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あの人は私のためにサディスティックに接している話


「書けない自分が悔しい……」


今まではそんなことを思ったことがなかったのに、
最近になってこんな思いを感じることが多くなっていた。

昨年8月、天狼院ライティング・ゼミに通いはじめた。


「はじまりは憧れだった……」

オンラインサロンで出会った文章が綺麗で読みやすい文章を書くナースがいた。



「さあ、君はどうするんだい?」



いつも何かを問われているツイートがタイムラインに流れているのを見て、
そのナースのように、その先のきっかけを与えるようなものが欲しかったのだと思う。

4ヶ月間、書いて、書いて、書きまくった。それなりの、コンテンツを生み出せるようになる。

自分でも不思議なくらい魅力を感じていて、目の前がとてもキラキラしたように見えたのだ。

「人生を変えるって本当だったんだ。」そのコンセプトを信じて素直にやってきた。

「もっと面白いコンテンツを生み出したい!」


そう思い、ライティング・ゼミのもうひとつ上の講座「ライターズ倶楽部」の試験を受けた。自信はなかったのだけれど……

結果は合格。

12月から再び書き続けることを選んだのだった。

しかし、簡単なものではなかった。なんせ、相手のことをより一層考えた記事を書かなければならないのだ。

「書くことが楽しくない……」


今までそんな感情を抱いたことがなかったのに考えてはならないモノを感じてしまった。
もしかすると、これがスランプというものかもしれない。


「そんなはずはない!」

目を逸らそうとしている自分がいる。せっかくあの4ヶ月を乗り越えたのだから、多少なりとも自信はついたように思えたのだが、どうやらそれは幻だった。

「合格おめでとうございます!ライターズ倶楽部はきついですよ。」

ライティング・ゼミの講師の永井さんの言葉を思い出した。どんな辛いことがあっても前向きにいると決めた自分が揺らいでいる。

「途中でやめてしまえば楽なんだろう……」

諦めようと思えば課題を提出しないという選択もできる。
だけど、それを選ぶと残るものがある「後悔する未来」が目に見えているのだ。

「あのとき、諦めなければ……」

そうやって行動しない自分を選びたくなかった。

しかし、自分を苦しめる存在はそれだけでなかったのだ。

ライティングゼミのフィードバック担当である川代さんだ。



個人的に「約束された勝利の女神」と思っている。

川代さんに拝見してもらうと不思議と掲載される確率がグンと上がるのだ。



実際にライティング・ゼミで掲載された記事は、ほぼ川代さんに見てもらったものであった。

「ほぼ、読みやすく掲載レベルでした。しかしながら今回は見送ります。」
「前半の入りはいいのですが、ラストの盛り上がりに欠けるかなと思います。」

こういったやりとりがあり、一ヶ所が良くても他のところがよろしくないというパターンが立て続けに起こっている事実があった。自分にも思い当たる節はあった。

ライターズ倶楽部は、プロレベルのライティングスキルを持った人が沢山いる。

自分の文章を信じきれないこと。

一つのミスが命取りであり、それを見逃してしまうとプロとして失格だということをFacebookから私のためにコメントを、嫌われる覚悟を持って真摯にゼミ生に対して言葉選びをしているのだと思う。

優しい受け止め方をすれば、

「あなたがライターのプロとしてやっていって欲しいから……」

厳しい受け止め方をすると、


「妥協はするな!打席に立って全力でバットを振るんだ!」



鬼コーチにも見えることもある。



ライティングゼミの講師の頭の中はどうなっているのかわからない。

それでも厳しさの中に「愛」がある。テキスト上だけではわからない人間味のあるフィードバックを「あなたのために」という愛情を込めながらゼミ生に対していってくれるのだ。

今、とても辛い状況であるのは間違いない答えだ。

それでも、


「この経験があったから、今こうしてプロのライターとしてやっていけているんだ……」
と

未来の自分を想像しながら、
ライティングゼミの講師に恩返しをしたいと思っている。

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