。今の私の状況にはハマりました。



Q.このチャンネルを立ち上げた理由を教えてください!

社会モデルを参考にすると、地方に住んでいることが環境的に”障害”にならないようにしたいです。

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/udsuisin/pdf/kyo02.pdf


精神障害者や身体障害者等、だけでなく私たちも高齢になれば、インフラが十分にそろってなければ障害を持つことになるし、とりわけ田舎だったら車なしではものすごく不便なわけです。特に、子供、高齢者、障害者など、地方の衰退の影響をもろに受けると思います。

でも、オンラインならそれを改善する可能だと感じています。「オンラインツール も聞いたことはるけど知らない。。。」という人もいるかと思います。オンラインを活用して各地域の事例が紹介できれば理解されやすいのではないかと思いました。

テーマを”地方のオンライン普及と価値の創造”としました。

ラボに集まったメンバーとプロジェクトで情報を共有していってます。

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僕の場合だと、消防団とか地域行事とかNPOとかよく駆り出されます。そういった”have to”が多いんですよね。(汗)でも、そこをオンライン化で見直してみれば、負担を軽減することは可能なはずです。そして、捻出した時間を使って、逆に”want to”を創出していきたいと考えています。

好きな地域で好きな活動をしていきたいですよね。僕は、社会教育事業がもっと地域でできるのではないかと思っています。

今回、参加しているラボもオンラインならではの可能性を感じています。

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Q.今の悩みはなんですか?


僕自身、稼ぐという意識がありませんでした。しかし、NPOなど、社会に必要だという取り組みが持続できないのはやはり、稼ぐということが十分ではないからと感じています。助成金ありきでないと、継続できない仕組みは他の事業などからもっとLabo内で実践している事業者から学びたいです。
価格設定とかも、無料や安くすることで選択肢をつぶしていたんだな、と最近は思うようになりました。これからは、継続できる仕組みでどのように価値を作っていくか?を試行錯誤していきたいと思います。


Q.ラボに入っていない人に一言お願いします!

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ラボに参加したおかげで、機会があれば魅力的な方と交流できるということを実感しました。ラボに入っていると、アウトプットしている人や実践している人と話して共有できるのが魅力的ですね。普通にしているとなかなか会えないので。実際事業として成立している人と交流するのは大事です。
あとは、1人1人の実践が見えるのも価値を感じますね。SNS上でつながっていられると遠く感じないので、より伝わってきます。その人の物語や事業の背景が見えて、いろいろな人の根本的な課題意識や頑張っている”生々しい”ところが見られるのは魅力ですね。

あと、忙しくて定例会に参加できなくても、アーカイブでチェックできるので隙間時間を活用して追っかけられるのもありがたいです。



Locally Driven LABs への加入については

他のパートナーの記事は順次公開します。※準備中で、まず自分から試しに上げるという


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