機械仕掛けの男性、血肉の女性

こんにちは、文(ふみ)です。
みなさん、お元気ですか。
文は、げんきです。

それにしても、男性ばかりが自由な世の中です。
女性は、まるで底抜けの鳥かごの中に、閉じ込められているようです。
見かけだおしのセーフティネットが底に広がり、羽ばたこうにもどこかで行き止まりになる。はっきりいって、おかしいです。
なぜこんな社会になってしまったのか、そしてどうなっていくのかを、自分なりに考えていました。

いつから男性優位になってしまったのかは様々な角度からの研究がありますが、総じて言えるのは文明の進歩に伴い、その傾向が顕著になってきたという点です。

社会が、自らの維持のために求めることは何でしょうか?
ひとつの答えは「再現性」です。
これによる安定を最優先しようとするがために、人間は自分たちが生み出したはずの社会に完璧さを強いられるようになり、豊かになったはずの現代で一層苦しむ羽目になっています。

365日、いつも「笑顔」で「元気よく」「健康に」働ける人間。
お酒に強く、何のアレルギーもなく、""" 普通 """ の人間。
(3日間寝てなくても、こき使っても平気な体力があれば、なお良い! こいつは便利だ!)

まるで機械のようです。
19世紀まではもちろん、改善の傾向にある2019年現在に至っても
上記の価値観は根強く残っています。おおっぴらに発言することはタブー化していても、根底の考え方に浸透しきっているのは往々にしてダブルバインド(求人募集では男女平等を謳っていても、実際には男性しか昇進させないなどの矛盾)を生み出します。東京医科大学の入試の合否判定における
女子差別は、氷山の一角にすぎないでしょう。

その社会とやらを持続させるために、機械のように振る舞うのに有利な存在、それが男性です。明日も明後日も確実に会社に来られて、一定のパフォーマンスを発揮できるという「再現性」のためには、妊娠期間および出産後の安静にしなければならない期間がない点、月経がなく(不調の症状による個人差はありますが)精神・体調面で安定しやすい点はアドバンテージを発揮します。

ちなみに前述の「365日、健康に働ける人間」の要件を満たしていなければ
男性であっても正式な男性としてみなされません。そのため、" 男性らしくない男性 " が入社してきたら「高級車と大きな持ち家と高い地位を欲しくなるのが、成人男性の当然のモデルケースである」と諭し、それを獲得できるための体育会系に矯正しようとする向きが未だに現存しています(時代錯誤も甚だしい)。僕はこの、ごく一部の人間しか権益を獲得できない構造に疑問を抱き、ジェンダーの問題に関心を寄せるようになりました。

僕は自分もその恩恵に預かっていることを承知で、それを手放す覚悟の上で言います。男性は、男性として生まれた時点で就職・社会的地位・賃金・権利などあらゆる点で既得権益を獲得しているが、物心ついたときから既に持っているがために、それを自己認知していません。はっきりいって、9割以上の男性が「女よりも男のほうが得」ということをきちんと把握していないでしょう。

男子は就職の際、総合職は圧倒的に男性が採用されやすい事実を、あまり
真面目に認識していません。スキルがあった上で総合職に就きたかった女子が、(もちろん水面下で)女性であるからという理由で不採用となり「明らかに不当に思えるが、やむなく一般職として就職した」というケースも少なくありません。レディースデーによる割引や女性専用車はそんな背景に対する応急処置でしかないわけですが、その一部分を切り取って「女はイージーモードだ!」なんて言う層もあります。我々男性は、女性をそんな狭い社会に閉じ込めたのはそもそも誰なのかをもっと認識しなければならないでしょう。

しかし僕は、もしかすると女性のほうが有利になる時代が来るのではないかと考えています。AIが発達し、従来の職業のあり方が激変するとき、「再現性」は男性ではなく文字どおり機械が担うようになります。数字や論理など、デジタルと相性の良い仕事から順に特化型AIに移行していくでしょう。2019年現在の時点で既に、アメリカの大手証券会社ゴールドマン・サックスはAIを導入したことにより600人雇用していたトレーダーを2人まで減らしてしまっています。

ここで逆転要素になり得ると思うのが「女性のほうが、男性よりも表情や感情の機微を敏感に読み取れる」という強みです。
これは、長い歴史の中で女性のほうが赤ちゃんと接する時間が長かったため「赤ちゃんが何を伝えたいのか」はお父さんよりも、お母さんのほうが正確に把握できるようになったため身についた能力なのではと推測されています。

今後AIが発展していく中で、最も困難かつ課題となると言われているのが「人間の心を理解すること」です。
これは、女性のほうが真価を発揮する領域だと僕は考えています。
あと20年もすれば、今みたいな「そういう風潮だから」なんて空気もぶっ飛ばすくらいの女性の社会進出が革命レベルで起こるかもしれません。

僕は自分が男性であり、なおかつ既得権益を拝受してきた側であるので男性側に対して厳しい書き方もしましたが、決して男性を非難したいわけではありません。女性も男性も性的マイノリティである人も、役割分担や固定観念を取り払って平等にそれぞれが個人としての特長を評価される社会になってほしいと願っています。そしてそのためには、お互いの心を知ることが不可欠です。

男性も、心を知ることで「機械のように働くこと」から開放されるのです。
いつか、誰もが本来の人間として生きられる世界になるといいですね。



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基本的には絵を描いています。 ときどき、自分の考えていることをここに書きます。 普段はツイッターでイラストをUPしています。 https://twitter.com/fumifumifur
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