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「よしやろう。そのかわり...」

こんにちは、ふるぽてくんです。
今週は、下期に向けてメンバーと対話する時間をとりました。週1で実施している1on1とは別テーマで話しました。テーマは「この半期でやりたかったけどできなかったこと」。動機の創出と思考プロセスの相互共有が狙いで、節目で話すのはやはり大事だなと思いました。


【定例】おすすめされた本コーナー

ふるぽてくんブログでは、おすすめされた本コーナーを定例化しています。
本は、紹介者とのコンテクストの共有や苦しい時の道標となり、成長の手助けをしてくれます。
すでに読んだことがある本が多いと思いますが、もし新たな出会いになればいいなと思い、続けていきます。

第4弾は、「ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録」です。
金融業界のクライアントのご支援をし始めたある日、一人のバンカーがこの世を去りました。日本経済の激動の時代を生き抜き、そして率いたバンカーの死は、金融業界にとっては一つの大きな別れでありましたが、僕にとっては一つの大きな出会いでした。
全く時代背景は異なりますが、ビジネスの世界を死に物狂いで戦い抜いた方の生き様はとてもかっこよく、憧れるものでした。

こちらも良書でした。
「見たくない現実こそ直視する」

【本文】99%の準備と1%のひらめき

数万人の規模を誇る企業の社長がまもなく変わる。
その社長の宣材写真の撮影を任された。
こんな出来事がありました。

生え抜きではない方が社長になられるため、社内外のステークホルダーの印象を決めるものであり、ある種のメッセージングも大切でした。
もちろんプレッシャーもありましたが、なにより自分の中でこれだと思えるものがいくら準備しても決まらず時間が経っていきました。今回はそんな時に勇気をもらった言葉を取り上げます。

当時、他社の統合報告書や招集通知などを写真を分析し、構図やライティングを検討を重ねていました。しかし、撮影に用意された時間は15~20分。3,4バリエーションが限界な中、香盤表の作成が完了しませんでした。

カメラマンチームとは、何度も打ち合わせし、様々な提案をいただきましたが、3カットの決めうちを決断するには不足感がありました。

「ふるぽてはどのカットだったら自信をもって世に出せる?」という質問に対しても、僕は5,6カットを指し、「でも当日の天気や会った時の雰囲気などでも印象値は変わる、感覚的なものだけど」と伝え、譲りませんでした。

そんな時、チーフカメラマンのこんな一言で場がまとまりました。
「わかった。ふるぽてが本気な顔しているから、よしやろう。そのかわり当日社長を見た瞬間に決めれるな?その自信はあるよな?こっちはカメラのプロとして、5,6カット完璧に撮れるように準備する。だからそっちは企業側のプロとして、当日の判断で最高のものを選択してくれ。」

この言葉は本当にありがたかったです。様々な現場の撮影を隣で見てきて、準備に相当時間がかかることは知っていましたし、このチーフは写真1枚で人生を変えてきたので、世にでるものに対する覚悟も理解していました。

そんな中、不確定要素を残したまま撮影に臨むのではなく、全部準備する。プロとしてのプライドをぶつけてくださったんです。さらに僕を当日のその瞬間に集中させてくださったんです。

おかげさまで、撮影はとてもうまくいき、様々な媒体で使用されました。
それを見るたびにこのやりとりを思い出していました。

「仕事は準備で99%決まる」
これはまた別の方からいただいた言葉ですが、この出来事も通ずるものがあるなと振り返っています。

【さいごに】自己紹介

【紹介文】
僕はフルーツとポテトが好きだ。 ただ、目の前に欲しそうな人がいるとあげてしまう。 人を応援することと喜ばせることが好きな僕は、時に不安を抱える「野良の総合職人材」になっていた。不安を抱える総合職サラリーマンと共に来るべき未来を信じて。

クライアントのトップブランディングやそれに付随するCレベル対応は、いつも通りの仕事をしようとしても力が入っている気がします。先方の担当者さんの気持ちも乗っているからかもしれません。そんな中で喜んでいただく経験は貴重なものでした。

今週末も無事投稿することができました。
今日もありがとうございました。


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