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スキマの読み物

新宿行きの電車に乗っていた。平日の昼間なので、そこまで人は多くない。ふと目線をあげるといくつかの広告が目に入ってきた。英会話スクール、バイト紹介のサイト、、、あれはお見合いサイトかなきっと。

電車の中でも道端でも、インターネット上でも、今はどこにでも情報があふれている。意図しなくても日々たくさんの広告が目につくし、インターネットのおかげで、調べればいくらでも情報が得られる。ひとつのことについて調べていたら、芋づる式にいろんなモロモロがひっついてきて、もともと何を調べていたんだっけ?となることも時々ある。

わたしは基本的にトロくて、情報処理能力があまりない。だからふと調べ物でも始めてしまったら、気がつくとどっと疲れている自分に気がついたりする。

知恵熱とでもいうのか。脳みそのオーバーヒートに焦燥感も手助けして、身体も脳みそも硬直した感じになる。パソコンやスマホを長い間使っていると熱くなってくるが、彼らはこんな感覚なんだろうか。

人の役にたつものを

人が求めるものを

人のために

そう、もちろんそうだ。サービスでもモノでも、提供する人と受け取る人がいて、初めてそれに命が吹き込まれる。呼吸し始める。

だけどなぜか、わたしはとても息がつまるのだ。胸のあたりがきゅっと締まり、抵抗してしまう。

いったい何の話なんだ?笑 じつは、わたしが描きたい文章の話。

役に立つものを……と思うと、わたしはとたんに文章が浮かんでこなくなる、困った奴なのだ。グルメ、コスメ、旅、ダイエットなどなど、〜するときに大切な5つのこと、みたいなウェブ記事は目が回るほどにたくさんある。わたしもたまに利用させてもらうけど、書いている人たちはすごいなと感心する。

わたしは、役に立たない文章が書きたい。なんじゃそりゃ、と自分でもつっこみたくなるけども。

役立つ情報が得られるわけでもない、何かを学べるわけでも、ない。ただこの慌ただしい現代社会のなかで、スキマの時間の暇つぶしになるような。

ちょっと疲れたなと感じた人が、「わたしの世界」に触れることで、ふっと力が抜けて一息ついて、またそれぞれが「自分の日常」によし、頑張るかって戻っていく。そんな風に人の「日常」のひとコマになれたらなぁ。

春の木漏れ日を浴びながら、縁側にゆっくり座ってすするお茶。

仕事の合間の休憩時間に、ほっと一息つけるコーヒー。

冬の寒い日に外から帰ってきたとき、手も身体も心もあっためてくれるココア。

こんなのと同じ部類になれたら嬉しい。自分で言っておきながら、甚だ図々しいけど。

そんなもの、誰が読むんだよ。役に立たなくてもいいと言っているのに、書いたら多くの人の目にとまって欲しいと思うなんて、どれだけ矛盾してるんだと、自分で自分に苦笑いする。

人間なんて、矛盾のかたまり。

あら、ということで、100%自己満足の文章ができあがった。電車の中で広告を眺めながら、こんな言葉たちが出てくるなんて。わたしの脳みそも頑張ってるじゃないか。

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元薬剤師。ドラマコーチ(演じるワークを取り入れたコーチング)表現者。『ひとりひとりが自分の愛する人生を生き、悦びの中で人と繋がっていく世界』をビジョンに活動中。英語・海外が大好き。そしてとにかく人が好き。 noteはエッセイみたいなモノと自分の可能性に気づくメッセージをお届け。
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