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スキマの読み物

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いそがしい日常のちょっとしたスキマに、息抜きに飲むコーヒーのような、読み物になりたい。
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台風が特別にしてくれた誕生日

台風が特別にしてくれた誕生日

台風が過ぎ去った後の空気は、大掃除されました!とでも言わんばかりにとても澄んでいる。

見上げると雲ひとつない青空。

眩しいほどの光と、強めだけど爽やかな風を感じる朝。

昨日とはまるで世界が変わったようだ。

記録的な大雨、記録的な強風。大きな台風の接近に、テレビでは一日中あちこちで起きた被害映像が流れる。ひたすらに続く警告。

被害にあった方たちのことを考えると手放しでは喜べないが、わたしは

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日常のなかの小さな非日常

日常のなかの小さな非日常

昨日の夜は眠れなくて、時計をみたときは3時ごろ。それから後の記憶はないので、しばらくして眠りに落ちたんだろう。朝は6時に目覚ましがなるので、だいたい3時間くらいの睡眠。

朝がつらかった。まだ寝ていたい思いと格闘しながらの、この朝の時間の布団は、格別に気持ちがいい。どれだけでも寝てていい朝は、この気持ちよさが半減するから不思議なものだ。人間って勝手。あ、わたしだけかもしれないけれど笑

頑張って身

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秋の夜

外に出ると、もう真っ暗で。そりゃそうか。9時近いんだし。空気がひんやりしていて10月らしい感じ。どこから照り焼きみたいな匂いがしてくる。向かい側からは仲良さそうに手を繋いで、その手を振りながら歩いてくるカップル。うらやましいなぁと素直に思いながらのんびり歩いた。虫の音。。。よく聞くと4種類くらいの音が混ざっている。静かだなぁって、少しの切なさと寂しさと、なんだか穏やかな気持ちと、感じていた。これで

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それでも、これでも、うまくいっているってこと

それでも、これでも、うまくいっているってこと

自分の感覚を信じるって、自分の人生を信じるってどういうことなんだろう。

数ヶ月前、わたしの久しぶりの恋が終わった。始まりから終わりまでずっと私の想定外しかない恋だった。そして幸せだったのは一瞬で、今まで経験した片思いよりも辛かった。

本当にわたしの勝手なんだけど、こんな言葉を使うのも恥ずかしいんだけれど、突然降ってきたこの恋は神様からのご褒美のような、運命のような、そんな気がしていて。

出会

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私のなかのたくさんの人格

私のなかのたくさんの人格

最近わたしは新しい考え方に出会った。

「幸せのプログラミング」

私の中にいるたくさんのわたしが、みんな総出で私を幸せにしようとしているってこと。ただそのやり方がみんな違っていて、「悩み」が表面に浮き上がってきてるってこと。

家でダラダラしたいわたしも

パキパキ行動して充実感を得たいわたしも

すぐネガティブに考えて、すぐ死にたくなるわたしも

もっともっと輝きたいと自分を諦めていないわたし

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ひとつの時代が終わるとき

ひとつの時代が終わるとき

しとしと雨が降っている。

寒い。厚めのパーカーを着てスカーフを巻く。

世間はゴールデンウィークでかなり長い連休だけれど、わたしはいつもと変わらず仕事に向かった。

電車は驚くほど人が少なくてゆっくり座ることができた。

今日、平成という時代がひとつ終わりを迎える。そして令和という新しい時代がやってくる。

ただいつもと変わらず流れる時間を時代という名で区切る。なにかの終わりは、過去に美しさを与

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感じる、カラフル

感じる、カラフル

確か中学生のころだったと思う。大好きな漫画があった。その中でとても好きなセリフがあって。

主人公に対して友人が言うんだ。

私はあんたみたいになりたい。
嬉しい時には笑って、悲しい時には泣いて、そんな当たり前のことが意外とみんなできなかったりするのよ。
あんたがみんなに好かれる理由が分かるわ。

