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人の顔を覚えられなくて、こんなことになってる話

なんてやつだと思われるかもしれない。けど、ほんとにそうなのだ。

初対面の人の顔を覚えられない。すごく自覚があったわけでもなく、そういえばそうだよなというレベルで。

だからって開き直ってるわけでも、困ったと深刻に悩んでるのでもなく、ただただ事実としてそうなのだ。

一度だけどこかで会ってあいさつとかしてるはずの人でも55%ぐらいの確率で覚えられない。ひどい。

2度目なのに「はじめまして!」を発動してしまうのは端的に失礼なのもわかってる。

人によっては「不愉快」な気持ちにさせてしまったり「はじめましてじゃないよね」と指摘と怒られが発生する。申し訳ありませんとしか言えない。

なんでなんだろうと思わないでもない。純粋に自分でもふしぎなのだ。

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人の顔を覚える行為にそもそも興味がないというか、リソースを割り当てられないのかもしれない。

人の顔なんてどうでもいいやとか思ってこうなったわけでもないので、どこかで自分の中のプログラムがそうなったんだろう。

医学的には相貌失認というらしい。まあそれはないと思うのだけど。

その代わりというのはおかしいのだけど、初見で出会った「文章」はわりと覚えてる。

しばらくたってからでも、書かれたもの読んで「この人か」と思って、そこから顔が認識できることはよくある。順番が逆だ。

もちろん全文を暗記できるとかではないけど、印象的なセンテンス、文章に漂う空気、世界の切り取り方、その人の文章から聞こえる「声」が僕を捉える。僕にとってはその人の紡ぐ言葉、文章が「顔」なのだ。

その文章を通してその人を見てる。だから実際の本人とすごく被る部分もあれば、モアレのようにずれ滲んで映る部分もある。その人の言葉、文章とその人そのものが完全一致することなんてないから。

まあ、なので書かれた文章でその人を覚えるのはまったく実用的ではない。人と会うたびに、文章見せてくださいとお願いするわけにもいかないし。

どうしたらいいのか。

予防策としては、初対面か2度目かはっきりしないときは「はじめまして」と「こんにちは」を混ぜた秘技「はじめちは」を繰り出すので、もしその場面に遭遇したら「あ、あれだ」と思ってもらえれば幸いです。