親愛なる友人Aさんとの思い出

もしかするとまだ、別れの辛さが癒えていないかもしれない。

そんなふうに思えるような友人が、かつて自転車で5分ほどの距離に住んでいた。


出会いは、「園庭解放」をしていた保育園の、玄関脇のちょっとした「砂場スペース」だった。

当時2歳になる少し前の息子と、やはりもうすぐ2歳になるSちゃん(女の子)が、その日初めて会って、なんとなく、一緒に遊び始めた。

そんな2人を見守りながら、目が合って、にっこり✨と柔和な表情でほほ笑んでくれたのが、Sちゃんのお母さんの、Aさんだった。

子ども同士が気が合い、とても楽しそうに遊ぶこともあって、Aさんとはどんどん仲良くなっていった。

一緒にランチをしに行ったり、親子ひろばへ行ったり、プールへ出かけたり。

そのうち、ほぼ毎日のように、一緒に遊ぶように。Aさんのお宅にはSちゃんのおもちゃも充実していて、息子は毎日でも遊びたがった。

2人がおもちゃで楽しく遊んでいる間は、母同士も2人でお茶を飲みながら、たくさん話をした。

私は人と一緒にいるとき、聞き役にまわることが多くて、自分から自分のことをあまり話さないのだけれど、

Aさんは質問上手、というのだろうか。

「どこの美容院行ってるん?」

「服、どこで買うんー?」

例えばこんなふうに、目をじっとみて、さらに掘り下げていろいろ質問してくれることもあって、会話が尽きるということもなく。

「地元に好きな神社があって、好きな神様がいるの♡」

「マンションだから、神棚の上に筆で『空』と書いて貼るんよ」

そんなふうに、神様のことを教えてもらうのは、思えばAさんが初めてだった。

家の中をいつも整えて、きれいにしていた。

「(人の)オーラの色がみえる」ということも、話してくれた。

ピンポーンとドアホンがなり、出てみると、

「これ、実家で作ってる桃ー!食べてー♡」と届けてくれたこともあった。

当時、(子ども時代みたいに)アポなしでピンポンする間柄の人は近くにはいなかったから、とてもうれしかったことを覚えている。

Aさんは一緒にいて楽しくて、会話がつきず、リラックスできる人だった。


「いつかは未定だけれど、地元に戻って家を建てる予定」ということは、早い時期から、聞いていた。

「仲良くなると、別れが辛くなるな…」などという思いも時々、よぎるのだけれど、やっぱり会いたくなるのだった。


そうこうするうちに、元々は満3歳で幼稚園入園を考えていた息子を、満2歳の4月から保育所に入れることになり(その理由は長くなるので、機会があればまた書きたい)。

Sちゃんと息子が会える時間はそのために、ほとんどなくなってしまったのだけれど、息子抜きでも、Aさんはお茶に誘ってくれたりしたものだった。

満3歳でSちゃんは幼稚園に入り、その少し前の2月に娘が誕生。息子は満4歳、年中から同じ幼稚園に通う予定でいたのだけれど、

年少の夏休み前に、AさんとSちゃんは地元へ帰ることに。

Sちゃんが使わなくなった幼稚園の園帽とカバンは、息子が譲り受けた(そしてそのお下がりを娘も使わせてもらった)。


Aさんが引越しをする前夜。

「お店で夕飯食べるけど、来るー?」とAさんから電話。

「うん、行く行くー!」

Aさんのご主人も一緒に、生後半年の眠っている娘を抱っこしつつ、近所のごはん屋さんで、食事を共にした。

そしてAさんは、笑顔でこの街から去っていったのだった。


あれから7年。

先日、スマホに変えたのを機にLINEも始め、Aさんと久しぶりにLINEでつながってトークをして、とても楽しかった。

Aさんがインスタを時々あげている、と聞いて、早速インスタに登録して投稿をみさせてもらった。そこには手作りの、ステキな作品が上げられていた。

リアルの友人に、noteに記事を上げていることは、実はまだ言ったことはないのだけれど。

Aさんには初めて、「soufuという名前で1年くらい前から書いているよ」、と伝える。

その後、

「note、すごかったー✨全部読んでるよー♡♡」

とLINEをくれて、とてもうれしかった💕


今思い返すと、夢をみていたかのような。

Aさん、Sちゃんと過ごせて幸せだったあの時間のことを、書き留めておきたくなった。


#1日6000歩  昨日7/23歩数 14,335(+8,335)歩✨




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