人は「感じる」生き物。

小さい頃は、感じることも、それを表現することも、全てが自然と繋がっていた。

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身体に刻まれた切なさと幸せ

身体に刻まれた切なさと幸せ

「ぎゆってしていい?」って彼が言った。

その言葉に私は一瞬固まった。

嬉しすぎて、夢じゃないのかと想いが巡ったけれど、気がついたら私は私から彼の首に腕を回していた。涙が次から次に溢れてきて、私より少し背の高い彼に、私はまるでしがみつくように抱きついていた。私の身体を包み込むように抱く彼の腕を感じながら、私は切なさと愛おしさと最大の幸福感の中にいた。

何も考えられず、何も言葉を交わさず、ただお

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現実と自分のわがままの間で。自分の側にいるということ。

現実と自分のわがままの間で。自分の側にいるということ。

不安定な天気。雨は降っていないけど、十分な湿気が空気から感じられた。太陽は濃いめのグレーの雲に覆われたり、隙間から顔をだして強い光を注いでくれたり、空は表情をくるくると変えている。

ぼんやりと自転車をこいでいた。きっと顔色も悪くひどい表情をしているに違いなかった。半袖のTシャツだと少し肌寒い。わたしには気持ちを整理する時間が必要で、自転車をおりて公園のベンチに座る。

昨日わたしはふたつのシェア

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自分をそのまま受け入れるということ。結局、わたしは私でしかない。

自分をそのまま受け入れるということ。結局、わたしは私でしかない。

雨がしとしと降っている。雨は苦手だけれど、好きでもある。なんだか優しい感じがするから。気分良くいられない私を、それでもいいんじゃないの?とただ許してくれている、そんな感じがする。

もう6月になった。2018年も半分過ぎようとしている。

時間はわたしがどれだけお願いしたところで、流れを止めてはくれない。容赦なく明日を連れてくる。それが希望となるときもあれば、怖いときもあるもの。

かなり焦ってい

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それでもやっぱり恋っていいなぁと思う

それでもやっぱり恋っていいなぁと思う

恋がしたいなぁ。
こんな気持ちを感じたのは久しぶりで。

今見ているドラマがコテコテの恋愛モノで、すっかりハマってしまい、恋に恋するような状態になっていることは否めない。おい、中学生か。笑

もう2年以上前にこっびどく?失恋してから、しばらくは廃人のようになり、回復はしたものの、それからは恋というものに目が向かなかった。それは、もう恋なんてしない、という槇原の歌のような感じではなく(これ、伝わる年

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探して探してやっとたどり着いた、わたしの大切なモノ

探して探してやっとたどり着いた、わたしの大切なモノ

あいにくの雨。しかもだいぶ寒い。初夏だったのが、一気に2ヶ月くらい逆戻りした感じだ。
でも今日は大事な日。自分で何かビジネスを始めたい、と考え始めた時から相談している友人に会う日。ビジネスコンサルというか、人生コンサルというか。

最近の状況などは細かくやりとりしていて、いよいよ起業する覚悟が決まったことも伝えてある。その上でわたしのアイデアを形にしていくためのミーティング。わたしの想いとか、まと

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そんなこんなで、わたしはやっとのやっと覚悟が決まったのだ。

起業しよう。

そんなこんなで、わたしはやっとのやっと覚悟が決まったのだ。 起業しよう。

無職になり、1ヶ月が経った。世の中はゴールデンウィーク。仕事をしていないわたしにとっては、この連休の特別感がない。これはこれで寂しいものだなぁ、なんて贅沢なことを思う。

この1ヶ月間、いつも以上に「仕事」ということについてアレコレ考えた期間だった。

周りの人たちに、わたしの仕事に対する想いを話していると、様々な反応が返ってきて。全肯定して応援してくれる人、自分にはできないから羨ましいと言ってく

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不安にとらわれている自分自身を導いてあげられるのは、わたしだけ。

不安にとらわれている自分自身を導いてあげられるのは、わたしだけ。

頭の中で言葉であふれていて、なんだか落ち着かない。せっかく久しぶりに湯船にお湯をためたのに、ゆっくり浸かっていられなかった。わたしは早く文章を書きたかった。とっちらかった言葉たちを目に見える世界に出してあげたかった。そしてわたしは早々とお風呂を上がり、パソコンを立ち上げた。

数日前、わたしはとても嬉しい嬉しい言葉をもらった。ものすごく尊敬しているインプロ(即興劇)の師匠から、わたしの文章を褒めて

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