「想像しうる最高の...」
こんにちは、ふるぽてくんです。
今朝は涼しいうちに公園を散歩してきました。YouTubeの本解説チャンネルを2倍速で聴きながら歩くのが日課です。アメリカでは大谷選手がまたとんでもない活躍をしていましたね。とても刺激をうけました。
【定例】おすすめされた本コーナー
ふるぽてくんブログでは、おすすめされた本コーナーを定例化しています。
本は、紹介者とのコンテクストの共有や苦しい時の道標となり、成長の手助けをしてくれます。
すでに読んだことがある本が多いと思いますが、もし新たな出会いになればいいなと思い、続けていきます。
第6弾は、「心理学的経営: 個をあるがままに生かす」です。
人事部門を担当することになった時に先輩から教えていただいた本です。
SPIの開発等をなさった大沢武志さんが書かれたということはもちろんですが、読んだ当時は1993年に発行されたことに恐ろしさを感じました。
今では一般的になりつつある、適性・個性化について触れていて、社内のメンバーとコミュニケーションをする際にも指針になりました。
また、報酬やリーダーシップについても組織・制度設計に大きな示唆を与えてくださいました。ぜひ人事部門にいらっしゃる方は読んでみてください。
また、人事領域ではDeNA出身の坂井風太さんがまとめていらっしゃる考え方や事例の追っかけを個人的にしております。
【本文】目の前のことへの向き合い方
担当クライアントの社長×若手社員タウンミーティング施策に立ち会ったときのエピソードです。
若手社員から、会社が掲げるビジョンをどのように現場の業務につなげるかであったり、お客様から受けた要望を例に挙げどのように対応すべきかといった質問が相次ぎました。
そんな中、とある入社5年目の方が沈んだ表情でこんな質問をしました。
「正直、キャリアについて不安を抱えています。入社数年は新しいことばかりで覚えるのに必死でした。その後後輩もでき、それに対しても必死で向き合ってきました。最近は、世の中の変化が激しい中で将来のために何をすべきかが頭の中でぐるぐるし、目の前の仕事への向き合い方がわかりません。」
場が20秒ほど静まりました。
そこで社長は自分の過去を思い返すように、このように返答したのです。
「たしかにこの先もっと変化していくであろう。だから今ここで答えをあげることはできないが、私が大事にしてきたことを伝えたい。多分に漏れず私にも不安な毎日はあった。そんなとき考えていたのがこんなことだ。」
「その時に想像しうる最高の未来を描くこと、それと同時に想像しうる最悪の未来を考えること。なぜかというと、未来は想像しないとやってこないから。描けさえしてしまえば、今を生きる原動力になる。最悪の未来は、今を耐える自制力になる。そうやってただ目の前に集中するんだよ。そして想像しうる未来は日々のインプットによって変わる。そうやって成長・進化していくんだ。」
多くの若手社員がうなずきと同時に活力がみなぎる瞬間を目にしました。
会社という組織の中で、役割を超越したひとりの先輩としての強い言葉に、そこにいた人すべてに気づきを与えるものでした。
言葉が人に与える力に衝撃を受けたとともに、僕自身も目の前に集中する考え方をいただきました。
【さいごに】自己紹介
【紹介文】
僕はフルーツとポテトが好きだ。 ただ、目の前に欲しそうな人がいるとあげてしまう。 人を応援することと喜ばせることが好きな僕は、時に不安を抱える「野良の総合職人材」になっていた。不安を抱える総合職サラリーマンと共に来るべき未来を信じて。
不安や葛藤の先にある言葉は、誰しもに勇気と活力を与える。そんな体験が今日のエピソードでした。このようにクライアントに携わるなかで、キャリアについての答えもみつけることができました。
今週末は3連投。
今日もありがとうございました。