色づく季節に すこしだけひとり散歩
気温の上昇、急降下、雨。なんだか忙しない天候に振り回されて身動きの取れない一週間を過ごす。
夕方のニュースに映る紅葉、今年はこの目で味わうことはないのねとつぶやくと、
「お母さん、八幡さんが赤くなったら教える。まだ青々してるから」
部活を引退してからお友達と始めた朝のジョギングで、急階段を登り八幡さんを周るムスメがボソリと言う。
「やっと木が半分くらい赤くなってきたから、そろそろいいよ」
穏やかに晴れた土曜日、おゆるしが出たので坂を登る。
そろりそろりと歩く道、だるまさんがころんだと声を上げる子どもたちの姿、声やひとの気配は元気さを空気中に振りまいている。
七五三の家族連れで賑わうところまでは行かず、手前の木々とともに深呼吸して。
遠くまで行かずとも、季節は色を与えてくれる。
去年の今ごろ見つけた秋と、今年の秋はまったく違っていたとしても。
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